犬に食べさせてはいけない食べ物は?

食欲が旺盛なことはいいことですが、何でも食べてしまうのは少し危険かもしれません。ここでは犬に食べさせてはいけない食べ物をご紹介しています。
2018年05月07日作成

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1.犬に食べさせてはいけない食べ物は?

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好奇心が旺盛な犬だと、テーブルの上に置いてある人用のおやつや食べ物に興味を持ったりもしますね。食べ物によっては食べると命にかかわることもありますから、注意が必要だったりもします。犬に長生きをしてもらいたいと思うなら、やはり犬に食べさせてはいけない食べ物を知っておきたいものです。
人が食べても問題はないけれども犬に食べさせてはいけない食べ物は、意外とたくさんあります。例えば、ネギ類、チョコレート、人用の牛乳、ブドウや干しブドウ、プルーンなど。人の感覚でとらえると、どれも食べさせても問題がないようなものばかりだったりもします。そのため、犬に人の食べる食べ物を与えたいのであれば、与えていいものとダメなものを知っておくことが大切になります。ただ、人が食べるもので犬に食べさせてはいけないものは数多くありますから、そのすべてを知り尽くすことはなかなか大変だったりもします。

もし、手作りのフードやおやつを食べさせてあげたい場合には、犬に食べさせてはいけない食べ物の代表的なものをまず知って、食べさせても問題がない食べ物をごく少量与える程度に留めておくのがおすすめです。なぜなら、一見、犬に沢山与えても問題がなさそうな野菜や果物といった食べ物でも意外と糖質が多い物があるからです。こういった食べ物を沢山与えすぎるとカロリーオーバーになります。メインの食事は犬用のフードを与え、おやつやメインのフードに少しトッピングするような形でこういった手作りの食べ物を与えるのが安心かもしれません。

2.犬に食べさせてはいけない身近な食べ物

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ネギ類。玉ねぎやネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウなどのネギ類には、赤血球を壊すアリルプロピルジスルフィドという物質が含まれており、溶結性貧血や高カリウム血症を発症して命が危険にさらされることもあります。中毒は玉ねぎ自体を食べなくても、玉ねぎと一緒に調理したりしてそのエキスが入っただけでも発症する可能性がありますから注意してください。ネギ類を食べてしまった後に溶血性貧血が起こると血色素尿が出たりしますので、その場合はすぐに動物病院に連れていってくださいね。

アボカド。アボカドにはペルジンという成分が含まれています。これにより下痢や嘔吐といった症状を引き起こし、最悪の場合には亡くなることもあります。犬用のフードやおやつでアボカドを使ったものがありますが、これらは有害な成分を取り除いて加工されたものになります。

チョコレート。チョコレートには犬にとっては毒となるテオブロミンという物質が含まれています。食べた量によっては中毒症状が出ます。症状が進行すると筋肉の硬直、痙攣、昏睡といった症状が出ます。最悪の場合には命を失くす危険もあります。

生の豆やナッツ類、マカダミアナッツ。ナッツ類はカロリーが高く、塩分が加えられていることが多いため、太りやすくなったり、塩分過多、消化不良を引き起こす原因となります。また、マカダミアナッツで中毒症状が出てしまったということもあります。

スルメ。スルメは胃の中で膨張するため、食道や胃、腸といった内臓に詰まる可能性があります。また、イカや貝を含む魚介類はチアミナーゼという酵素を含んでおり、過剰摂取によりチアミン欠乏症の原因になります。チアミン欠乏症では、食欲不振、運動機能障害、重症例では発作や昏睡などの神経症状がみられます。

ぎんなん。ぎんなんにはメチルビリドキシンという成分が含まれています。これにより嘔吐や痙攣、めまい、呼吸困難といった中毒症状を引き起こします。ぎんなんは街路樹として植えられていることも多いですから、広い食いしないように注意しましょう。 ぶどう、干しブドウ。急性腎不全の原因として報告があります。絶対に与えないようにしましょう。

カフェイン入り飲料。お茶や紅茶、コーヒーといったカフェイン入りの飲料は、カフェインに中枢神経興奮作用があるため犬にとってはよくありません。

牛乳。犬には牛乳に含まれている乳糖を分解する酵素がないことが多いため、牛乳を飲むとお腹を下す原因となります。牛乳を与えるなら犬用のものを選ぶようにしましょう。

この記事は獣医師が監修しています

本間 克巳

・本間獣医科医院長
・北里大学 獣医畜産学部 獣医学科卒業
・小動物臨床専門
・その他、海外協力事業とNPO法人の活動、アジア諸国への病院設立、人医師との腎臓移植・腹膜透析・細胞再生医療などの共同開発事業など幅広く活動中

著者情報

UCHINOCO編集部

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