猫のクラッキングとは?どんな気持ちや意味があるの?

飼い猫にいつもと違う鳴き方をされて戸惑ったことはありませんか?カタカタと鳴く飼い猫を不思議に思った飼い主も一定数いらっしゃることでしょう。今回はその鳴き声「クラッキング」について解説していきます。 2021年02月23日作成

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クラッキングとは?

クラッキングする猫が可愛すぎる

「カカカ」や「ケケケ」など、小刻みに歯を鳴らして鳴く猫を見かけたことはありますか?

これは猫の体調がおかしいわけでも、何かの病気というわけでもありませんので、ご安心ください。これは「クラッキング」という猫の正常な行動です。

クラッキングの際に少し小刻みに震えている様子や、何かに怯えているような様子を見せることもあるそうですが、こちらも正常な反応です。
クラッキングは若い猫や、野良の経験がない飼い猫がする鳴き方とされていますが、もちろん全ての飼い猫がクラッキングをする訳ではありません。

逆に自分の飼い猫がクラッキングをしないなど、不安に思うこともありません。また、海外では「チャタリング(chattering)」と言われているそうです。

どんな時にクラッキングをするの?

では猫はどんな時にクラッキングをするのでしょう? それは窓などから外を眺めている時が多いと言われています。その理由は、動くものを見つけたからとされています。

外に小鳥や、カエルなどの爬虫類や虫などの獲物を見つけた時にクラッキングという行為をとります。外に見つける事が多いですが、室内でも届かないところに虫や獲物などを見つけた時や、飼い主が猫じゃらしなどで遊んであげている時もクラッキングをすることもあります。

ただ、猫はあくまで獲物になり得るものを見つけた時にクラッキングをすることが多く、外で猫を見つけてもクラッキングはしないことが多いと言われています。そういう時は、威嚇をしたり素直に鳴くことの方が多いです。

また、対象が得体の知れないものであった場合もクラッキングを行うことがあるそうです。例えば暗闇や建造物の物陰などに何かの姿を捉えた時、クラッキングをします。
この際しっぽを左右に大きく振っていることがあります。犬と違い猫がしっぽを振るのは不満や不機嫌の表れです。この時は興奮と狩猟本能から来ているものと思われるので、放置してあげるか一緒に遊んであげて欲求を解消してあげると良いかもしれません。

なぜクラッキングをするのか?

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猫たちは何故クラッキングという鳴き方をするのでしょう? 理由はいくつかあります。

もどかしい時

対象である獲物に手が届かなくてもどかしく思っている時です。飼い猫は窓から眺めるだけで、手は届かず捕まえに行くことは叶いません。

それがストレスになってしまう時にクラッキングという行為をすると言われています。あるいは、見つけた興奮からクラッキングをすることもあるそうです。

獲物がいるのに、窓一枚でそれが叶わないとなると、猫にとってはもどかしさを感じずにはいられませんね。そんなもどかしさが不満となり、いらだち、クラッキングにつながる場合があります。

ちなみに、家の中のどこかを向いてクラッキングをしている時は、光りや小さな虫に反応していることが多いようです。一見、なにもないところに向かってクラッキングをしていると、「幽霊?」と思ってしまうかもしれませんが、実際はそうではないので安心してください。

本能的な反応

例えば猫がおもちゃで遊んでいる時に漏れるクラッキングは、夢中で遊んでいる証拠だと思われます。

捕まえられないおもちゃを捕まえたくて興奮していたり、捕まえる時間が長かったりするとクラッキングを行います。こちらも、獲物を捕まえられないもどかしさが原因だと思われます。

これは、本能的な部分で、無意識に発せられるケースもあります。それほど、おもちゃに夢中になって遊んでいるのでしょう。野生の動物では、こうしたクラッキングは見られません。なぜなら、鳴き声で獲物が逃げてしまうからです。

不安を感じるとき

他にも窓越しに見えた対象によって不安を抱えてしまう、ということもあります。対象が見たことの無いものの場合に、そういう不安や恐怖心から無意識にクラッキングをしてしまうようです。対象を警戒している時もクラッキングを行います。

これは、飼い主さんに対して得体の知れないものの存在を伝えたり、危険なものから守ろうとしているという説も。もしそうなら、とても愛らしく嬉しいですよね。

要求があるとき

飼い主さんに向けたクラッキングが見られるようなら要注意かもしれません。不満やストレスを伝えているサインという可能性があります。猫にとってストレスになるものはないか、見直してあげましょう。

クラッキングをしない猫もいる?

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結論からいうと、クラッキングをしない猫もいます。クラッキングをしないからといって、どこか病気であるなどの心配はしなくても大丈夫。あくまでも個性の問題だと考えられています。

野良時代からのなごり

野良猫を保護して迎えた場合、クラッキングをしないケースが多々あるようです。野良猫は、自分で獲物をつかまえて生活をしていく必要があり、あえてクラッキングによって逃がさないよう習慣づいた子もいます。

のんびりとした性格

生まれた頃からずっと家猫でも、クラッキングしない子もたくさんいます。窓の外にいる鳥などをジーッと見るだけでそのままのんびりとしている姿が見られるようなら、マイペースなんだな、と思ってあげましょう。

クラッキングがヘタなのかも

実は、クラッキングがしたくてもできない、上手にできない子もいるんです。猫自身はクラッキングしているつもりでも、声になっていないだけなのかもしれません。

なぜ飼い主に向かってクラッキングするの?

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要求

先ほども少し触れましたが、飼い主に対してクラッキングする時は、何らかの要求が隠れている可能性があります。クラッキングをして飼い主が反応するといった一連の過程を覚えると、なにか要求がある時に飼い主に向かってわざとクラッキングするケースもあるようです。

そんなときは、心配なことがあるのかな?なにを伝えたいのかな?と考えてあげる必要があるでしょう。

信頼

信頼の気持ちを込めてクラッキングをする場合もあるとされています。得体の知れないものを見つけた時の不安を飼い主に伝えるという関係性は、まさに信頼の証しと言えるでしょう。飼い主さんのことを、親猫のように頼りにしているか、もしくは守るべき子どものように思っているのかもしれませんね。

縄張り意識

飼い主に対して以外の意味として考えられるのは、縄張りの監視目的とも言われています。猫にとっては暮らしている屋内は、全て自らの縄張りと思っているのでしょう。

そのため、窓の外にいる外敵や獲物を縄張りに踏み込ませないために監視しているという意味があると言われています。対象を監視し、クラッキングをすることによってこちらへの侵入を牽制しているのでしょう。

鳴き声やクラッキングでわかる猫の気持ち

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クラッキングだけでなく、その他の鳴き声からも猫の気持ちを推測することができます。
代表的な鳴き声と意味する気持ちを整理してみましょう。

「カカカ(クラッキング)」

なにかいるよ、もどかしいよ、夢中になるほど楽しいよ、分かってほしいよ

「ニャー」

猫同士の挨拶

「ニャーン(長め)」

おーい、はーい(呼ばれたとき)、ごはんちょうだい、遊んでちょうだい、一緒に寝てよ、など

「ニャッ」

なに?(でもあまり今は構わないで)

「ムー、ンー」

不満だよ

「ウー、アウー」

怒ってるぞ

「シャー」

攻撃するぞ

「ゴロゴロ、グルグル」

いい気分だな、嬉しいな、気持ちがいいな

「(サイレントで)ニャー」

甘えたいな

獲物を見つけた時の興奮

カカカカ狩りモードの猫達(猫のクラッキング)

猫のクラッキングは基本的には獲物を見つけた時の興奮から来るものなので、正常な反応です。

この興奮ともどかしさによるクラッキングと、環境にもよりますが、大半の飼い主は猫が鳴けば反応を返すことを覚えた猫がクラッキングによって不満を訴えるという2つのパターンが多いでしょう。

また猫の鳴き方にも種類があります、その様子もうかがいながら気持ちを察して、クラッキングをしている時は遊んであげることも一つのコミュニケーションかもしれません。

著者情報

Hanaco

子育てをしながら、専業主婦ワーカーとしてお仕事をさせていただいております。以前はチワワを2匹飼っていました。
調べることや文章を考えることが好きで、自分の考えや経験などを活かせるようなお仕事をしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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