ビクター犬「ニッパー」とは?
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まずは、ビクター犬でお馴染みのニッパーについてご紹介します。
ニッパーは、どんな犬だったのでしょうか?
ビクターのロゴマークのモデルとなった犬
ニッパーは、1884年にイギリスのブリストルで産まれました。
フォックステリア系の雑種といわれることもありますが、はっきりした犬種についてはわかっていません。
ニッパーが主役の有名な絵画では、とても賢そうな印象を受けますが、実際のところはかなり強気な性格をしていたようです。ニッパーの名前の由来は「Nip=はさむ」であり、知らない人によく噛み付いていたことから、ニッパーという呼ばれるようになったそうです。
ロゴマークの由来
ビクターのロゴの原画は、ニッパーが当時5歳である1889年に、ニッパーの飼い主であるイギリスの画家フランシス・バラウドによって描かれました。
しかしフランシスは、最初ニッパーの飼い主ではなく、兄であるマーク・H・バラウドがニッパーを飼っていました。
1887年にマークが病死したため、弟であるフランシスはニッパーを育てることにしたのです。
そして、たまたま家に置いてあった蓄音器で、以前に吹き込まれていた兄でありニッパーの飼い主でもあったマークの声をニッパーに聞かせたところ、ニッパーは蓄音器の前でかつての飼い主の声をじっと聞き入っているように見えました。
そのニッパーの姿に心を打たれたフランシスは、その姿を急いで一枚の絵を描き上げたのです。
そして完成した絵画に「His Master's Voice」とタイトルをつけました。
ビクター犬「ニッパー」のエピソード
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次に、絵画以外のニッパーのエピソードを見てみましょう。
ニッパーは、さまざまな人たちに愛されてきたことがわかるはずです。
ほかの会社にもニッパーが?
大手レコードショップであるHMVのロゴにも、ビクターと同じくニッパーが採用されています。
お気づきの人もいるかもしれませんが、HMVは絵画のタイトルでもある「His Master's Voice」の頭文字です。
ちなみに、ビクターは昔グラモフォン社という名前で、HMVはグラモフォン社の自社ブランドでした。
その名残もあり、ニッパーという商標を現在も共有しているのでしょう。
ベストアイドルドッグに選出
ニッパーは、2014年にホリプロアイドルドッグ.jpのベストアイドルドッグ委員会により、その年のベストアイドルドッグに選出されました。
産まれてから130年以上を迎える現在でもグッズなどが販売されているニッパーは、世界中の人から愛されていることがわかります。
ニッパーのその後
ニッパーは、その後1895年に息を引き取りました。
ロンドンの南部にあるキングストン・アポン・テムズに埋葬されたニッパーですが、現在その場所はロイズ銀行になっているため、直接ニッパーのお墓などを見ることはできません。
ですが、そのロイズ銀行にはニッパーの記念プレートが展示されています。
ビクター犬「ニッパー」のイラストが入ったグッズ4選
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最後に、ビクター犬「ニッパー」のイラストが入ったグッズをご紹介します。
さまざまな商品があるため、ニッパーのことを気に入った人はひとつ購入してみてはいかがでしょうか?
(1)His Master's Voice アートプリント
ニッパーが描かれた絵画「His Master's Voice」を、自分の部屋に飾りたいという人もいるのではないでしょうか?
この商品はアートプリントではありますが、ニッパーの寂しそうな表情が絵からも伝わってきます。
アートフレーム付きですので、届いたらすぐに壁に飾ることが可能です。

(2)ビクター・ニッパー犬 CMプレート
ナンバープレートに、「His Master's Voice」のデザインが施された商品です。
インテリアとしてはもちろん、車内に飾っても雰囲気が出るのではないでしょうか。
部屋をアメリカンなインテリアでまとめたいという人は、この商品がおすすめです。

(3)ビクター ニッパー 陶器置物
この商品はニッパーの代表的なグッズでもある陶器の置物の、ミニマムサイズです。
サイズは13cm程と小さめであるため、玄関や寝室などさまざまな場所に飾ることができるでしょう。
「His Master's Voice」にちなんで、オーディオ機器の近くに置いてもおしゃれにまとめることができそうです。

(4)ビクター ニッパー キーホルダー
陶器の置物よりも、キーホルダーとしてニッパーを持ち歩きたい人もいるのではないでしょうか?そんな方には、この商品をおすすめします。
約3cm程の小さなサイズであるため、かばんなどのワンポイントとして付けることができるでしょう。

ニッパーは現在でも世界中で愛されている
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音楽好きの間では知らない人はいないニッパーがモデルとなっているビクターのロゴマーク。絵画「His Master's Voice」も、1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
先立ってしまった飼い主の声が蓄音機から聞こえた瞬間のニッパーの表情は、どこか嬉しそうでもあり寂しそうでもあります。
現在でも世界中の人々に愛されているニッパーは、グッズもたくさん販売されています。
もしも気になるグッズがあったり、「His Master's Voice」のことを気に入ったりしたという人がいれば、ひとつ部屋にインテリアとしてグッズを飾ってみてはいかがでしょうか?
Victor(参照日:2021-01-13)
https://www.victor.jp/nipper.html
美術工芸の檜屋(参照日:2021-01-13)
https://item.rakuten.co.jp/hinokiyashop/artprint-1500-1247-new/
SPIRAL AUTO(参照日:2021-01-13)
https://item.rakuten.co.jp/auc-spiral-auto/20070218/
CHOPPERS(参照日:2021-01-13)
https://item.rakuten.co.jp/auc-zakka-etcetera/338/
https://item.rakuten.co.jp/auc-zakka-etcetera/2767/
著者情報

けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。