子猫の餌は、成猫とは違いこまめに与えて適切なカロリーを摂取させてあげることが大事です。しかし、生後どのタイミングでどのくらいの量が必要なのか、分かりにくいですよね。
そこで今回は、子猫の食事時間や注意点について、成長段階に合わせてご紹介していきます。
子猫の餌を与える時に気を付けたいポイント
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猫は本来、朝と夕方に狩りをすることから、餌の時間は朝・夕の2回が良いとされています。仕事等で不在となる人でも、このタイミングなら餌を準備しやすいですよね。
しかし、子猫となると話は別です。子猫は、1歳になるまでの間の食生活が健康に大きく影響することから、特に注意が必要。子猫のうちは成猫よりもたくさんカロリーを摂取した方が良い時期もあり、成長に合わせて適切なカロリーを与えることが重要です。
もし、栄養が足りなかった場合は虚弱体質になりやすく、逆に与えすぎると肥満につながります。
ただ、いくらたくさんの栄養が必要といっても、子猫は一度にたくさんの量を食べることができません。そのため、朝・夕の2回だけでは栄養が十分に確保できない可能性もあります。餌を与える時間をこまめに設け、1回量を少なくすることで、確実に栄養がとりやすくなります。
子猫の餌の適量・回数って?おすすめのフードは?
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生後1年までの間は、その成長段階に合わせて適切な餌の量を与えるよう注意が必要です。
各時期ごとに与え方とおすすめのフードをご紹介します。
生後3週まで
まだこの頃は、目もほとんど空いておらず全般的にお世話が必要な状態です。母乳で成長する時期なので、母猫がいる場合は母猫に任せて様子をみます。しかし、保護したりした場合は母猫の代わりに飼い主がしっかりとお世話をする必要があります。
母猫がいない場合は母乳がないため、市販の子猫用ミルクを与えます。子猫用ミルクには成長に必要な成分がしっかりと配合されているため、母乳ではないからと心配する必要はありません。
ただ、1度に飲める量は限られているため、3~4時間起きにミルクを与える必要があります。お腹をこわさないように、人肌くらいに温めてから与えます。哺乳瓶は煮沸消毒するなど常に清潔を保つことも大事です。もし、その都度消毒するのが難しければ、使い捨てのシリンジが便利です。
ベビーキャット ミルク/h4>
「ベビーキャット ミルク」は、お湯で溶かすタイプのインスタントミルクです。
タウリン、必須脂肪酸、ビタミン類の独自の配合バランスにより、子猫の身体作りをサポートしてくれます。
また、ミルクに含まれる高品質のタンパク、フラクトオリゴ糖、量を適切に調整した乳清タンパクで最適な消化性を実現しています。
生後4週~8週まで
生後4週目を過ぎると、離乳食に移行していきます。この時期も、まだ一度に食べられる量は少ないため、1日のうち4~5回に分けて与える必要があります。
与えるのはミルクよりも栄養がしっかり入った総合栄養食。量としては1日あたり50gが適量です。この頃から、お腹が空いたことを鳴いて伝えられるようになってきます。
食べやすい小さめフレークで、ゼリー仕立ての総合栄養食です。
厳選されたかつおに、まぐろを加えカルカンの特製だしで煮込んで作られている、こだわりの子猫用フードです。
生後2か月~6か月まで
生後2か月を過ぎると、歯も揃ってきて離乳食は卒業できます。子猫用の総合栄養食を与えても問題ない時期になります。
総合栄養食にはドライタイプとウェットタイプがありますが、はじめからドライタイプをそのままあげても食べられない場合が多いです。ウェットタイプから徐々に移行したり、ドライフードをお湯でふやかして与えるのがおすすめです。
この時期は、1か月ごとに与える量が変わってくるため注意しましょう。2か月目は50g、3か月目は60g、4か月目は70g、5~6か月目は75gが理想です。
成長に合わせて、食事の回数は徐々に減らしていくことができます。2か月目はまだ4~5回に分けて与える必要がありますが、1度に食べる量が増えてきたら3~4回に減らしてみましょう。
生後7か月~12か月
乳歯が永久歯に生え変わってきて、徐々に成猫に近づいていく時期となります。あっという間に大きくなると実感できる時期でもありますね。
この頃は、もうドライフードを与えても問題ない時期でもあります。量としては、10か月までが80g、その後は60gに落とすのが理想です。餌の回数は、2~3回で問題ありません。
食事量と体重のバランスを見ながら、多少調整が必要となる時期でもあります。もし、肥満傾向にあるようなら、少し摂取量を減らすなどして様子をみましょう。
「ニュートロ キトン チキン」は室内で暮らす子猫のことを考えて作られたドライフードです。
新鮮なチキン生肉を第一主原料に使用。良質なタンパク源で、子猫の健やかな成長をサポート。子猫の骨格と歯の発育のため欠かせないカルシウムとリンのバランスも配慮されています。
子猫の食事は時間をあけて少しずつ
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先程少し触れましたが、子猫のうちは食事回数をこまめに分けて与える必要があります。お世話が大変かもしれませんが、成長していく上ではとても大事な時期となるため、併せて把握しておきましょう。
子猫に餌を与えるとき、時間をあけて少しずつ与えるのには理由があります。
子猫はまだ消化機能が発達途中で、消化と吸収に時間がかかります。また、胃も小さいので、たくさんのものを食べることもできません。一方で、生後半年くらいまでの子猫は、どんどん体が大きくなる時期です。成長するためにたくさんの栄養・カロリーが必要になります。
そのため、1日を通してなるべく多くの栄養をとりながら、少しずつ栄養を摂取させる必要があります。
子猫の睡眠時間と食事時間
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まだ小さな子猫の場合、餌を与えてもなかなか食べてくれないかもしれません。
生後3ヶ月以内の子猫は、1日のうち平均で20時間近い睡眠時間を取ると言われています。しっかり眠り、栄養は体を作るほうに回していると言えるでしょう。
このようにたくさん眠る子猫ですから、最初のうちは生活リズムが一定しないこともあります。起きたときにお腹が空いていたら食べる、という子猫も多くなっています。
ただし、毎日だいたい同じ時間に餌を与えていれば、子猫もだんだんとご飯の時間を覚えるようになっていきます。なかなか食べないからと行って、起きている時間に合わせて与えるのではなく、子猫が寝ていても決まった時間に餌を置くようにしましょう。
飼い主と作り上げていくライフスタイル
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とはいえ、飼い主も、1日のうち3回や4回餌をあげる時間に自宅にいるわけではありませんよね。だからといって、まだ消化機能の発達していない子猫に、置き餌をするのはあまりよくありません。置き餌にすると、どうしてもフードに含まれる油が酸化して、消化が悪くなってしまいます。
また、猫は食べすぎるとすぐに吐いてしまう動物です。飼い主が「これは朝とお昼の分ね」と置いておいた餌も、午前中のうちに食べすぎてしまい、吐いてしまうこともあります。そうすると部屋が汚れるだけでなく、子猫にとって必要な栄養が吸収できないことになります。
そこで活用していきたいのが、ペットフードのオートフィーダーです。
日中、仕事のためいなかったり、変速勤務で餌の時間にいなかったりする飼い主の代わりに、決まった時刻に餌を与えてくれる便利アイテムです。たとえば、以下のような商品があります。
こういったアイテムを使うことで、子猫の健康がしっかり守れるようになります。
子猫の時期における食事管理のほかに、猫を連れていけない旅行や出張などのときにも活躍します。子猫を飼い始めたら、検討してみてはいかがでしょう。
子猫のうちに慣れておくと、ゆくゆくのことを考えた時にも非常に役立つアイテムです。
今回は、子猫の成長に合わせた餌の種類や、その回数と時間、さらに注意点をまとめてご紹介しました。生後間もない間の健康を左右する、大切なことなのでぜひ覚えておいてくださいね。
特に、必要な餌の量は子猫のうちに増減します。この量をきちんと把握しておき、適切な量を与えることが栄養不足あるいは肥満を防ぐ上で重要です。
あっという間に大きくなる、かけがえのない生後1年間は、初めてペットとして迎える記念すべき時期でもあり、子猫のしぐさや行動に癒される人も多いのではないでしょうか。今回ご紹介して内容を参考に、成長段階に応じた食事がとれるよう、注意してあげてくださいね。
キャットランド(参照日:2020年11月16日)
https://item.rakuten.co.jp/cat-land/9216764/
ペッツビレッジクロス〜ペット通販(参照日:2020年11月16日)
https://item.rakuten.co.jp/kurosu/10022176/
ペットの専門店コジマ楽天市場店(参照日:2020年11月16日)
https://item.rakuten.co.jp/pets-kojima/08847519/
爽快ペットストア(参照日:2020年11月16日)
https://item.rakuten.co.jp/nyanzaq/4906456562009/
著者情報
UCHINOCO編集部
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