猫に与えてもOK?馬肉おやつの特徴とは?
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日本国内では、牛肉や鶏肉に比べるとあまり頻繁に食べる機会が少ない「馬肉」。
実は人間がお刺身として生で食べても問題ない唯一の食肉であることから、猫のおやつとしてもおすすめできます。
馬肉は牛や鶏に比べて体温が高く、寄生虫や菌が付きにくい傾向にあります。
加えて、食中毒などの健康リスクが他の食肉動物に比べて低いとされています。
牛や豚などの肉は生で食べると食中毒などの健康リスクにつながる可能性があることは知られていますが、これは反芻動物であることが理由です。
反芻動物は、口の中で噛んだ食物を一度胃に送り、一部を消化してから再び口の中に戻して咀嚼するという消化の仕方をする動物のことです。
食中毒などの原因となる大腸菌は、牛や豚などの反芻動物の腸管内に生息することから、しっかり加熱しないと健康リスクにつながる危険があるのです。
馬は反芻動物ではないうえ、菌が繁殖しにくい体温の高さも相まって、肉に腸管出血性大腸菌などが付着している可能性が低いとされています。
ゆえに、愛猫のおやつとしてはもちろん、キャットフードへの食い付きが悪いときのふりかけなどとしても馬肉はおすすめできるのです。
猫に国産馬肉を与えることで期待できる効果とは?
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馬肉が猫のおやつやキャットフード用ふりかけなどに使われる理由は、健康リスクの低さだけでなく、期待できる栄養価の高さにもあります。
馬肉には豊富なたんぱく質とカルシウムに加えて、糖の一種であるグリコーゲンと呼ばれる栄養が豊富に含まれています。
愛猫にとっての良質なエネルギー源になるとともに、骨や筋肉を健康に保つ効果が期待できます。
加えて、馬肉は嗜好性が高いことから、食欲のない猫の食事サポートにも使えます。
国産の馬肉おやつであれば生産地が明確にされていたり、衛生面に配慮された国内工場で作られていたりするものが多いため、安心して猫へ与えられるでしょう。
猫向けの馬肉おやつの選び方
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猫用の馬肉おやつには多彩な種類があるため、どれを選べばいいか分からない飼い主さんも多いはず。
ここからは、猫用の馬肉おやつの選び方を解説します。
与えやすくて食い付きのよい「種類」を選ぼう
猫用の馬肉おやつは大きく分けてフリーズドライとジャーキータイプ、生肉タイプの3種類に分かれます。
フリーズドライ製法とは、凍結させた食品を真空状態に置き、水分を昇華させ乾燥させる技術です。
高い温度を加えて水分を蒸発させるほかの乾燥方法とは違い、食品の味や香り、栄養素が残りやすいのが特徴です。
また、そのまま食べさせるとドライフードのように歯ごたえがありますが、水戻しすれば生肉のようにやわらかくなるのも特徴です。
愛猫の好みに合わせて食べやすい硬さで与えられます。
しかし、他の種類に比べて価格が高い傾向にあるうえ、開封後の保存が難しいのがデメリットです。
ジャーキータイプは、加熱などによって馬肉を乾燥させたものです。
他の種類の馬肉おやつに比べ、開封後も長期保存がしやすい傾向にあります。
歯ごたえがあるのでドライフードを好む猫にとっては食い付きがよい傾向があります。
しかし、丸ごと与えると猫がまる飲みしてしまう可能性があるため、小さくちぎって与えることが大切です。
生肉タイプは、言葉の通り生の馬肉が使われているものを指します。
やわらかくて噛み切りやすいことから、ウェットフードを好む猫におすすめです。
与える際には冷蔵庫などで自然解凍する手間がかかるうえ、解凍後は腐りやすいため扱い方に注意しなければいけない点はデメリットです。
解凍する手間が気になるなら、ペースト状のものを使うとよいでしょう。
おやつの「形状」は与え方に合わせて選ぼう
馬肉用おやつを選ぶ際には、どんなシーンで愛猫に与えたいかに合わせることも大切です。
猫のしつけやコミュニケーションなどで与えたい場合は、少量ずつ与えやすい小粒のものやスティック状などがおすすめです。
猫の食欲が落ちているときや病後の投薬に使いたいときなどであれば、ペースト状のものを使うとフードや薬を混ぜて与えやすいでしょう。
健康のために「カロリー」もチェック
馬肉は他の食肉に比べて低カロリーとされていますが、馬肉は嗜好性が高いからこそ、愛猫が食べ過ぎないようにカロリーもチェックして選びましょう。
一般的に馬肉をおやつとして与える場合、1日の最適カロリー量の10%以内に留める必要があります。
カロリーの数値は各商品のパッケージの成分表に記載されていることが多いため、おやつを与える頻度などを踏まえてカロリーが高すぎないかを確認して選びましょう。
愛猫におすすめの馬肉おやつを3つ紹介!
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猫用の馬肉おやつは多彩なメーカーから販売されているため、愛猫の好みや与え方に合ったものから選ぶことが大切。ここからは、愛猫におすすめの馬肉おやつを紹介します。
愛猫におすすめの馬肉おやつ(1)PackunxCOCOA うす~くスライスした馬肉のジャーキー
新鮮な馬肉をオーブンで焼き上げた犬猫用ジャーキーです。
穀物飼育された自然霜降り馬肉を使用しており、子猫やシニア猫も食べやすいように薄くスライスされています。
軽い力でちぎれるので、しつけのご褒美などで少しずつ与えたいときにもおすすめです。

愛猫におすすめの馬肉おやつ(2)Piece 無添加 馬肉フリーズドライ
国産の原材料で作られた、フリーズドライタイプの馬肉チップスです。
そのまま与えれば、カリカリとした歯ごたえを楽しんでもらえます。
水を加えれば生肉のようにやわらかくなるため、硬いフードが苦手な愛猫にも与えやすいでしょう。
無添加・無着色で作られているので、添加物が気になる飼い主さんも安心です。

愛猫におすすめの馬肉おやつ(3)スマイリーキャットペーストスティック ペロッて さくら
愛猫の健康サポートを考えて作られた、ペースト状の馬肉おやつです。
キャットフードに混ぜて与えるのはもちろん、1食分がスティック状になっているので、しつけの後のご褒美として直接与えやすいでしょう。
6種類の単一たんぱく質を配合しており、愛猫の筋肉や被毛の健康をサポートします。
病後の回復食や投薬の補助としても使える商品です。

猫に馬肉を与えるときの注意点
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猫の健康サポートや食欲増進などにぴったりな馬肉ですが、実際に与える際には気を付けなければいけない点もあります。
きちんと理解しておかないと、愛猫の健康リスクにつながる可能性もあるため、馬肉を与える前に以下の注意点をチェックしておきましょう。
与える前に愛猫に馬肉アレルギーがないか確認する
実際に馬肉を与える前に、愛猫に馬肉アレルギーがないか確認しておきましょう。
猫によってはうまれつき、または後天性による食品アレルギーを持っていることがあります。
馬肉は牛肉などに比べてアレルギーのリスクは低いとされていますが、発症するとさまざまな健康リスクにつながる可能性はゼロではありません。
そのため、アレルギーの有無が気になる場合は、あらかじめ獣医師へ相談しておくことが大切です。
猫の成長段階に合わせて与える量を調節する
馬肉は猫の体によい食べ物とはいえど、嗜好性が高いことから食べ過ぎに注意してください。愛猫の成長段階に合わせ、与える量を調節するようにしましょう。
市販の馬肉おやつであれば、各商品のパッケージに年齢別の適切な摂取量が記載されていることが多いため、事前にチェックしておくことをおすすめします。
一般的に成猫の場合、健康であればスプーン1杯程度の量が目安です。
美味しい馬肉おやつで愛猫の食生活をサポートしよう!
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豊富な栄養を有する馬肉だからこそ、普段の食事やコミュニケーションに取り入れれば、愛猫の健康をサポートできるでしょう。
本記事で紹介した馬肉の調理法の選び方や注意点、おすすめの商品なども参考にしながら愛猫のお気に入りの馬肉おやつを一緒に探してみてくださいね。
・charm 楽天市場店(参照日:2025/6/16)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/197098/
・帝塚山ハウンドカム 楽天市場店(参照日:2025/6/16)
https://item.rakuten.co.jp/ashu/barf-t02h/
・なちゅのごはん 楽天市場(参照日:2025/6/16)
https://item.rakuten.co.jp/nachu/sm70694/
著者情報

西野由樹
生粋の犬好きなフリーランスWebライター。執筆のお供はコーヒーと愛犬のマルチーズ「こたろう」。
やんちゃな愛犬にちょっかいを出されつつ、今日も実体験・調査に基づいた執筆で、読んで楽しい記事づくりに勤しむ。