寝相から愛犬の気持ちがわかるってほんと?
犬は1日に12時間~15時間寝ると言われており、子犬やシニア犬に至っては18時間近く寝ることもあります。
1日の大半を睡眠に充てている犬の寝相はその時の体調や気分によって変わると言われており、寝相を見れば愛犬の状態がわかります。
犬は言葉を話すことができないため、普段から寝相を観察し、気持ちや体調を把握しておくことはとても重要です。
こんな寝相はどんな気持ち?
うつ伏せ寝
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うつ伏せ寝は犬にとって定番の寝相で、フセに近いこの寝方は、すぐ起き上がることができる体勢と言えます。
お腹をぴったり地面につけているのは、毛の薄いお腹の体温を逃さないようにしていると言われており、寝ている時に体温が下がることを本能的に防いでいます。逆に、夏の暑い時期は、床の冷たさを利用して、体を冷やすこともあるでしょう。
また、うつ伏せ寝の場合、あごを地面につけていますが、これは地面からあごに伝わる感覚で敵が来ることをキャッチしているそうです。
このように寝ている時でも敵から身を守る術が本能的に身についているのです。
結果、うつ伏せ寝をしている時は少し警戒心を持っており、何かあった時にすぐ動けるようにしている寝相です。
うつ伏せをしながらも、少しだけ丸くしていたら、緊張している可能性もあります。内臓を守りつつもすぐに動きだせる姿勢ですから、気になる音が犬の耳に届いているのかもしれません。安心できていない状態ですから、不安やストレスを感じていることもあるでしょう。
仰向け寝
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犬がお腹を上に向け、無防備で寝ている場合は、とてもリラックスしている状態で「何も警戒することはない」という感じです。愛犬が幸せだと感じながら寝ている姿を見ると、嬉しいですよね。
丸まり寝
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アンモナイトのように丸まって寝ている寝相も犬に良く見られる寝相です。この時の心理は2つあり、1つ目は寒いと感じている場合で、体を丸めると体の面積が小さくなり空気に触れずに済むため、体温が下がりにくくなります。
2つ目は、緊張感から丸まって寝ていることもあります。体を丸めることで、自分の弱い場所であるお腹を守っており、何かに警戒しながら寝ている時もこの寝相をすることがあるそうです。
横向き寝
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体を横にし、4本の足を横にして寝ることは、犬にとってとても楽な姿勢で、リラックスしている状態と言えます。
穏やかな気分でかなりの熟睡モードなので、寝言を言ったり、いびきをかいたりする子がいたり、声をかけても目を開かない子もいます。
添い寝
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飼い主さんにぴったり引っ付いて添い寝している時は、飼い主さんを信頼している証拠です。自分の体を密着させて添い寝する行動が見られたら、安心感が高まっている時は多いのですが、中には寒くて引っ付いてくる子もいます。
逆に飼い主さんと信頼していない場合は、なかなかこのような寝相を見せることはないので、添い寝を自分からしてくる時は、喜んで応じてあげてくださいね。
スーパーマン寝
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両手足を地面に目いっぱい広げて、まるでスーパーマンのような恰好で寝ている時は、とにかく元気いっぱいという証拠です。
寝ているのですが、目が覚めた時にはすぐ飛び跳ねて遊べるように、この姿勢を取ると言われています。子犬などに多く見られる寝相で、見ているだけでも和ませてくれる寝相ですよね。
おもちゃや毛布・タオルと一緒に寝る
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犬は自分のニオイが付いている物に安心感を抱きます。お気に入りのおもちゃや毛布などと一緒に寝ている場合は、安心して眠りたいと思っている気持ちの表れで、子犬時代には良く見られます。
迎え入れた時に子犬の場合、母犬のニオイが付いた物を一緒に入れてあげると落ち着いて寝てくれることが多いです。
体調が悪い時の寝相
愛犬が気持ち良さそうに寝ていても実は体調が悪いことがあります。それは寝相でわかることもありますので、愛犬が安心して寝ているのか、体調不良を感じているのかを把握してあげることが大切です。
暑いと感じている時は足を開いて横向き寝
先ほどもご紹介した横向き寝なのですが、横向き寝をしている時はリラックスをしている時と暑いと感じている時があります。暑いと感じている時に横向き寝は4つの足を開いて呼吸が早い時です。
お腹を開いて体温を逃そうとしているため、エアコンなどを使い室内の温度を調節するようにしてあげてください。特に、パグなどの短頭種や肥満気味の子は暑さに弱いため、夏場は気をつけましょう。
祈りのポーズ
前足を伸ばして腰を上げた祈りのポーズで寝ている時は、犬が腹痛を感じている時によく見られる寝相です。
この姿勢のときは、すい臓の炎症による痛みを訴えている可能性もあるので注意が必要です。
すい炎になると、嘔吐や下痢など胃腸炎によく似た症状が見られるため、犬が祈りのポーズで寝ている時はできるだけ早めにかかりつけの先生に診てもらうようにしてください。
寝ている時の仕草
犬も人間と同じように寝ているのに時々寝言を言ったり、動いたりすることがあります。時々であればほとんど気にする必要はありません。
しかし、何度も激しく動く事が続いているなどの行動がある場合は脳に関わる病気が原因というケースもあります。
脳腫瘍をはじめ、激しく震える・足をバタバタ動かすなどけいれん発作がある場合は、てんかんの可能性もあります。
飼い主さんからすればびっくりして動きを止めようと大声で叫んで呼びかけたりしてしまいそうになるかもしれませんが、発作が起きた時は、落ち着いて発作中の動画を撮るようにしてください。
長時間続くこともありますが、ほとんどが短時間でおさまり、意外とケロッとしています。いつもの愛犬に戻ったとしても、検査をうけましょう。受診する際には、獣医師に動画を見せられるとよいでしょう。
犬の睡眠時間
犬の睡眠時間は幼犬で18〜20時間、成犬でも9~14時間とされています。しかし、その多くは浅い睡眠であるレム睡眠。敵に襲われてもすぐに逃げられるよう、と野生のときの名残だとされています。長い睡眠時間と思いがちですが、深い睡眠は20%ほどですので、飼い主は心地よく眠れるよう睡眠環境を整えてあげるとよいでしょう。
おすすめの犬用ベッド4選
愛犬に安心して寝てもらうには、寝る環境も大切です。ここでは、おすすめの犬用ベッドをご紹介します。
EMME ペットベッド
人間の寝具に使われる素材と同じものを使用した高反発のペット用ベッドです。大人の人間が寝転んでも床付きせず、寝返りや起き上がりが楽におこなえます。体圧分散にも優れ、寝たきりのシニア犬の床ずれ予防にも効果的です。
citydog ラウンジ ベッド
シンプルなデザインのペットベッドです。シンプルながら馴染みやすいデザインとカラーリングなので、どんなお部屋にも馴染んでくれるでしょう。カバーは外して洗えるので、清潔に使用し続けることができます。
ボストーク マシュマロクッション
ペット用の低反発クッションです。人間用の枕にも使用される低反発ウレタンチップがたっぷり入っているので、ふわふわで柔らかく愛犬の体を包み込んでくれるでしょう。
もぐるペットハウス
ベッドと掛け布団が一体となったような構造をしており、狭い場所や布団に潜るのが好きな犬にぴったりのベッドです。すっぽり包まれて暖かいことはもちろん、夏の時期の冷房が苦手な犬も使用でき、オールシーズンで活躍してくれるでしょう。
犬の寝相には様々なサインがある
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普段何気なく見ている寝相にも、実は色んな気持ちが隠されているのです。なかには、体調不良を感じている寝相もあるようなので、日頃から愛犬はどのような寝相で寝ることが多いのかを把握しておくことが大切になってきます。
犬は言葉を話せない分、色んな方法で体調不良を訴えてくるので、飼い主さんはそのサインを見逃さないようにしてあげましょう。
犬の平均的な睡眠時間や寝相、睡眠に関わる病気で愛犬の健康をチェック|眠りのレシピ|nishikawa(西川)公式サイト (参照日:2024-07-26)
https://www.nishikawa1566.com/column/sleep/20240317110458/
lifechoice寝具厳選館 (参照日:2021-03-13)
https://item.rakuten.co.jp/lifeinqc/dh0038m/
CITYDOG (参照日:2021-03-13)
https://item.rakuten.co.jp/4-l-f/lf-c-lounge/
ペッツビレッジクロス〜ペット通販 (参照日:2021-03-13)
https://item.rakuten.co.jp/kurosu/petbed0011/
SHOESHOLIC (参照日:2021-03-13)
https://item.rakuten.co.jp/shoesholic/pet-11149/
著者情報
Hanaco
子育てをしながら、専業主婦ワーカーとしてお仕事をさせていただいております。以前はチワワを2匹飼っていました。
調べることや文章を考えることが好きで、自分の考えや経験などを活かせるようなお仕事をしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。