犬が前足をなめるのはなぜ?理由や対処法をご紹介

犬がぺろぺろと前足をなめている姿を見たことはありませんか?あまりに執拗になめていると心配になってしまいますよね。ここでは、犬が前足をなめる理由や対処法についてご紹介します。 2021年11月05日作成

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犬が前足をなめるのはなぜ?

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犬が前足をペロペロとなめている姿を見たことはありませんか。あまりにも長い時間なめ続けている姿を見ると、なにか病気なのか、痛みがあるのかなど心配になってしまいますよね。
ここでは、犬が前足をなめる理由についてご紹介します。

気持ちを落ち着かせるため

犬が前足をなめるのは、自分の気持ちを落ち着かせるためということもあります。なにか嫌なことがあった時、怖かった時、緊張した時などによくなめます。犬が緊張した時に見せるしぐさの1つで、他にもあくびをすることや体をブルブル震わせるなどもあります。

ストレス

ストレスが溜まっていることも考えられます。犬はストレスが溜まっていると、吠える、攻撃する、物を壊すなどの問題行動がみられることがありますが、中には被毛が抜けるほど前足をなめ続けることもあります。なめるだけであれば問題ないかもしれませんが、なめ続けることで毛が抜けてしまい、皮膚が炎症を起こしてただれてしまいます。

ストレスにより前足をなめている時は、原因となるものを取り除いてあげたり、発散させてあげましょう。
ストレスが溜まると問題行動が増えるだけでなく、免疫力が低下し、脱毛も多くなります。病気を悪化させる原因にもなりますので、散歩などをしてしっかり運動し、ストレス解消させてあげましょう。

退屈している

何もすることがなく、おもちゃもない時などにもみられることがあります。退屈しているだけなので、飼い主が遊んであげることをなめることをピタリと止めてくれますが、また暇になったらなめ始めてしまいます。

病気が隠れている可能性も

犬が前足をなめるのは、病気が隠れている可能性も考えられます。怪我、皮膚炎、腫瘍などの病気がみられる時にも痛みを感じるため気にしてなめるようになります。痛みや違和感があるため、歩き方も前足を気にするようになります。
散歩のあとは毎回、足の裏に怪我をしていないか確認してあげることがおすすめです。

犬が前足をなめている時の対処法とは?

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犬は夢中になめている時は、静止させても再びなめ続けてしまうこともあります。
ここでは、犬が前足をなめている時の対処法についてご紹介します。

犬のストレスを解消させる

犬がストレスから前足をなめてしまう場合は、それらを解消させてあげましょう。
ストレス解消方法として、運動やおもちゃで遊ぶことがおすすめです。散歩の時間を延ばしてあげることや、一緒におもちゃで遊んであげます。お留守番が多い時には一人で遊ぶことができるおもちゃなどを利用して、犬が一人でも退屈しないような対策をとりましょう。

ストレス発散させるのと同時進行で、犬のストレスの原因はなにか突き止めましょう。犬がリラックスできる環境が整っているか…飼い主が犬にかまいすぎていないか…運動や睡眠、食事が不足していないか…犬の生活環境を見直してみましょう。

犬が興味を示すようなおもちゃを与える

犬が退屈してしまう時間を減らすために、一人でも問題なく遊ぶことができるおもちゃを用意してあげましょう。自由に動くおもちゃや噛むことで音がなるおもちゃなどは犬が興味を引きやすいのでおすすめです。

必要に応じて動物病院を受診する

場合によっては動物病院を受診することもおすすめします。
足をなめて炎症を起こしてしまうと、さらに気にしてなめるようになります。飼い主が静止してもやめない可能性があるため、動物病院で診察してもらい適切な処置をしてもらいましょう。
皮膚炎や怪我、腫瘍などの場合は早く治療してもらうことで早期の完治につなげることができるでしょう。

犬が前足をなめる時に考えられる病気とは?

犬が必要以上に前足をなめている時には、なんらかの病気が隠れている時もあります。
ここでは、犬が前足をなめている時に考えられる病気についてご紹介します。

怪我

犬は毎日散歩に行きますので、肉球を怪我してしまうことも多くあります。肉球が怪我している時には消毒などの処置をしなければ、化膿して炎症を起こすことがありますので、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

散歩コースに危険なものが落ちている場合はその場所を迂回するか、抱き上げてあげます。散歩が終わったあとには、足の裏を確認し、怪我をしていないかチェックしましょう。

皮膚炎

指と指の間は密接しているため、濡れた状態が続いてしまうと、細菌などが繁殖し皮膚が炎症を起こしてしまいます。皮膚が炎症を起こしている時に、さらになめてしまうと炎症が進行してしまうので、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

神経疾患などの重篤な病気が隠れている可能性も

神経疾患や重篤な病気が隠れている可能性もあります。足を引きずる、けんけんしてしまう、立つ時に痛がる、手足が震えている、排泄時に痛がるなどの症状がある場合は、ヘルニアや神経疾患などがみられる場合は、すぐに動物病院の受診が必要とないります。
いつもと異なる症状が見られる時やなにか変だと感じる時には、動物病院でしっかり診察してもらうことをおすすめします。

犬の気持ちをしっかり汲み取ってあげよう

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ここでは、犬が前足をなめる理由や対処法についてご紹介しました。
犬が前足をなめる理由は、自分を落ち着かせるため、ストレス、暇つぶしなど、犬の気持ちの問題もありますが、場合によっては病気の可能性もあります。
犬の病気を見つけるためには、犬がなぜ前足をなめているのか見極める必要があります。そのために、日頃から犬の様子をしっかり観察し病気の早期発見を心がけましょう。

著者情報

こばやし

犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。

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