犬がキスをしてくるのはなぜ?理由や注意点を解説

犬が、ペロペロと飼い主にキスをしてくることがあります。
飼い主にとっては幸せな瞬間かもしれませんが、なぜ犬はキスをしてくるのでしょうか?
この記事では、犬がキスをしてくる理由や注意点について解説します。 2023年03月08日作成

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犬がキスをしてくる理由

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まずは、犬がキスをしてくる理由をご紹介します。
理由がわかれば、愛犬のことをさらに愛らしく感じるかもしれません。

飼い主のことが好きだから

犬がキスをしてくるのは、飼い主のことが大好きだからです。
もともとキスという行動は、子犬が母犬にご飯をもらう際に行われていました。
その名残からか、飼い主のことを親同然に考えており、キスをしてくるのでしょう。

飼い主の口から気になるにおいがするから

犬は人間と比べ物にならないくらい、嗅覚が優れています。
そのため、人間の感じ取れないにおいであっても、犬であれば感じ取ることが可能です。
もしかしたら、飼い主の口から気になるにおいがするのかもしれません。
犬の大好きな肉のにおいや、おかしの甘いにおいがしているのでしょう。
犬がにおいの元をたどった時に、思わず飼い主にキスをしてしまうこともあるはずです。

構ってほしいから

犬は、飼い主に構ってほしいという気持ちから、キスをすることがあります。
これは、過去に飼い主の口を舐めた時に構ってくれた経験があるのでしょう。
また、飼い主にキスをしたことを叱られていたとしても、犬は「飼い主に構ってもらえた!」と学習して、しつこくキスを迫ることもあります。

ストレスを感じているから

犬は、言葉を話すことができません。
そのため、飼い主に何らかのサインを出して、気持ちを察してもらおうとします。
犬がキスをしてくる時は、ストレスのサインである可能性もあるでしょう。
引っ越しなどで生活環境が変わってストレスや不安を抱えた犬は、飼い主にキスをしてストレスのサインを伝えることがあります。
ちなみに、犬がストレスを抱えている時には、無駄吠えなどの問題行動のほか、食欲不振などの症状がみられることもあるため、併せてチェックしておくと良いでしょう。

犬がキスをしてくる時の注意点

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犬がキスをしてくるのは幸せかもしれませんが、いくつかの注意点もあります。
注意点を理解して、犬のキスを受け入れるかどうか判断すると良いでしょう。

病気のリスク

犬がキスをしてくる時は、常に病気のリスクを考えていなければなりません。
なぜなら、犬の口内にはさまざまな菌が保有されているからです。
病気のリスクは、子どもや高齢者は特に気を付ける必要があるでしょう。

アレルギーのリスク

犬にキスをされると、犬アレルギーを発症するリスクもあります。
キスによって飼い主の口内に犬の唾液や皮脂腺から出たタンパク質が原因で、いままでは気にならなかった犬アレルギーが現れることもあるでしょう。

犬に噛まれるリスク

犬がキスをしてきた時に飼い主が何らかの反応をしてしまうと、犬は驚いて飼い主のことを噛んでしまうことがあります。
また、飼い主の顔を舐めまわして興奮した犬が、その勢いのまま飼い主のことを噛んでしまうこともあるでしょう。
犬の顎の力はとても強いため、顔を噛まれると出血や傷が残る可能性もあるため、十分に注意しなければなりません。

犬がキスをしてくる時にリスクがある病気とは?

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犬にキスをされると、いくつかの病気のリスクが考えられます。
愛犬とキスをするのであれば、それぞれの病気のことも知っておきましょう。

イヌ由来カプノサイトファーガ感染症

犬がキスをしてきた時に、細菌によりイヌ由来カプノサイトファーガ感染症という病気を発症してしまうことがあります。
イヌ由来カプノサイトファーガ感染症を発症する原因は、犬に噛まれたり引っかかれたりすることが多いですが、キスをされることによる唾液でも感染します。
イヌ由来カプノサイトファーガ感染症の症状としては、発熱や頭痛、嘔吐などが挙げられ、潜伏期間は約5日です。
重症化すると敗血症を発症して、敗血症性ショックや多臓器不全で死に至ることもあるため、早めに対処しなければなりません。

トキソプラズマ感染症

トキソプラズマ感染症は、犬の口内にある原虫に感染することで発症します。
特に気を付けなければならないのが、妊娠中の女性です。
妊娠中の女性がトキソプラズマ感染症を発症すると、胎児にも影響が及ぶといわれています。
そのため、妊娠中の女性の場合は犬とキスをすることは避けたほうが良いでしょう。

パスツレラ感染症

犬の口内には、パスツレラ菌という菌が常在しています。
そのため、犬とキスをすることでパスツレラ感染症のリスクが高くなるでしょう。
パスツレラ感染症を発症すると、数時間の潜伏期間を経て、発熱やリンパの腫れなどの症状が現れます。
ちなみに、免疫力が低下している時は敗血症を併発するリスクが高くなるため、体調不良の時に犬とキスをするのはやめておいたほうが良いでしょう。

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症

コリネバクテリウム・ウルセランス感染症は、犬とキスをすることで感染すると、風邪のような症状が現れます。
重症化すると呼吸困難により死に至る可能性もあるため、十分に注意しなければなりません。

犬とキスをする時は衛生面に要注意!

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犬がキスをしてくるのは、飼い主のことが大好きだったり気になるにおいがしたりと、さまざまな理由が挙げられます。
飼い主にとっては幸せかもしれませんが、病気や犬アレルギーの発症、興奮した犬に噛まれるなどのリスクを理解しておかなければなりません。
特に病気には注意が必要で、場合によっては重症化する可能性もあります。
そのため、犬とキスをする時はさまざまなリスクを考慮した上で行いましょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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