【警察犬について詳しく解説!】指定されている犬種や仕事内容とは?

私たちの生活を守ってくれている警察犬。さまざまな場所で活躍していますが、彼らはどのようにして警察犬になるのかを知っていますか?今回は、日本の警察犬の制度や、日本で警察犬として採用されている犬種について解説します。 2021年04月18日作成

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警察犬はさまざまな場所で私たちを守ってくれる存在です。そんな警察犬たちの仕事内容や警察犬になるための方法を見ていきましょう。

警察犬になるにはどうしたらいいの?

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そもそも警察犬には2種類あるのを知っていますか?
どのような違いがあるのかみていきましょう。

警察犬の種類ってどんなもの?

【直轄警察犬】
各都道府県の警察で飼育・訓練・管理を行っている公認の警察犬です。
一般家庭で飼育されている犬は直轄警察犬にはなれず、幼いころから適正を見抜かれたうえで厳しい訓練を積んだエリート犬だけがなることを許されています。

【嘱託警察犬】
一般家庭で飼育されている犬で、特定の審査会で基準をクリアした際に認定されます。
嘱託警察犬になれる犬種の幅はとても広く、公益社団法人日本警察犬協会が警察犬として認定している犬種以外でもなることができます。

上記のことからわかるように、直轄警察犬は一般家庭から選出されることはなく、子犬の段階で適正がありそうな個体を選別、訓練する仕組みを採用しています。

嘱託警察犬になるための審査会とは?

嘱託警察犬になるためには、「嘱託警察犬審査会」という試験で認められる必要があります。
この試験では、警察犬として必要な以下の項目を選定材料としています。

・足跡追及
・臭気選別
・捜索救助
・爆発物捜索
※開催する都道府県によって開催する種目が異なる場合もあるようです。興味がある飼い主さんは、お住まいの警察本部ホームページなどでご確認ください。

嘱託警察犬審査会への申し込みには、訓練士のもとで一定の訓練を受ける必要があります。
そのため、愛犬に素質を見いだしたからといってすぐに申し込むことはできません。

警察犬の仕事内容とは?

警察犬の仕事内容は多岐におよびますが、代表的ものは以下になります。

① 足跡追及

においの情報を頼りに、現場から逃走した対象者の痕跡を追います。
犯人のほかに、被害者がたどった経路を割り出すのも警察犬の大切な仕事です。

② 臭気選別

現場に残された遺留品のにおいと同一人物を割り出します。
犬の嗅覚は人間の10万倍~数百万といわれるほど優れていることから、事件解決にあたっての重要な証拠としてあつかわれます。

③ 捜索活動

行方不明者の捜索や遺体発見など、人間では発見が難しい場合に出動します。
人間だけでなく、薬物や爆発物の捜索時にも活躍しています。

④ 警戒活動

監視や護衛を含むパトロール活動も警察犬の仕事です。
場合によっては、不審者への威圧(吠える)や攻撃(噛みつき)も行います。

⑤ 業務に必要な訓練の実施

警察犬たちも出動に備えて訓練を行っています。
その一例をあげると次のとおりです。

・服従訓練
指導手との信頼関係構築と訓練の基礎動作を学ぶ

・足跡追跡訓練
容疑者の通り道をにおいによって識別する

・臭気選別訓練
複数のにおいがついた布の中から、事前に嗅がせたにおいと同じものを持ち帰らせる

・空輸訓練
遠隔地への出動に備えて、ヘリコプターへの搭乗練習を行う

・襲撃訓練
犯人を制圧するため、吠えることによる威嚇や動きを封じるための行動を教える

警察犬はさまざまな場所で私たちを助けてくれています。
あまり見かけることはありませんが、もし見かけても、お仕事中の警察犬にちょっかいを出さないようにしましょう。

警察犬に向いている犬種は?意外なあの犬種も…

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警察犬には直轄警察犬と嘱託警察犬がいるとお話ししましたが、警察犬として「公益社団法人日本警察犬協会」が公式に定めている犬種は以下の7種だけです。

① エアデールテリア

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イギリス原産であり、イギリスではじめて警察犬として採用された犬種です。
もともとはカワウソ狩りのために改良を重ねられ現在の姿となっています。
体重が20kgを超える中型犬に分類されていますが、愛玩目的で飼育されることも多い犬種です。

② ボクサー

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ドイツ原産の熊や猪狩りを行っていた祖先を持つ犬種です。
第一次世界大戦時には軍用犬として活躍していたこともあり、知力・体力ともに優れていることから、現在では警察犬として認定されています。

③ コリー

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スコットランド原産の牧羊犬として活躍した犬種です。
美しい毛並みと鋭い観察眼、洞察力を持ち合わせています。

④ ドーベルマン

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ドイツ原産の牧羊犬にさまざまな犬種を掛け合わせて作り出された犬種です。
筋肉質な体格とシュッとした出で立ちから、警察犬の中でも代表的な犬種といえます。
知的で落ち着いた性格から、訓練時のパフォーマンスも高いとされています。

⑤ ゴールデンレトリバー

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イギリスを原産国とする鳥猟犬です。
人懐っこく温和な性格であることから、ペットとしての人気もとても高いです。
頭脳明晰で忍耐力もあることから、盲導犬などの使役犬としても活躍しています。

⑥ ラブラドールレトリバー

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イギリス原産(原産国については諸説あり)の猟犬です。
高い知性と判断力、順応性から、ゴールデンレトリバーと同様に盲導犬などの使役犬として活躍しています。

⑦ ジャーマンシェパード

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ドイツ原産の牧羊犬を改良し現在の姿となった犬種です。
世界大戦時には軍用犬として活用され、その後ヨーロッパ諸国や日本まで活躍の幅を広げました。

日本の警察犬を代表する犬種であり、戦後間もない時期から活躍しています。

《嘱託警察犬に採用された犬種》

直轄警察犬になれない犬種であっても、高い実務能力や素質が認められると、嘱託警察犬になることができます。

これまでに嘱託警察犬となった犬種は以下の通りです。

・チワワ
・トイプードル
・ミニチュアダックスフント
・ミニチュアシュナウザー
・柴犬
※指定犬種に該当しない小型犬をピックアップして掲載しています。

大型犬が入り込めないすき間などを捜査する際に、小型犬の活躍が重要となってきます。
指定犬種ではカバーできない範囲を支えてくれる存在といえるでしょう。

今もどこかで警察犬が私たちのために頑張っています

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普段あまり目にすることのない警察犬ですが、今日もどこかで私たちの安全を守るために頑張っています。

いつどこで警察犬に遭遇するかわかりませんが、犬たちは一生懸命に仕事をしています。
もし見かけることがあったら、彼らの邪魔をすることなく、頑張っている犬たちを応援してあげてくださいね!

参考サイト

公益社団法人日本警察犬協会(参照日:2021/3/18)
https://www.policedog.or.jp/kenshu/index.htm

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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