犬が自分の足を噛んだり舐めたりするのはなぜ?原因や対処方法を解説

愛犬が、自分の足を噛んだり舐めたりする姿は、犬を飼ったことのある人であれば一度は目にする光景でしょう。
なぜ、犬は自分の足を噛むのでしょうか?
この記事では、犬が自分の足を噛んだり舐めたりする原因や、対処方法について解説します。 2022年03月25日作成

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犬が自分の足を噛んだり舐めたりする原因

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まずは本題である、犬が自分の足を噛んだり舐めたりする原因についてご説明します。
もしかしたら、愛犬の身体に異常が見られている可能性も考えられるため、注意が必要です。

ストレス

犬はストレスを感じることで、自分の足を噛んだり舐めたりすることがあります。
これは、一種の自傷行為ともいえるでしょう。
飼い主とのコミュニケーションが少ない、引っ越しなどで生活環境が変化したなど、さまざまなことで犬はストレスを感じます。
ストレスが溜まると、足を噛むなどの自傷行為のほかに、無駄吠えやいたずらなど、さまざまな問題行動が見られるようになります。
また、ストレスはさまざまな病気の原因にもなるため、注意しなければなりません。

暇つぶし

単純に、犬は暇つぶしで自分の足を噛んだり舐めたりしているのかもしれません。
人間も、暇なときに自分の髪の毛を触ったり爪を噛んだりする癖がある人がいますが、それと同様の行動だといえるでしょう。
暇つぶしであれば大きな問題はありませんが、執拗に足を噛んだり舐めたりしている姿を見かけたら、癖になる前にやめさせることをおすすめします。

アレルギー

ノミやダニ、食べ物などのアレルギーによって、足に痒みを感じているのかもしれません。
アレルギーが原因である場合は、執拗に噛んだり舐めたりしてしまうため、皮膚に炎症を起こしてしまうことがあります。
ドッグフードやシャンプーを変えた後に犬が自分の足を気にするようになったときは、アレルギーを疑う必要があるでしょう。

病気・怪我

犬は、病気や怪我により自分の足を噛んだり舐めたりしている可能性が考えられます。
関節に炎症を起こしたときや骨折など、足に痛みがあると犬は患部を舐めて痛みを緩和しようとするでしょう。
また、犬同士の喧嘩や散歩中に肉球を怪我したときにも、患部を舐めることがあります。
病気や怪我の場合には、犬が歩きにくそうにしているなどの異常がみられるため、すぐに気が付くことができるはずです。

犬が自分の足を噛んだり舐めたりする際の対処方法

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次に、犬が自分の足を噛んだり舐めたりする際の対処方法をご紹介します。
正しい対処をすることで、愛犬が自分の足を噛む癖を直すことができるかもしれません。

ストレス解消をさせる

犬がストレスを溜め込んでいるようであれば、ストレス解消をさせることで自分の足を噛んだり舐めたりしなくなるはずです。
具体的なストレス解消方法としては、散歩やドッグランなどで思い切り一緒に遊ぶことが挙げられます。
ストレスはさまざまな病気の原因にもなるため、なるべく早めに対処することが大切です。

放っておく

犬が暇つぶしで自分の足を噛んだり舐めたりしているようであれば、しばらく様子を見てみましょう。
ただの暇つぶしであれば、すぐにほかのことに気を取られてしまうはずです。
しかし、足が赤くなるまで噛んだり舐めたりしているようであれば、一緒に遊んであげるなどをして気を紛らわせる必要があるでしょう。

動物病院へ連れて行く

犬の病気や怪我、アレルギー症状が疑われる場合には、一度動物病院へ連れて行きましょう。
獣医師に愛犬が執拗に自分の足を噛んだり舐めたりすることや、それがいつ頃から始まったのかを伝えることで、正しい対処をしてくれるはずです。

犬が自分の足を噛んだり舐めたりしないための予防方法

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最後に、犬が自分の足を噛んだり舐めたりしないための予防方法をご紹介します。
予防をすることで、必ずではないですがある程度は抑えることができるでしょう。

日頃からストレスを溜めさせない

先述したように、ストレスはさまざまな病気の原因になります。
そのため、日頃から犬のストレスを溜めさせないようにすれば、自然と犬は自傷行為をしなくなるでしょう。
毎日の散歩はもちろん、家の中でもコミュニケーションを積極的にとることで、愛犬のストレスが溜まることは少なくなります。

ドッグフードやシャンプーをむやみに変えない

ドッグフードやシャンプーを変えるのは、犬にとって負担となります。
犬によっては、ドッグフードを変えただけで食べなくなることもあるでしょう。
そのため、むやみにドッグフードやシャンプーを変えるのは避けたほうが無難です。
もちろん年齢によってドッグフードを切り替えなければいけないタイミングはあるでしょうが、1週間ほどの時間をかけながらゆっくりと切り替えるようにしましょう。

定期的な健康診断を行う

犬の病気や怪我をいち早く発見するために、定期的な健康診断を行うことをおすすめします。
半年に一度を目安に健康診断を行うことで、病気の早期発見に繋がるでしょう。
病気や怪我を見つけることができれば、犬が自分の足を噛んだり舐めたりするのを事前に予防することができるはずです。

定期的なブラッシングやシャンプーを行う

犬の皮膚に炎症を起こさないためにも、定期的なブラッシングやシャンプーを欠かさずに行うことをおすすめします。
特にノミやダニなどによるアレルギー反応が足の痒みの原因の場合には、ノミやダニ対策のシャンプーが効果的です。
また、皮膚や被毛の乾燥を防ぐために、犬用ボディクリームなどを使用するのも良いでしょう。

犬が自分の足を噛んだり舐めたりする原因はたくさんある

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犬が自分の足を噛んだり舐めたりする原因は、さまざまです。
ただの暇つぶしの可能性もありますし、病気や怪我が原因のこともあるでしょう。
暇つぶしであればそこまで心配しなくても大丈夫ですが、病気や怪我、ストレスなどが原因の場合には、なるべく早めに対処する必要があります。
少しでも犬の行動に違和感を覚えたときには、一度獣医師に診せてみると良いでしょう。
早めに対処することで、犬が自分の足を噛んだり舐めたりするのを防ぐことができるはずです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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