犬の暑さ対策に保冷剤を使用する際の注意点とは?
出典:https://www.shutterstock.com
まずは本題である、犬の暑さ対策に保冷剤を使用する際の注意点についてご説明します。
犬のためと考えて行っていても、もしかしたら犬の身体に悪影響を及ぼしているかもしれません。
エチレングリコールの誤飲に注意!
犬に保冷剤を使用する際は、エチレングリコールに特に注意しなければなりません。
エチレングリコールとは、冷えても柔らかい保冷剤に見られる物質です。
人間が誤飲しても危険性が高い物質で、もちろん犬にとっても大変危険といえます。
特に小型犬であれば、少しの量のエチレングリコールを誤飲しただけでも、命に関わることがあるでしょう。
そのため、保冷剤が破れてエチレングリコールを漏れ出てしまわないかという点に、特に注意する必要があります。
また、エチレングリコールは甘味を感じるため、犬が誤飲した際に喜んで舐めてしまうことがある点も注意しなければなりません。
エチレングリコールを誤飲した際は早急に動物病院へ
万が一犬がエチレングリコールを誤飲した際は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
犬が誤飲してから身体に吸収される30分までの間に、犬にエチレングリコールを吐かせる必要があります。
そのため、もしも犬がエチレングリコールを誤飲したのを見かけた場合には、なによりも最優先で獣医師に診せなければなりません。
吸水性ポリマーの保冷剤がおすすめ!
冷えると硬くなるタイプの保冷剤は、吸水性ポリマーと水を使用しているため、犬が誤飲をしても問題ありません。
そのため、犬に保冷剤を使用する際には、冷えると硬くなる吸水性ポリマーが含まれる保冷剤を使用するとよいでしょう。
犬の身体を冷やす際に効果的な部位
出典:https://www.shutterstock.com/
次に、犬の身体を冷やす際に効果的な部位をご紹介します。
犬の身体を効率よく冷やすことができるように、これらの部位を覚えておきましょう。
首すじ
犬の首すじには太い血管が取っているため、保冷剤により効率よく身体を冷やすことができるでしょう。
犬の暑さ対策グッズでも、犬の首すじを冷やすことができるものが多いです。
脇の下
脇の下にはリンパが多く集まっており、脇の下に保冷剤をあてることにより身体を効率よく冷やすことが可能です。
ただし、リンパに保冷剤を直接あてると冷えすぎて血管が収縮してしまうため、タオルで保冷剤をくるんでからあてるようにしましょう。
足の付け根
足の付け根も、犬の身体を冷やすのに効果的な部位です。
特に後ろ足の付け根を冷やすことで、効率よく身体を冷やすことができるでしょう。
犬の熱中症の際には氷水は使用しない
もしも犬に熱中症の症状が見られたときには、先述した部位にタオルでくるんだ保冷剤をあてて身体を冷やしましょう。
また、顔にかからないように身体全体に水をかけるのも効果的です。
ただし、氷水で急激に犬の身体を冷やすのはやめましょう。
水道水を身体全体にかけることにより、気化熱で身体を冷やします。
もちろん、同時に動物病院へ連れて行くことも必要です。
おすすめの犬の暑さ対策グッズ4選
出典:https://www.shutterstock.com/
最後に、おすすめの犬の暑さ対策グッズをご紹介します。
これらのグッズを使用して、犬を暑さから守ってあげましょう。
FULL COOL タンクトップ
このタンクトップを濡らして犬に着せることで、気化熱により身体を冷やす効果が期待できるでしょう。
タンクトップは3層生地になっており、長時間の冷却が可能です。
手洗いで洗濯もでき、何度洗っても冷却機能を維持することができます。
犬用クールベスト
この服を犬に着せることでUVカットされて、熱中症の予防が期待できるでしょう。
伸縮性に優れているため、服を着ていて犬が動きにくくなることもありません。
この服を濡らして犬に着せることにより、気化熱で効果的に身体を冷やしてくれるはずです。
大理石ひんやりボード
大理石特有の冷たさで、犬の体温を下げてくれることが期待できます。
この大理石ボードを日の当たらない洗面所などに設置しておくことにより、暑いときには犬が自ら大理石ボードの上に移動して、暑さを和らげるはずです。
電気を一切使用しないため、家計にも優しい暑さ対策グッズといえるでしょう。
折りたたみペットプール
犬を暑さから守るために、プールで水浴びをさせるのもよいでしょう。
暑い日にプールに水を張ってあげると、犬は自ら喜んでプールに飛び込んでいくはずです。
折りたたみ式であるのも、嬉しいポイントです。
排水機能をしっかりと備わっており、片付けの煩わしさもありません。
保冷剤をうまく利用して犬を暑さから守ってあげましょう
出典:https://www.shutterstock.com/
保冷剤をうまく利用することで、犬の熱中症対策になります。
しかし、エチレングリコールを使用した柔らかい保冷剤を使用している場合には、注意が必要です。
万が一保冷剤が破れて犬がエチレングリコールを誤飲すると、命に関わる可能性も考えられます。
そのため、犬に保冷剤を使用する際には、エチレングリコールを使用していない硬い保冷剤がおすすめです。
保冷剤を首すじや脇の下にあてて、効率よく犬の身体を冷やしてあげましょう。
また、暑さ対策グッズを使用するのも、犬の熱中症対策になります。
保冷剤や暑さ対策グッズを利用して犬を暑い時期に熱中症から守ってあげるのも、飼い主の努めといえるでしょう。
youlamp(参照日:2021-08-10)
https://item.rakuten.co.jp/youlamp/tt3101/
sobuy.shop(参照日:2021-08-10)
https://item.rakuten.co.jp/sobuy/dlm032208/
石専門店.com(参照日:2021-08-10)
https://item.rakuten.co.jp/mgs/454216-inpe/
Sunnyday(参照日:2021-08-10)
https://item.rakuten.co.jp/sunnydayshop/s15240265-m/
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。