ハムスターの寿命はどれくらい?品種ごとの平均寿命やお世話のコツを解説します

ハムスターの寿命はとても短いものです。その日一日を大事にし、快適に過ごせるようにしてあげましょう。楽しい思い出を作ってあげてください。
2020年04月18日作成

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ハムスターの平均寿命は?

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ハムスターの平均寿命は、ゴールデンハムスターで2~3年ほど、ドワーフハムスターで2年ほど生きると言われています。しかし、中には5年以上も生きたというハムスターもいるので個体や飼育環境によって、その期間はまちまちです。

しかし、人間と比べれば、悲しいことにハムスターの命はかなり短いのです。

その年月の中で人間と同じように成長期を迎え大人になり、老化していきます。2~3年に「一生」がギュッと凝縮されています。ですから、1年を過ぎればかなりの高齢ハムスターです。若かったときと比べると、体にいろいろな変化が見られ、年を取ったことを感じさせてくれるはずです。

悲しいことですが、生きていればいつかは終わりを迎えます。人間もハムスターも同じです。

決して長いとはいえない命ですが、ハムスターを見送るのも飼う側の立派な役目です。
ペットを飼うときは、育てる楽しみだけでなく、看取る悲しみもしっかりと受け止めなくてはなりません。

大事にしていたハムスターも2歳を過ぎれば、お別れのときが近づきます。
後悔のないように、その日一日を快適に過ごせるように整えてあげるようにしましょう。そして一緒に楽しい思い出を作りをしましょう。

ゴールデンハムスターの平均寿命

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穏やかで人懐こく、日本では一番人気のハムスターと言われるゴールデンハムスター。茶色いマーブル模様がとても可愛いですよね。そんなゴールデンハムスターの寿命は、およそ2年半~3年ほどと言われています。

ジャンガリアンハムスターの平均寿命

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色々な毛色を持つジャンガリアンハムスター。性格もそれぞれで、飽きることはないですよね。ジャンガリアンハムスターの平均寿命はおよそ2年~2年半ほどとなっています。

キャンベルハムスターの平均寿命

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小型ながら野性的で攻撃的、あまり人懐こくはありませんが、そんな面を好む方に可愛がられているキャンベルハムスター。平均寿命は2年~3年ほどです。

ロボロフスキーハムスターの平均寿命

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飼うことのできるハムスターの中では最も小さい、すばしっこく動く様子が可愛らしいロボロフスキーハムスターの平均寿命は2年~3年とされています。

チャイニーズハムスターの平均寿命

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穏やかで人懐こい性格をした、ネズミっぽい見た目のチャイニーズハムスター。頭がよく、ちゃんと可愛がってくれる飼い主さんを理解してくれるため、人気も高くなっています。平均寿命は、2年くらいです。

ハムスターの年齢を人間に換算すると何歳?

人間に比べると、とても寿命が短いハムスターは、人間の年齢に当てはめるとどのくらいのペースで老化していくのでしょうか。
ハムスターの年齢を人間に当てはめると、1ヶ月で人間でいう7歳にあたり、生後6ヶ月の段階で25歳。生後1年では人間の30歳程度、2年になると倍の60歳まで老化します。この時点ですでにシニアの段階になるようです。そして、3年になると、人間では90歳ほどにあたるとされています。

ハムスターの老化サインに注意

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寿命の短いハムスターは、あっという間に老化現象が見られるようになります。
1歳半を過ぎたころから老化によるさまざまな体の変化が見え始め、2歳になるともう立派なお年寄りになってしまいます。

ハムスターの老化現象とは?

若いときはキラキラしていますが、だんだんと目の輝きが薄れてきます。白っぽくにごったように見えることもあります。これは視力が低下している証拠です。

歯が抜けたり、噛み合わせが悪くなり、食事がしづらくなります。

ほお袋

ほお袋のものが出しにくそうだったり、出せなくなることがあります。片方ばかりを使うようになることもあります。

内臓

胃腸が弱くなるため、食べ物を消化しにくくなります。消化不良から下痢を起こすこともあります。

毛並み

毛づくろいの回数が減ったり、全くしなくなったり……だんだんと毛のつやがなくなってきます。腹部の毛が薄くなることもあります。毛が薄くなると、皮膚病にもかかりやすくなります。

爪が削れなくなり、伸びすぎてしまうことがあります。

動き

足の筋肉が弱くなるため、動作が遅くなり、歩き方もヨボヨボしてきます。ケガをしやすくなるので、足を引きずっていたら注意が必要です。

ハムスターがかかりやすい病気と対策

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できるだけハムスターが健康に長生きできるよう、かかりやすい病気と対策を把握しておきましょう。

皮膚病

もともとハムスターは皮膚炎になりやすいため注意が必要です。アレルギー性皮膚炎、ニキビダニ症、細菌性皮膚炎、皮膚真菌症など、皮膚病の種類はたくさんあります。皮膚病になると、脱毛やかゆみ、炎症などが起こります。衛生環境や免疫力が大きく影響するため、日頃から住処の清潔を保って心身ともに快適に過ごせるように気を付けてあげましょう。

結膜炎

毛繕い中に目を傷つけたり、ゴミやホコリが入ったりすることで、結膜炎を起こしてしまいます。症状としては、目やにや瞼の腫れ、涙などがあります。こちらも、住処の清潔がとても大事なポイントになるため、なるべくゴミやホコリを減らせるように綺麗に保ってあげましょう。

低体温症

室温が5度を下回ると、低体温症によって疑似冬眠を起こし、亡くなってしまうことも。室温には常に気を配り、もし低体温症が疑われるようならできるだけ体に負担をかけないようゆっくりと温めてあげましょう。

不正咬合

ケージの金網や固いものをかじりすぎると、歯のかみ合わせが悪くなって口の中に炎症がおきてしまいます。すると、食事が食べられずに体重が落ちたり、口の中から出血したりします。ケージは、水槽や衣装ケースといったものに変えるとリスクを減らすことができます。

ハムスターを平均寿命より長生きさせるコツはあるの?

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ハムスターとできるだけ長く一緒に暮らすために、以下のポイントに気を付けてあげましょう。

飼育環境に気を配る

ケージ内の清潔を保つことや、室温を快適に保つことは、ハムスターの病気の対策につながり、ひいては命を守ることにもつながります。

ストレスがかからないようにする

ハムスターはストレスに弱い動物です。気温、周囲の音、光、におい、他のハムスターの存在など、さまざまな要因がストレスになあることもあります。
ストレスの度合いによっては突然死してしまうこともあるため、なるべく普段の様子を観察して、いつもと違う行動があれば環境を見直してあげましょう。

事故を防ぐ

高い場所から落ちてしまったり、共食いで命を落としたりすることは、環境への配慮で防ぐことが可能です。特に共食いは、縄張りを大切にするハムスターにとって十分に起こり得るものですので、気を付ける必要があります。

不調に早めに気づく

ハムスターは病気や不調を隠してしまう習性があります。いつもと違う行動が見られたら、それは不調のサインの可能性が大きいです。それに気づくためにも、日頃からよく観察しましょう。

シニアになったらお世話の方法も変えよう

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老化のスピードは個体によって異なります。5歳以上長生きしたというゴールデンハムスターがいるなど、まれに長寿ハムスターもいるので、1歳半を過ぎたからといって環境や食事を変える必要はありません。

注意深くハムスターをチェックし、老化による変化が出てきていたら、環境や食事を改善していきましょう。年寄りには親切にしなくてはいけませんので、ハムスターにも気を使うのは当然です。

病気にかかりやすくなる

年を取れば体のいろんなところが弱ってくるので、病気にかかりやすくなります。もちろん、足元もヨロヨロしてくるので、ケガも多くなります。しっかりと毎日、健康チェックを行いましょう。

柔らかく消化のよい食べ物に

硬いペレットが食べられなくなってきたら、柔らかく消化のよい食事に変えてあげましょう。ペレットは砕いて、水でふやかすと食べやすくなります。

にんじんやりんごは細かく切るか、すりおろして与えます。野菜はレンジで加熱してやわらかくして、冷ましてから、または細かく切ってあげます。

ブラッシングする

小動物用ブラシや歯ブラシを使い、週1回ほど皮膚病の対策のためにブラッシングを行いましょう。

伸びすぎた爪はカット

爪がハムスターの体を動かないように固定し、人間の赤ちゃん用爪切りで爪の先の白い部分だけを切ります。慣れない場合は獣医師にお願いしましょう。

ハムスターとの日々を大切に過ごそう

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老化は止めることはできませんが、ハムスターが少しでも長生きできるよう、飼い主として手助けしてあげることは可能です。
しっかりとお世話をしていても、動物にはそれぞれ持って生まれた寿命というものがあります。
たとえ平均寿命まで生きられなかったとしても、それは仕方のないこととして受け入れてあげるようにしましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

UCHINOCO編集部では、ペットに関するお役立ち情報をお届けしています。

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