猫が鳴く理由
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まずは本題である、猫が鳴く理由について見てみましょう。
理由を知ることで、猫と少しでも意思疎通ができるようになるかもしれません。
要求している
いわゆる要求鳴きと呼ばれるものですが、猫が飼い主に対して鳴く理由のほとんどがこれかもしれません。
例えば、「お腹がすいたからご飯をちょうだい」という意味を込めて飼い主に鳴き、それに飼い主が応えると「お腹がすいたら鳴けばいいんだ!」と理解するようになります。
さらには、「外に行きたい」「遊んでほしい」などさまざまな要求に対して飼い主が応え続けると、要求鳴きはどんどんエスカレートしていくでしょう。
構ってほしい
甘えん坊な性格の場合は、飼い主に構ってほしいのかもしれません。
特に長時間の留守番をさせたときなどは、構ってほしいということを鳴いてアピールする姿を目にするでしょう。
忙しくても、日頃から5~10分程度いっしょに遊んであげることで、寂しさを紛らわすことができるはずです。
発情している
発情期を迎えると、異性を求めて激しく鳴き続けます。
発情期の鳴き声はかなり大きく特徴的であるため、すぐに発情期に気が付くことができるでしょう。
去勢・避妊手術をすることで発情期の鳴き声は治まりますが、身体に負担となることもあるため、しっかりと愛猫のことを考えた上で手術をするかどうかを判断するようにしましょう。
ストレスを感じている
生活環境が変わったりほかの動物が近くに来たりすることで、猫は大きなストレスを感じます。
ストレスが原因となり、激しく鳴くことがあります。
体調不良
体調不良を飼い主に伝えるために、鳴くことがあります。
言葉をしゃべることができないため、ニャーニャーと必死に飼い主に伝えようとするでしょう。
普段は大人しい猫が突然鳴きだすようになった場合は、体調不良を疑う必要があるかもしれません。
猫の鳴き方の種類と意味
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次に、猫の鳴き方の種類についてご紹介します。
それと同時に、その鳴き方をする意味についても見てみましょう。
短く鳴く
ニャーではなく、ニャッと短く鳴くときは、飼い主やほかの動物に対して挨拶をしているのかもしれません。
ただし、大きな声でニャッ!と鳴く場合は、飼い主や生活環境に対して不満を感じている可能性があります。
ゴロゴロと喉を鳴らす
猫がゴロゴロと喉を鳴らしているときは、満足している証拠です。
撫でたりブラッシングをしているときに喉を鳴らすことが多いですが、体調不良のときにも喉を鳴らすことがあるため油断はできません。
チチッと短く鳴く
チチッと短く鳴くのは、クラッキングと呼ばれる鳴き声です。
これは狩猟本能が出ているときの鳴き声で、窓から見える鳥などを捕まえたい気持ちのときに見られます。
ほかにも、遠くからおもちゃを狙っているときにもクラッキングをすることがあるでしょう。
高い声で鳴く
ニャーンと高い声で鳴くときは、飼い主に対して甘えているのでしょう。
ほかにも、何かを要求しているときに鳴くことがあります。
声が出ていないけど口を開けるとき
口を開けているのにも関わらず声が出ていないときは、何かあったかと心配になるでしょう。
しかし、これはサイレントニャーと呼ばれる鳴き声の種類のひとつです。
サイレントニャーは子猫に多く見られ、主に甘えているときに見られます。
シャー!と歯を見せる
シャー!と歯を見せながら鳴いているときは、威嚇をしているサインです。
その状態の猫に近づくと、噛まれたり引っかかれたりする可能性が高いため、落ち着くまで近くに寄らないほうが良いかもしれません。
体調不良のときに見せる鳴き声
猫が体調不良のときは、元気なくナウン…と鳴くことがあります。
ほかにも、咳をするような鳴き方をするときは、気管支炎などの病気が原因かもしれません。
また、発情期のように鳴きながら部屋をうろつく場合は、ストレスのサインである可能性もありますので、注意が必要です。
猫の鳴き声で困っている場合のしつけ方法
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猫によっては、過剰に大きな声で鳴くこともあるでしょう。
そのほとんどに意味があるため、無理に止めさせる必要はありません。
しかし、過剰な要求鳴きであれば、しつけで止めさせることができるはずです。
無視をする
要求鳴きを止めさせるのであれば、無視をすることが一番です。
鳴いても無視をすることで、「鳴いても無駄だ」と理解するようになり、徐々に要求鳴きは減っていくでしょう。
思い切り遊んであげる
もしかしたら、飼い主とのコミュニケーション不足によるストレスが原因かもしれません。
そのため、1日1回は思い切り遊んであげることで、ストレスは解消される可能性があります。
無理に止めさせる必要はない
猫に鳴くのを止めさせることは、気持ちがわかりにくくなるということです。
過剰な要求鳴きは問題かもしれませんが、体調不良のときにも鳴いてくれないのであれば、愛猫の異変にいち早く気が付くことができなくなります。
そのため、無理に鳴くのを止めさせる必要はないともいえるでしょう。
猫の鳴き方ひとつで気持ちがわかる?
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猫は言葉を話すことができない分、さまざまな鳴き方で飼い主に感情を伝えようとしてきます。
私たち飼い主が猫の気持ちを理解することで、さらなる信頼関係を築くことができるはずです。
日頃から愛猫の鳴き声を聞いて、いま猫はどんなことを考えているのか、異変はないかをチェックする癖を付けておくと良いでしょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。