猫の縄張りの広さってどれくらい?縄張りを作る理由も解説

「猫は縄張りを作る動物である」というのは、猫好きであれば一度は聞いたことがあるでしょう。
はたして、猫の縄張りはどれくらい広いのでしょうか?
この記事では、猫が縄張りを作る理由や、縄張りの広さについて解説します。 2022年07月12日作成

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猫が縄張りを作る理由とは?

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まずは、猫が縄張りを作る理由をご説明します。
マイペースに見える猫ですが、意外にもしっかりとした理由があるのです。

安全に生活をするため

猫は、基本的に群れを作ることはありません。
単独で行動をするため、自分ひとりで食事や寝床を探さなければならず、毎日忙しい生活を送っています。
単独を行動していると、ある程度自分の中で生活圏を決めておかなければならず、その範囲を縄張りとしているのです。
縄張りにほかの猫が多くいると、縄張り争いや食事の奪い合いで、安心して生活をすることができません。
また、猫同士の喧嘩により怪我をしてしまうと、食事を探すのも難しくなってしまうため、猫は争いを避けるために縄張りを作ります。

子孫を残すため

オス猫は、子孫を残すために縄張りを作ります。
メス猫は食事を確保するために縄張りを作ることが多いため縄張りの範囲は狭めですが、オス猫は子孫を残すために縄張りを作るため、メス猫よりも広い範囲の縄張りを持っています。
具体的な広さは後述しますが、メス猫に比べて広い範囲の縄張りを持つオス猫は、発情期になるとオス猫同士が出会う可能性が高くなり、縄張り争いのために喧嘩を繰り返すこともあるでしょう。

猫はどうやって縄張りを作り始める?

猫は基本的に単独行動をする動物ですが、当然ながら子猫は母猫とともに行動をします。
しかし、子猫がある程度成長したきたら、母猫は突然子猫に対して威嚇をして、自分から突き放します。
これは、母猫が自分の子どもに対して自立を促すもので、「あなたも一人前になったのだから、これからはひとりで生活しなさい」という、母の愛なのです。
子猫が自立するのは、だいたい1歳を過ぎたころが多いでしょう。

また、子猫が母猫から離れた後は、性別によって行動の仕方が異なります。
子猫がオスの場合は、母猫から遠く離れた場所に縄張りを作ることが多く、これは母猫との近親相姦を避けるためだと考えられます。
子猫がメスの場合は、母猫の近くに縄張りを作ることが多く、次に産まれた子猫をいっしょに育てることもあるのです。
メス猫が母猫の近くに縄張りを作るのは、安定した食糧確保をできることが理由だといわれています。

猫の縄張りの広さ

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猫の縄張りの広さは、オスとメスによって変わります。
それでは、実際に猫の縄張りの広さはどれくらいあるのでしょうか?

メス猫の縄張りは半径約50メートル

メス猫の縄張りは食糧を探すためのものなので、オス猫に比べて狭めです。
平均にすると半径約50メートル前後と言われています。
しかし、それは縄張り内に十分な食糧があった場合で、まわりに食糧があまりないときは、2キロメートルほど縄張りを広げることもあるでしょう。
ちなみに、避妊手術をしたメス猫は、さらに縄張りが狭くなると考えられています。

オス猫の縄張りはメス猫に依存する

先述したように、オス猫が縄張りを作る理由は、メス猫と交尾をするためです。
そのため、オス猫の縄張りの広さは、メス猫に依存することが多いです。
オス猫の縄張りの特徴は、複数のメス猫の縄張りを囲うようにしている点でしょう。
複数のメス猫を囲うようにすることで、メス猫を見つけやすくして交尾をする機会を多くしているのです。

室内飼いの猫は家の中が縄張り

縄張りを持つのは、野生の猫だけではありません。
一度も外に出たことのない完全室内飼いの猫は、家の中を縄張りにします。
家の中でも、自分の中で寝室や遊び場所を作っています。

猫は縄張りを守るために何をする?

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縄張りにほかの猫が入ってきたら、縄張りを守るために行動しなければなりません。
最後に、猫が縄張りを守るためにすることについてご紹介します。

パトロール

猫は、縄張りを守るために毎日のパトロールを欠かさず行います。
パトロールの最中に知らない猫が縄張りに入ってきた場合は、威嚇をして牽制します。
ちなみに、完全室内飼いの猫であっても、家の中をパトロールしている姿を見かけるでしょう。
そんなときには、邪魔をせずにそっとしておくことをおすすめします。

マーキング

猫は、自分の縄張りを主張するために、マーキングを行います。
猫のマーキングの行動として挙げられるのは、爪とぎや尿をかけるスプレー行動です。
ちなみに、猫は高い場所に爪とぎをするのを、強さだと考えています。
高い場所に爪とぎをすることで、「自分はこんなに大きいんだぞ」と相手にアピールしているのです。

威嚇・喧嘩

縄張りを守るときの最終手段ですが、猫は威嚇や喧嘩をすることもあります。
そもそも、猫は賢い動物なので、ほかの猫と縄張り争いにならないように、ほかの猫が行動する時間帯を避けてパトロールをします。
しかし、タイミングが悪くバッタリと猫同士が出会ってしまうこともあるでしょう。
そんなときには、やむを得ず威嚇や喧嘩をして、縄張りを守らなければなりません。
勝敗が決まるのは早く、負けた猫に対して勝った猫が追撃をすることもないです。
負けた猫は速やかにその場を去り、今後縄張りを変えて生きていかなければなりません。

猫のほとんどが縄張りを持っている

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野生の猫はもちろん、完全室内飼いの猫も縄張りを持っています。
縄張りを持つ理由としては、安心して生活をするためということが挙げられます。
ほかの猫と無駄な争いはせずに、安定した食糧確保を行うために、縄張りを作っているのです。
それに加えて、オス猫はメス猫と交尾をするために縄張りを広く持つ傾向にあります。
猫は賢いため実際に縄張り争いに発展することは少ないですが、タイミングが悪く猫同士が出会ってしまったときには、喧嘩をして勝敗を決めることもあるでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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