知能は人間の子どもと同じ?賢いとされる犬種と特徴を解説!

犬の知能がどの程度なのか、みなさんは知っていますか?犬は嗅覚や聴覚で人間以上の能力を持っていますが、はたして知能はどうでしょうか?そこで今回は、「賢いとされる犬種とその歴史や特徴」について解説します。 2021年06月19日作成

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賢いとされる犬種は数多くいますが、それらの犬種にはどのような特徴があるのでしょうか?犬種の特徴や歴史についてみていきましょう!

犬の知能レベルは人間の幼児に匹敵する

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犬は人間の幼児(2~3歳)と同等の知能を持っているといわれています。

犬の知能は私たち人間が思っているよりも高く、人間が発する言葉を165個も認識・理解することができ、少ない数字であれば覚えることもできるそうです。

ボーダー・コリーなど特に賢いとされる犬種になると、人間の言葉を200以上認識・理解できるともいわれています。

このように犬が人間の言葉を認識・理解する能力に長けているのは、長い歴史のなかで人間とともに寄り添いながら生活してきたことが理由だと考えられています。

もしかしたらウチの子も?賢いとされる犬種

数多くいる犬種のなかでも、特に賢いとされている犬種をご紹介します。

(※犬種紹介の前提)
今回ご紹介する犬種の判定基準は、ブリティッシュ・コロンビア大学のスタンレー・コレン氏の研究内容を参考としています。この研究は、犬がコマンドを理解する能力やコマンドに対して指示に従うかを目安に実施されたものです。

① ボーダー・コリー

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【歴史】
ボーダー・コリーの祖先はスカンジナビア半島にいたバイキングがトナカイ用の牧畜犬をイギリスに持ち込んだことが始まりだと考えられています。

その後、イギリスの土着犬やラフ・コリーなどとの交配がおこなわれ現在の姿となりました。

名前に含まれる「ボーダー」の意味は、イングランドとスコットランドの国境地帯が原産地であることが由来となっています。

【基本情報】
原産国:イギリス
毛色:ブラック&ホワイト、レッド&ホワイト、ブラック&タン、ブルーマール など
特徴:ゆったりとした長い被毛が特徴的だが、俊敏で運動能力が高い
補足:ジャパンケネルクラブにて牧羊犬のグループに登録されている

② プードル

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【歴史】
プードルの起源は現在でも不明な点が多く明らかになっていませんが、古くからフランスで人気を博していたことから、原産国をフランスとするのが一般的となっています。

フランス語でプードルをあらわす「caniche」は、牝のアヒルを意味する「cane」に由来するといわれている。

【基本情報】
原産国:フランス
毛色:ブラック、ホワイト、ブルー、グレー、ブラウン、アプリコット、クリーム、シルバー、シルバーベージュ、レッド など
特徴:もともとは鳥猟に用いられていた犬種であるため、高い運動能力を持っている
補足:サイズの違いによって、スタンダード・ミディアム・ミニチュア・トイなどの種別がある

③ ジャーマン・シェパード・ドッグ

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【歴史】
ジャーマン・シェパード・ドッグは、19世紀末ドイツのチューリンジ、ヴェルテンベルクなどの山岳地方の牧羊犬をもとに作られた比較的新しい犬種です。

警察犬や介助犬、牧羊犬などの使役犬として幅広く活躍しています。

【基本情報】
原産国:ドイツ
毛色:ブラック&タン など
特徴:軍隊での活躍を期待され作られた犬種であることから、力強く強靭な肉体と高い忠誠心を持ち合わせている
補足:運動が大好きな犬種であるため、ストレス解消のためにも適度な運動時間が必要である

④ ゴールデン・レトリーバー

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【歴史】
現在でもペットとして人気の高いゴールデン・レトリーバーですが、起源についての詳細はいまだはっきりしていません。

ツイード・ウォーター・スパニエルとニューファンドランドが交配に用いられ、鳥猟で撃ち落とされた獲物を回収する役目として育成されてきました。

名前の「レトリーバー」は、英語の「retrieve(回収する)」からきており、獲物を回収する犬として用いられてきたことが由来とされています。

【基本情報】
原産国:イギリス
毛色:ゴールド、クリーム など
特徴:温厚で従順、鳥猟犬として用いられてきたことから作業能力に優れている
補足:1913年まではイエロー・レトリーバーと呼ばれることもあったが、1920年にゴールデン・レトリーバーの名称で統一された

⑤ ドーベルマン

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【歴史】
19世紀後半に、ドイツのフリードリッヒ・ルイス・ドーベルマン氏によって作られた犬種。
護衛や警備に適した犬になるよう改良が重ねられました。

ジャーマン・シェパード・ドッグとならび警察犬として活躍する犬種としても有名です。

【基本情報】
原産国:ドイツ
毛色:ブラック、ブラウン、ブルー など
特徴:警戒心が強く聡明。筋肉質で素早い動きが得意な犬種である
補足:護衛や警備などの役割を果たすガード・ドッグとして改良されてきた犬種であるため、攻撃性が高い傾向にある。そのため、子犬のときから社会性を身につけさせるしつけが必要である

※こちらで紹介した犬種以外が賢くないということではありません。
犬種ごとに特徴や優れた特徴がありますので、実験内容が異なれば、おのずと評価が高くなる犬種も出てくるでしょう。

犬には人間と同調する能力が備わっている

犬には人間の心を理解し同調する高い能力が備わっているとされています。

飼い主にストレスのかかる状況と楽しい状況で着用したシャツをそれぞれ用意してもらい、それらを犬に嗅がせるという実験がおこなわれました。

その結果、犬はストレスのかかる状況で飼い主が着用していたシャツのにおいばかりを嗅ぎ、その際に犬の心拍数が上昇したといいます。

このことから、犬は人間の感情を読み取ることに長け、飼い主の苦しみを理解できるということがわかったそうです。

このように犬の共感能力は極めて高く、さきに紹介した犬種のような使役犬としての改良がおこなわれてきた歴史のある犬種は、特に人間の心情や言葉を理解する能力が高いのかもしれません。

賢い犬種を飼うときは飼い主も賢くなる必要がある

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賢い犬種は飼い主の指示をしっかりと守ってくれる頼りになる存在です。
しかし、そのようになるまでの道のりは決してラクではありません。

しっかりとしたしつけやトレーニングをおこない、犬が能力を発揮できる基盤を作ってあげる必要があるからです。

賢い犬種を飼うのなら同様に飼い主も賢くならなければならない。

犬の賢さに頼るのではなく、飼い主としてのスキルアップが重要だといえるでしょう。

参考文献

「犬の能力 素晴らしい才能を知り、正しくつきあう」
ブライドン・カイム/日経ナショナルジオグラフィック社/2020年11月12日

「いちばんよくわかる 犬種図鑑 日本と世界の350種 コツがわかる本」
奥田香代/メイツ出版/2014年1月15日
参考サイト

一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(参照日:2021/5/19)
https://www.jkc.or.jp/

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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