頭がいい犬とは?賢いと言われる犬種をご紹介

犬はたくさんの犬種がありますが、その中でも頭がいいと言われるのはどんな犬種なのでしょうか。ここでは、頭がいいと言われる犬種の特徴・性格・歴史についてご紹介します。 2021年08月28日作成

  • 犬のカテゴリ - 犬と暮らす犬のカテゴリ - 犬と暮らす
  • VIEW:25,233

ボーダー・コリー

出典:https://www.shutterstock.com

ボーダー・コリーといえば、羊を誘導する牧羊犬として有名な犬種です。牧羊犬として働いている時には、羊の動きに合わせて考えながら行動しています。賢い犬としても人気の高いボーダーコリーの特徴や性格、歴史についてご紹介します。

特徴

ボーダー・コリーは高い運動能力を持ち、全犬種の中でもかなり賢い犬種です。体高は53cm前後、体重14~22kgほどの中型犬です。スマートな体型をしていますが、全身にしっかりと筋肉がついています。
毛色はトライカラー、ブラック&ホワイト、ブラック、ブルーマールなどのカラーが多いです。
ボーダー・コリーのかかりやすい病気として、股関節形成不全、コリーアイ異常、肘関節形成不全などがあげられます。運動が好きな反面関節系のトラブルも引き起こしやすいので、定期的に健康診断につれていくことが理想です。

性格

ボーダー・コリーは賢いだけでなく、飼い主さんに従順な性格をしています。しつけトレーニングなどの覚えも早く、苦労することが少ないです。とても観察力が優れており、自分の意志で行動をすることもでき、頭の回転も早い犬種です。

歴史

ボーダー・コリーの歴史は8世紀後半から11世紀にかけて、スカンディナ半島からイギリスを持ち込んだトナカイ用の牧畜犬がルーツだと言われています。イギリスに住んでいた在来犬種と交配を行い、牧羊犬として活躍していくようになったそうです。当時は牧羊犬としての性能を重視されていた時は外観やサイズなどがバラバラだったため、畜犬団体からの公認が遅れ、1976年イギリスケネルクラブ公認、1987年に国際畜犬連盟の公認となりました。

トイ・プードル

出典:https://www.shutterstock.com

トイ・プードルは現在でも人気の高い犬種で、飼育頭数も毎年上位にランクインしています。トイ・プードルは犬種の中でも賢い犬としても有名で、しつけを怠ると、飼い主さんでも言うことを聞かなくなってしまうこともあります。ここでは、トイ・プードルの特徴、性格、歴史についてご紹介します。

特徴

プードルはスタンダード・プードル、ミディアム・プードル、ミニチュア・プードル、トイ・プードルの4種類に分けられます。スタンダード・プードルは一番体が大きく、トイ・プードルは一番体が小さい犬種です。
トイ・プードルは小柄な体型と愛らしい外見から、多くの愛犬家に愛され、飼育頭数もトップにランクインしています。被毛は抜けるのではなく伸びていくため、抜け毛が少なく、飼育しやすいため、人気も高いです。
体高は23~28cm前後、体重は3kg前後で、小型犬に分類されます。
毛色はホワイト、ブラック、レッド、ブルー、グレー、ブラウン、アプリコット、クリームなどがあり、成長するにつれて薄くなっていく傾向があります。被毛が伸びるため定期的にトリミングでカットが必要になり、ブラッシングも毎日行うことが大事になります。

性格

トイ・プードルは明るく活発で元気いっぱいの性格をしています。比較的温厚で、優しいので、家族に馴染みやすいです。頭が良く賢いため、しつけトレーニングもしっかり覚えてくれます。
しかし、甘やかしてしまうとわがままになってしまうため、注意が必要です。

歴史

トイ・プードルの歴史はまだわかっていない点も多いですが、フランスで人気が高かったためフランス原産だと言われています。しかし、ドイツから移入された水辺の猟が得意な犬が祖先犬だとされています。他にも、南欧の水中作業犬との混血説もあるため、正確なことはわかっていません。
プードルは泳ぎが得意な犬種で、鴨猟の回収犬として活躍していました。その後、小型化され、今のトイ・プードルとなりました。

ゴールデン・レトリバー

出典:https://www.shutterstock.com

近年、大型犬より小型犬の飼育頭数の方が多いですが、今でもゴールデン・レトリバーは根強い人気がある犬種です。フサフサの被毛に優しい表情をしており、盲導犬として活躍する犬もいます。ここでは、ゴールデン・レトリバーの特徴、性格、歴史についてご紹介します。

特徴

ゴールデン・レトリバーはイギリス原産の猟犬です。ハンターが撃ち落とした水鳥を回収(レトリーブ)し活躍していました。たくましい体つきをしており、運動が好きな犬種です。体高はオス56~61cm、メス51~56cm、体重はオス29~32kg、メス25~27kgの大型犬です。同じ犬種でも体型により、イギリス型、アメリカ型、フィールド型(猟系)に分類されることもできます。
毛色はゴールド、もしくはクリームで、前足や胸に飾り毛が生えており、走ると波打つようなきれいな被毛をしています。

性格

ゴールデン・レトリバーは優しく、穏やかな性格をしています。そのため、自分より小さい犬や子供に対しても優しく接してくれます。さらに、学習能力が高く、しつけに関しても、あまり時間をかけずに覚えてくれます。運動能力が高く、飼い主さんと一緒に遊ぶことを好むので、犬と一緒に遊ぶことができます。

歴史

19世紀中頃スコットランドの伯爵が交配により作出したのが起源だと言われています。ニューファンドランドとウェイビーコーテッド・レトリバーから生まれた犬をさらに他の犬とかけ合わせて、最終的にゴールデン・レトリバーが生まれました。
1903年にイギリスケネルクラブにフラットコートゴールデンとして登録されましたが、1911年にフラットコーテット・レトリバーとは別の犬種だと認められ、ゴールデン・レトリバーとして登録されました。

ジャーマン・シェパード

出典:https://www.shutterstock.com

警察犬として有名なジャーマン・シェパードですが、賢い犬としても有名な犬です。警察犬としてだけでなく、盲導犬や麻薬探知犬などの幅広い分野でも活躍していることが多い犬種です。ここでは、ジャーマン・シェパードの特徴、性格、歴史についてご紹介します。

特徴

警察犬としてだけでなく、様々な場面で活躍する犬種です。見た目は狼のように耳がピンとしていて、体格もしっかりとしています。キリッとしているため、飼育したことがない方からは少し怖いといった印象を受けることもあるようです。
体高はオス60~65cm、メス55~60cm、体重はオス30~40kg、メス22~32kgが標準となる、大型犬です。筋肉が全身にしっかりついているので、素早く動き、持久力やジャンプ力もあります。

性格

ジャーマン・シェパードは警戒心が強く、初対面の人には安心するまであまりなつくことはありません。簡単に信頼しないため、なれるまでには少し時間がかかります。
信頼した相手には愛情深く、従順になります。観察力があり、落ち着きもあるため、良き家族の一員となります。

歴史

ジャーマン・シェパードは、アラノ・エスパニョール(マスティフのもととなった犬種)とポインターとハウンドが混ざり、生まれたと言われている犬種です。ドイツの軍用犬として新たな犬種を作り出す際に、最も軍用犬として適していたジャーマン・シェパード・ドッグが選ばれ、1899年に現在のジャーマン・シェパード・ドッグになりました。
もともとジャーマン・シェパード・ドッグは、以降オールド・ジャーマン・シェパード・ドッグと呼ばれるようになりました。

どんな犬も育て方次第で変わる!

出典:https://www.shutterstock.com

ここでは、頭がいいと言われる犬種の特徴・性格・歴史についてご紹介しました。頭がいいと言われる犬は多く、ボーダー・コリー、プードル、ゴールデン・レトリバー、ジャーマン・シェパード以外にも、ドーベルマンやシェットランド・シープドッグ、パピヨンなどがあげられます。
賢い犬はしつけトレーニングなどにあまり苦労せずに覚えてくれる傾向がありますが、飼い主さんとしてしっかりしつけなければ犬が言うことを聞いてくれなくなります。賢い犬ほどしつけをして、飼い主さんがコントロールしなければいけません。
しつけのことだけでなく、犬の特徴などを理解してから飼育を検討することをおすすめします。

著者情報

こばやし

犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。

オススメ

新着記事