犬が飼い主の顔を舐める理由
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まずは本題である、犬が飼い主の顔を舐める理由についてご説明します。
犬の気持ちがわかれば、さらに犬を愛おしく感じるかもしれません。
愛情表現
犬が飼い主の顔を舐めるのは、愛情表現であることが考えられます。
これはもともと、子犬が母犬にご飯をねだるときや、母犬が子犬の汚れた口元を舐め取ってあげるなど、野生のころに見られた行動です。
犬にとって相手の口元を舐めるのは、最大の愛情表現になります。
そのため、犬が飼い主の口元を舐めてくるのであれば、「あなたのことが大好きだよ!」という犬からのメッセージということになるでしょう。
服従している
犬の先祖といわれるオオカミは、相手の顔を舐めることで服従心を示していたといわれています。
その名残から、犬は飼い主の顔を舐めることで服従心を表現しているのかもしれません。
気になるにおいがする
嗅覚が優れている犬は、飼い主の顔から気になるにおいがするため、顔を舐めている可能性があります。
特に犬が飼い主の顔を舐めてくるのは、お風呂に入った後です。
顔に化粧水などをつけていると、そのにおいが気になって犬は舐めてくるでしょう。
化粧水などの化粧品に含まれる保湿成分には、舐めると甘味を感じるものが使用されていることもあります。
そのため、犬は飼い主の顔をペロペロと舐めてくるのかもしれません。
しかし、逆に飼い主の顔から嫌なにおいがすることで舐め取ろうとしてくることもあるでしょう。
不安を解消するため
犬は体調不良や怪我などで身体が不調のときにも、顔を舐めてくることがあります。
これは飼い主の顔を舐めることで、自身の不安を解消しようとしているのでしょう。
飼い主が喜ぶから
愛犬に顔を舐められて、激怒する人は少ないはずです。
おそらく、ほとんどの飼い主が愛犬に顔を舐められると喜ぶでしょう。
犬は日々学習をしているため、飼い主の顔を舐めることで飼い主が喜んでくれることを知っています。
犬にとってなによりも嬉しいのは、飼い主が喜んでくれることです。
そのため、飼い主に喜んでもらおうとして、犬は顔を舐めているのかもしれません。
犬が飼い主の顔を舐めるときの注意点
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犬が顔を舐めるのは愛情表現であることが多く、飼い主としても嬉しい気持ちになるでしょうが、よいことばかりではありません。
次に、犬が飼い主の顔を舐めるときの注意点について見ていきましょう。
衛生面で注意が必要
犬に顔を舐められるのは、衛生面を考えるとよくありません。
犬の7割は、パスツレラという常在菌を口腔内に持っているといわれています。
パスツレラが免疫力の低下した人間の体内に入ることで、パスツレラ感染症を発症する可能性もあるでしょう。
また、犬によっては食糞が癖になっていることもあります。
当然のことですが、犬が食糞をした後に飼い主の顔を舐めることは、衛生的とはいえません。
ほかの雑菌にも注意!
犬に顔を舐められるのは、パスツレラ感染症に気を付ける必要がありますが、それだけではありません。
人間と犬は当然ながら別の動物であるため、犬の口腔内には人間にはないさまざまな雑菌がいることも考えられます。
免疫力の弱い小さな子どもや高齢者は、なるべく犬に顔を舐めさせないほうがよいでしょう。
犬に顔を舐められたときの対処方法
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人によっては、犬に顔を舐められるのを嫌がる人もいるでしょう。
最後に、犬に顔を舐められたときの対処方法をご紹介します。
反応をしない
犬からすれば飼い主への最大の愛情表現で、飼い主としても犬に舐められることを喜ぶ人もいるでしょう。
しかし、衛生面を考えると犬に顔を舐めさせないことが一番です。
犬に顔を舐められたときに反応をしてしまうと、犬は喜んで飼い主の顔を舐めるようになるでしょう。
しかし、犬に顔を舐められてもまったく反応をしなければ、犬は「顔を舐めると相手にしてもらえなくなる」と学習して、徐々に顔を舐めてこなくなるはずです。
飼い主としては寂しいかもしれませんが、衛生面を考慮するとこれがもっとも正しい対処といえるでしょう。
顔を舐めさせないようにする
飼い主に無視をされるなど、犬に哀しい思いをさせるのが嫌であれば、犬が顔を舐めることができないようにしましょう。
犬が顔を舐めようとしてきたらその場から立ち上がるなど、物理的に犬が顔を舐めることをできなくします。
そうすることで、犬は傷つくことなく飼い主の顔を舐めたくても舐められなくなるはずです。
舐められた場所をきれいにする
犬に舐められた場所を放置しておくと、雑菌が繁殖してしまい衛生的ではありません。
そのため、犬に舐められた場所はしっかりと洗ったりウェットシートで拭いたりするなど、きれいにすることが大切です。
ただし、顔を洗った後に再度化粧水などをつけると、それを犬が舐めてこようとすることが考えられるため、注意しなければなりません。
犬が飼い主の顔を舐めるのは最大の愛情表現!
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犬が飼い主の顔を舐めるのは、愛情表現といえます。
特に飼い主の口元を舐めるのは、子犬が母親に甘えているように「あなたのことが大好き!」という最大の愛情表現でしょう。
そのため、飼い主としては犬に顔を舐められることが嬉しいと感じる人も多いはずです。
しかし、犬に顔を舐められるのは衛生的な不安もあります。
犬の口腔内には、パスツレラをはじめとしたさまざまな雑菌が常在しています。
犬に顔を舐められることにより、飼い主の顔や口腔内で雑菌が付着する可能性があるでしょう。
雑菌を放置しておくのは、もちろん衛生的によくありません。
もしも犬に顔を舐められたときには、しっかりと顔を洗ったりウェットシートで拭いたりするなど、雑菌を落とすことが大切です。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。