犬は音楽を理解できる?音楽が犬に与える影響を解説

テレビ番組やインターネット上で、犬が音楽に合わせて踊ったり吠えたりしている映像を見たことある人は多いでしょう。
そもそも、犬は音楽を理解できるのでしょうか?
この記事では、犬が音楽を理解できるかどうかや、音楽が犬に与える影響について解説します。 2022年06月10日作成

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犬は音楽を理解できる?

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まずは本題である、犬は音楽を理解できるかどうかを解説します。
また、もしも音楽を理解できるのであれば、どんな曲が好みなのでしょうか?

犬は音楽を理解できる

結論から言うと、犬は音楽を理解できます。
2012年にコロラド州立大学の研究者たちが、117匹の犬に音楽を聴かせて、その反応を研究しました。
そうしたところ、ヘビーメタル系の音楽を聴かせたときは同様したり吠えたりし、クラシック系の音楽を聴かせたときには吠えることは少なく、リラックスした様子であったようです。
これらの研究結果から、犬も人間と同様に音楽を楽しむことができることがわかりました。

犬は高い音が流れる音楽を好む?

犬は聴覚が優れており、人間の聞こえない高音域の音も聞き取ることができます。
また、犬の可聴域は40~60,000Hzといわれていますが、特に心地良い周波数は8,000Hzで、これはクラシック音楽などの高い音で構成される音楽になります。
そのため、犬はやはりクラシック系のゆったりとした音楽を好むことが考えられるでしょう。

飼い主の好む音楽は犬も好き?

犬は、日頃から飼い主の表情をよく観察しています。
飼い主が笑っていれば犬も嬉しいですし、逆に飼い主が泣いているときは犬も悲しみます。
飼い主自身、自分の好きな音楽を聴いているときは自然とポジティブな表情になるため、犬も飼い主の表情を見て、「飼い主が楽しそうだから、自分もこの音楽が好きだ」と感じるでしょう。
日頃から愛犬といっしょに音楽を聴いていれば、犬も飼い主と同じ音楽を気に入るのかもしれません。

音楽が犬に与える影響

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音楽は、犬にさまざまな影響を与えます。
愛犬の問題行動に悩んでいる人は、犬に音楽を聴かせてみてはいかがでしょうか?

ヒーリング効果

犬を音楽に聴かせることで、ヒーリング効果が期待できると言われています。
そのため、分離不安などで精神的に安定しない犬に音楽を聴かせることは、リラックスをさせるためにも効果的なのかもしれません。
動物病院ではオルゴールの音色などが流れていますが、これも犬を落ち着かせるために流しているのだと考えられます。

ボリュームを大きくするのはNG

犬は聴覚が優れているため、どんな音楽であってもボリュームを大きくするのは避けたほうが良いでしょう。
また、犬の耳元で音楽を聴かせるのも、当然良くありません。
犬に音楽を聴かせるときは、私たち人間がぎりぎり聞き取ることができるくらいの音量で流すことをおすすめします。

犬と音楽を楽しむドッグダンスとは?

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犬と音楽を楽しむ手段として、ドッグダンスというスポーツがあります。
愛犬とのコミュニケーションの一環として、ドッグダンスにチャレンジしてみても良いでしょう。

ドッグダンスとは?

ドッグダンスとは、音楽に合わせて犬と飼い主がいっしょに踊る、ドッグスポーツです。
飼い主の指示で犬が二足歩行やジャンプをするなど見応えがあるため、ハンドラーとして愛犬といっしょに踊るのはもちろん、観客としても楽しめるでしょう。
ドッグダンスの歴史は古く、1980年代にイギリスやカナダで服従訓練のデモンストレーションを、音楽に合わせて行ったのが最初だと言われています。
当時はダンスといっても簡単なものでしたが、1990年代にはフリースタイルを取り入れる人たちが流行して、2000年代になると各国でドッグダンスの競技団体が立ち上がりました。
当然、日本国内でも定期的にドッグダンスの大会が開催されています。

ドッグダンスのメリット

愛犬のドッグダンスのメリットは、たくさんあります。
はじめに挙げられるのは、ダンスによる運動不足解消です。
音楽に合わせて踊るのは、犬はもちろん私たち飼い主も意外に疲れます。
日頃から運動不足な人や散歩時間を長く確保できない犬であれば、ドッグダンスによる運動不足解消は効果抜群でしょう。
また、愛犬との信頼関係の構築にも役立ちます。
ドッグダンスは服従訓練の延長なので、愛犬と上手に踊りたいのであれば、当然ながらしっかりと訓練をしなければなりません。
そのため、日頃からドッグダンスに愛犬といっしょに打ち込むことで、愛犬との信頼関係を築くことができるでしょう。
さらには、愛犬の認知症予防にも効果が期待できると考えられます。
ドッグダンスはレベルが高くなるにつれて、犬の動きも複雑なものになるはずです。
二足歩行やジャンプ、さらには後ろに下がって歩くなど、後ろ足を上手に使用する必要が多くなり、それが知育に良いと言われています。
飼い主の指示に耳を傾けることが多くなり、結果的に認知症予防にも繋がることが期待できるでしょう。

ドッグダンスは独自でできる?

ドッグダンスは、家で愛犬と気軽に楽しむことが可能です。
簡単な技であれば、自己流でも十分練習することができます。
しかし、それは伏せや待てなどの服従訓練ができていることが前提となります。
また、本格的にドッグダンスの大会に出場してみたいのであれば、ドッグトレーナーやドッグダンス教室に通うなどをして技を磨く必要があるでしょう。

犬と音楽を楽しもう

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犬は、さまざまな音楽を聴き分けることができます。
特に好きな音楽はクラシック系のゆったりとした曲で、聴いているうちに眠ってしまう犬も多いでしょう。
また、飼い主の好きな音楽を、犬も同じように好む傾向にあります。
日頃から音楽を聴くことが好きな人は、愛犬といっしょにドッグダンスにチャレンジするのもおすすめです。
ドッグダンスは、運動不足解消だけではなく、愛犬とのコミュニケーションにもなります。
本格的にドッグダンスにチャレンジしてみたい人は、一度ドッグトレーナーの下を訪れてみると良いでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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