猫が新聞紙の上に乗る理由とは?「猫あるある」と遊び方

新聞紙を広げた瞬間、どこからともなく現れてその上にドンと座る猫…。
「読もうと思っていたのに…」そんな経験、猫と暮らす人なら一度はあるのではないでしょうか?
この記事では、猫が新聞紙を好む理由から新聞紙を使った遊び方、注意点まで詳しくご紹介します。 2025年08月03日作成

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猫が新聞紙を好きな理由

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猫は、どうしてあんなに新聞紙に惹かれるのでしょうか?
何か特別なにおいがするのか、それとも感触が好きなのか…。
まずは、猫が新聞紙を好きな理由を解説します。

狭いスペースが落ち着くから

猫は本能的に、囲まれた場所や狭いスペースを好む傾向があります。
これは野生時代の名残であり、身を守るために安全な場所を探す習性の一つです。
新聞紙の上は視覚的に明確な枠があり、猫にとっては「ここが自分の陣地だ」と感じられるポイントになるのでしょう。
たとえ広い部屋の真ん中でも、新聞紙を一枚敷くだけで猫がそこにちょこんと座るのは、「自分の場所を確保したい」という安心感の表れなのです。

シャカシャカ音が楽しいから

猫が新聞紙の上を歩くときに鳴るシャカシャカという音や感触は、猫にとって新鮮で楽しい刺激です。
紙がこすれる音は猫の狩猟本能を刺激する音に近く、まるで草むらや落ち葉の上を歩いているかのような感覚になるのでしょう。
特に遊びたい盛りの子猫は、新聞紙の音や動きにワクワクが止まらなくなるでしょう。
飼い主が新聞紙を広げたり動かしたりするだけで、猫に遊びのスイッチが入ることもあります。
これは新聞紙が単なる寝床ではなく、猫にとって「遊び場」でもあることを意味しています。

飼い主の注意を引きたいから

新聞紙を読もうとしているときに限って、猫がその上に乗ってくる…これは「猫あるある」の代表例です。
これは、猫が「飼い主の目を引きたい」、「構ってほしい」と思っているサインだと考えられます。
飼い主が集中して何かに夢中になっていると、「自分の存在に気づいてもらえない」と感じて、目の前にわざと入り込むのです。
新聞紙は多くの場合、飼い主が床やテーブルで読もうとするため、猫が割り込むには最適な位置にあります。
「新聞紙の上に乗る=自分に注目してもらえる」と学習している猫も多く、意図的にその行動を繰り返すようになります。

においと素材の心地よさ

新聞紙の独特なインクのにおいや、手ざわりのあるザラザラした素材も、猫にとっては心地よく感じる要素です。
猫は嗅覚がとても敏感で、日常生活の中で嗅覚によって安心感や快適さを得ています。
新聞紙のインクの匂いが猫にとって「安心できる匂い」として記憶されていれば、何度でもその上に乗りたくなるのです。
また、新聞紙は「紙類が暖かいから」という理由があげられます。
寒い時期は暖かく感じられる素材として、猫にとってはちょうど良い休憩スポットになるのでしょう。

猫と新聞紙の「猫あるある」

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猫と新聞紙にまつわる「あるある」は、SNSや飼い主の間でも話題になります。
「また乗ってる!」、「読めない!」というような笑えるエピソードが日常茶飯事でしょう。
次に、思わず「あるある!」と言ってしまいそうな「猫あるある」をご紹介します。

新聞紙を広げるとすぐ乗る

まるで待っていたかのように、飼い主が新聞紙を広げた瞬間に猫が乗ることはよくあります。
それは、紙が広がる音や動きが猫の好奇心を刺激するからです。
猫にとっては、「面白そうな場所ができた!」と待ちに待っていたのでしょう。

新聞紙をくしゃくしゃにしても上に乗る

読んだ後の、くしゃくしゃした新聞紙にも乗るのが猫です。
むしろ、くしゃっとした形の方が「隠れ家」や「遊び場」として好まれることもあります。
猫が新聞紙の中に潜り込んだり手を突っ込んだりして遊ぶ姿は、見ていて癒されます。

新聞紙を破って遊ぶ

新聞紙を、ビリビリと破くのが好きな猫も多いです。
紙の破れる感触や音が楽しく、ストレス発散にもなっている場合があります。

ほかの紙には見向きもしない

雑誌やコピー用紙には無反応でも、なぜか新聞紙だけには反応する猫が多いのも「猫あるある」のひとつです。
これは、紙の厚さや音、においの違いが関係していると考えられます。
新聞紙特有のバランスが、猫のツボなのかもしれません。

新聞紙でできる!猫との遊びアイデア

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新聞紙は、猫と楽しく遊ぶための手軽なおもちゃにもなります。
わざわざおもちゃを買わなくても、ちょっとした工夫で猫の遊び道具を作ることが可能です。

トンネルを作って探検ごっこ

新聞紙を筒状に丸めてトンネルを作れば、猫が中を通って遊びます。
隠れる場所や抜け道があると猫の好奇心を刺激して、室内でもアクティブに遊ぶことができます。

新聞紙の中におもちゃを隠して宝探し

新聞紙の下や中におもちゃを隠して、猫が探す遊びもおすすめです。
音が鳴るボールや鈴入りのおもちゃを使うと、猫の狩猟本能をくすぐる刺激的な時間になります。

クシャクシャのボールを投げて遊ぶ

新聞紙を軽く丸めてボール状にしたものを、投げて遊ぶのも楽しい方法です。
新聞紙が軽いので家具を傷つけにくく、猫が口でくわえたり、転がして追いかけたりと自由に遊べます。

新聞紙の中に手を隠す

飼い主が手を新聞紙の下に入れて動かすだけでも、猫は大興奮でしょう。
猫は新聞紙の動きや音を目で追いながら、狙って飛びかかってきます。
これは簡単にできる遊びで、猫とのスキンシップにもなります。

猫と新聞紙で遊ぶ際の注意点

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新聞紙は楽しい遊び道具になりますが、安全面には十分に注意が必要です。
猫が夢中になるあまり、思わぬトラブルに発展することもあります。
ここでは、猫と新聞紙で遊ぶ際の注意点をご説明します。

新聞紙を食べないように注意

猫が新聞紙を破いて遊ぶうちに、誤って紙を飲み込んでしまうことがあります。
インクや紙質によっては身体に悪影響を及ぼす可能性があるため、破った紙はこまめに片づけましょう。

インクで猫の身体が汚れないようにする

新聞紙のインクは、猫の毛に移ることがあります。
特に白毛の猫は汚れが目立つため、新聞紙の上に長時間座らせないように注意しましょう。
猫が新聞紙で遊び終わったら、身体を軽く拭いてあげると安心です。

静かな環境で遊ぶ

新聞紙のシャカシャカ音は楽しい音ですが、大きな音や急な動きは猫を驚かせてしまうこともあります。
そのため、できるだけ静かで落ち着いた場所で遊ぶことで、猫が安心して楽しめるでしょう。

猫は新聞紙が大好き!

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新聞紙の上に乗る猫の行動には、安心感や遊び心、構ってアピールなど様々な理由が隠れています。
新聞紙は身近にあるものでありながら、猫にとっては楽しい遊び道具にもなるのです。
ただし、安全面には注意が必要です。
新聞紙の魅力を活かして、猫とのコミュニケーションを楽しんでみましょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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