【要注意】ひとかけらでもダメ?玉ねぎが犬に及ぼす影響と対処法

「犬にねぎ類を与えてはいけない」というのは、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
それでは、なぜ犬に玉ねぎを与えてはいけないのか知っていますか?
この記事では、犬に玉ねぎを与えてはいけない理由や、もしも食べてしまった際の対処方法などについてご説明します。 2021年01月24日作成

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犬に玉ねぎを与えてはいけない理由

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そもそも、犬に玉ねぎを与えてはいけない理由を知っている人はどれほどいるのでしょうか?
これを見れば、手の届く場所に玉ねぎを置いておくことがどれほど危険なのかがわかるはずです。

玉ねぎ中毒を引き起こす

犬が玉ねぎを食べてはいけない理由は、玉ねぎ中毒を引き起こすためです。
玉ねぎ中毒とは、ねぎ類に含まれるアレルプロピルジスルフィドという成分により引き起こされます。
アレルプロピルジスルフィドが体内に入ることにより、ヘモグロビンを酸化させてしまいます。
ヘモグロビンが酸化することにより、溶血性貧血を起こし、最悪の場合は命に関わる可能性もあるのです。
ちなみに、玉ねぎ中毒は猫やウサギなどの一般的にペットとして飼われる動物の多くに見られます。

加熱をしてもダメ!

玉ねぎは、生はもちろん、加熱をしたとしても動物に与えることはできません。
中毒の原因となるアレルプロピルジスルフィドは、加熱をしても変性することはないため、加熱をした玉ねぎでも中毒症状を引き起こしてしまいます。
そのため、料理などに玉ねぎの成分が含まれているだけでもダメですので、ドッグフードや犬用おやつ以外は与えないことが無難といえるでしょう。

玉ねぎ中毒の症状は?

もしも玉ねぎ中毒を引き起こしてしまったら、どのような症状が見られるのでしょうか?
まずは、嘔吐や下痢などが挙げられます。
そして元気がなくなったり食欲不振になったりするのも、中毒の症状です。
ほかにも血尿や痙攣などが挙げられますので、玉ねぎを食べて少しでも症状が見られたら、すぐに対処すべきといえるでしょう。

どれくらいの量の玉ねぎを食べたら危険?

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玉ねぎを食べたとしても、少量であれば大丈夫だと考えていませんか?
もしかしたら、その考えは誤りかもしれません。
併せて、致死量に至る可能性のある量についてもご説明します。

少量であれば大丈夫?

もしも犬が玉ねぎを食べてしまったとしても、少量であれば中毒を引き起こす可能性は低いかもしれません。
みじん切りにした玉ねぎが床に落ちて、それをひとかけら食べたとしても、重篤な症状になることは少ないでしょう。
もちろん個体差によるため、もしも玉ねぎを少しでも食べてしまったのであれば、念のためすぐに対処をすることがおすすめです。

体重1kgあたり20g以上の玉ねぎは危険!

玉ねぎ中毒を引き起こすのは、目安として体重1kgあたり20g以上の玉ねぎを食べた場合と考えられています。
つまり、体重が5kgであれば100g、体重が20kgであれば400gの玉ねぎを食べることで中毒の症状が見られる可能性が高くなります。
「そんなに多くの玉ねぎを食べることはないから大丈夫だろう」と感じるかもしれませんが、やはりこれらも個体差が大きく関わってくるため、まずは食べさせないことが一番安全でしょう。

犬が玉ねぎを食べた際の対処方法

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それでは、もしも犬が玉ねぎを食べてしまった際は、どのように対処すれば良いのでしょうか?
正しい対処方法を知ることは、命の危険に晒す可能性が低くなることにも繋がります。

口の中に残っている玉ねぎをすべて取り出す

もしも犬が玉ねぎを食べた瞬間を見たのであれば、すぐに口の中に残っている欠片を取り出しましょう。
飲み込んでしまったものを素人が吐き出させるのはリスクが高いため、まずは口の中に残っている欠片をすべて取り出します。
「食塩水を飲ませると吐き出す」といっている人もいますが、これは塩分過多になる可能性があるため、大変危険です。
素人判断で吐き出させようとはせずに、まずはできることをするようにしましょう。

動物病院へ電話をする

玉ねぎ中毒は非常に危険であるため、素人が大丈夫かどうか判断することは難しいでしょう。
そのため、動物病院へ電話をして、犬が玉ねぎを食べてしまったことを伝えます。
体重と食べた量、食べてからどれくらいの時間が経ったかを明確に伝えることで、対処方法のアドバイスをもらえるはずです。

動物病院へ連れて行く

万が一のことがあってからでは遅いため、やはり一番の対処方法はすぐに動物病院へ連れて行くことです。
事前に動物病院へ電話をするのは良いですが、おそらくほとんどの場合が通院したほうが良いとアドバイスをされるでしょう。
しかし、残念なことに玉ねぎ中毒の特効薬というものはありません。
治療方法としては、点滴やビタミン剤の投与、利尿剤などで中毒性を緩和させるようなことが挙げられます。
玉ねぎ中毒は食べてからすぐに症状が現れることが少なく、大体は数時間から数日後に体調が変化します。
そのため、犬が玉ねぎを食べてからも元気がある場合でも、なるべく早めに動物病院へ連れて行くことがおすすめです。

犬の手の届く場所に玉ねぎは絶対に置かないように!

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犬はさまざまなものに興味を持つため、床に玉ねぎが落ちていれば口にしてしまうでしょう。
また、飼い主が食べているものも、与えられたら食べてしまうはずです。
しかし、料理に玉ねぎやエキスが入っていると、それが原因で中毒を引き起こしてしまいます。
中毒症状としては下痢や嘔吐などが挙げられますが、重篤な症状になると命に関わる可能性も考えられます。
そのため、もしも犬が玉ねぎを食べてしまったら、なるべく早めに動物病院へ電話・通院をして対処をするようにしましょう。
ドッグフードや犬用おやつ以外のものは与えないように、日頃から心がけることが大切です。
また、猫やウサギなどのペットも同様に中毒症状を引き起こしますので、注意しましょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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