犬の数え方は「匹(ひき)」と「頭(とう)」どちらが正しいの?

犬を数えるときに使う単位には、「匹(ひき)」と「頭(とう)」のふたつがありますが、愛犬家のみなさんはどちらの単位が正しい犬の数え方か知っていますか?おそらく曖昧なまま使用している方が多いと思います。そこで今回は、犬を数えるときに使う単位について解説します。 2022年11月20日作成

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犬を数えるときに使う単位には匹と頭があります。これらふたつの単位にはどのような違いがあるのでしょうか?それぞれの違いをこの機会に理解しておきましょう。

犬の数え方である「匹(ひき)」と「頭(とう)」それぞれの由来とは?

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犬の数え方として用いられる匹(ひき)と頭(とう)は、それぞれどのようにして誕生したのでしょうか?その由来をみていきましょう。

「匹(ひき)」の由来 

「匹(ひき)」という単位の由来は諸説ありますが、有力なものとして馬が関係しているという説があります。

その昔、馬は荷車を引いたり農耕に活用されたりと、人間の生活になくてはならない存在でした。

そのなかで、馬の大きなお尻を目にすることが多かった当時の人々は、お尻がふたつに割れている様から、「ふたつの物が対になっている」状態をあらわす匹という言葉を用いて動物を数えるようになったといわれています。

「頭(とう)」の由来 

頭(とう)という単位を使うようになったのは、西洋の文化が流入してきた明治時代だといわれています。

西洋では牛を数えるときにhead(ヘッド)が単位として利用されていました。そのことから、head(ヘッド)を日本語に訳した「頭(とう)」が動物を数える際の単位として用いられるようになったようです。

頭が登場するまでは、牛のように体格が大きな動物でもすべて匹を用いて数えていましたが、頭が広く使用されるようになってからは、徐々に体格の大きな動物を匹で数えることが減り、現在の頭で定着しました。

匹(ひき)と頭(とう)はどちらも犬の数え方として間違っていない 

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匹と頭の成り立ちについてはわかりました。では、犬を数える際の単位として、匹と頭どちらが正しいのでしょうか?結論からいうと、どちらも犬の数をあらわす単位として正しいです。

ただし、より正確に犬の数を単位であらわす場合には、以下の目安を用いて単位を区別する必要があります。

【匹と頭を区別する基準】

・小型犬や中型犬など、人間が抱きかかえられるサイズの犬を数える場合は「匹」で数える
・抱きかかえられないサイズの大型犬や超大型犬を数える際は「頭」で数える
・(例外)抱きかかえられるサイズである小型犬や中型犬でも、盲導犬・警察犬・介助犬・聴導犬など、人間によって特別な訓練を受けた使役犬はすべて「頭」で数える

このように、犬の大きさや人間によって特別な訓練を受けているかどうかで、匹と頭の使い分けがおこなわれています。

とはいえ、普段の生活で犬の数を伝える場合であれば、どちらの単位を用いても伝わりますので、そこまで細かく使い分ける必要はないでしょう。

【補足】

さきほどご紹介した、抱きかかえられる大きさによって匹と頭を使い分けるという区別の仕方についても、大型犬を抱きかかえられる方も当然いるはずなので、広く使われている区別法とはいえ明確とは言い難いところがあります。

そのため、もし飼っている犬の数を聞かれたときは、相手が「何匹犬を飼っていますか?」と聞いてきたら匹(ひき)を、「何頭犬を飼っていますか?」と聞いてきたら頭(とう)を使うというように、相手が使用した単位で返すと混乱することもありません。

犬以外の生き物を数える際はどのような単位が使われているの?

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犬の数は匹や頭であらわしますが、ほかの生き物はどうでしょうか?
いくつか例をあげてご紹介します。

【生き物を数える際の単位例】
※通常は「〇匹」や「〇頭」など単位の前に数字が必要ですが、今回は単位のみを表記しています。

■猫
・匹(ひき)

■馬
・頭(とう)、蹄(てい)、騎(き)
※騎(き)は人が乗っているときのみ使用

■ウサギ
・匹(ひき)、羽(わ)

■昆虫
・頭(とう)
※昆虫は学術的に頭(とう)で統一されているが、学術表記でなければ匹(ひき)を使うこともある

■鳥
・羽(わ)、翼(よく)、匹(ひき)
※飛ぶことのできない大型の鳥に関しては頭(とう)を使用

■魚
・匹(ひき)、喉(こう)、本(ぽん)、尾(び)、枚(まい)、筋(すじ)、折(おり) など
※魚の形や生きているかどうかによって数え方が変化する

■貝
・枚(まい)、個(こ)、口(こう)
※口が開いた状態の貝をあらわす単位として口(こう)が用いられる

■カニ
・杯(はい)
※「杯」はもともとかめ型の丸い容器をあらわす言葉であり、丸みを帯びたカニの甲羅がよく似ていることから用いられるようになった

■イルカ
・頭(とう)

■ラッコ
・頭(とう)、匹(ひき)

このなかでとくに目を引くのは、ウサギを数える際の羽(わ)ではないでしょうか?

ウサギが羽(わ)と数えられるようになった理由については諸説あり、ウサギの長い耳が鳥の羽にみえる、ウサギの骨格が鳥と類似している、獣を口にできない僧侶が二本足で立つウサギを鳥類だとこじつけて食べたなど、残念ながら明確な起源はわかっていません。

今回例としてあげた以外にも動物の数をあらわす単位はいくつもあります。ぜひこの機会にほかの動物がどのような単位で数えられているのか確認してみてはいかがでしょうか?

犬を数える際は匹と頭どちらか使いやすいほうでOK!

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ここまで解説したように、犬を数えるときは匹と頭どちらの単位を用いても間違いではありません。

もちろん、犬に関する学術的な話をする場合などはある程度の区別をする必要があるでしょうが、普段の会話程度ならとくに気にしなくてもよいでしょう。

あなたの愛犬は先述した単位を区別する基準のどちらに当てはまっていますか?ぜひこの機会に確認してみてくださいね。

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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