柴犬のドッグフード選びに困ったら……体に合うドッグフードのポイントとおすすめフード15選

飼い主さんもそうであるように、食事の内容は体をつくり維持する上でとても重要です。ドッグフードは、インターネット通販で購入できるものも含めると、非常に多くの種類があり、結局どれを選んで良いのかわからず食い付きの良さだけで選んでしまう方も多いのではないでしょうか。

しかし、毎日食べるドッグフードだからこそ、柴犬の健康を考えたものを選びたいものですね。ドッグフード選びだけで起こり得る病気のすべてを防ぐことは不可能ですが、品質の低いものや体質に合わないものを避けることで、愛犬の健康の維持に役立てることはできます。

まずは、柴犬のかかりやすい病気について知り、その対策のためにどんな栄養が必要なのか、ドッグフード選びで何を気を付ければ良いのか見てみましょう。

柴犬の場合、皮膚病やアレルギー、肥満に対して悩む子が多いため、フード選びもこれらのポイントに対処できるものを選びましょう。

柴犬がかかりやすい代表的な病気・症状の1つに、アレルギーがあります。症状として出やすい動物性アレルギーがある場合は、そのお肉が使われたフードは避けましょう。あアレルギーの有無がわからず、できるだけ配慮したい場合は、低アレルゲン食材として知られる馬肉やラム肉が使われているものもおすすめです。

アレルギーを引き起こす食材は犬ごとに異なります。最近では、穀物アレルギーに配慮したグレインフリーのフードもたくさん製造されています。

これまで大丈夫だった食材が、徐々に体に合わなくなりアレルギー症状を起こす可能性もあるため、同じフードだからと安心せずに注意深く日頃の様子を見てあげることも大切です。

柴犬は、とても活発でお散歩も好きな子が多いとされますが、運動量とフードの摂取量のバランスが悪ければ肥満になります。肥満になると、関節を痛めやすくなるなどの状態も招くため、注意が必要です。カロリー制限も大切ですが、筋肉はしっかり維持できるよう高タンパク質なフードを選びましょう。一般的に、犬に必要なタンパク質の量は、成長期ならフード全体の22.5％、維持期なら18％程度が基準とされています。

添加物は、アレルギーの原因にもなり得ると言われています。しかし、添加物のすべてが悪いというわけではありません。しかし、色味をよくするためだけの化学的な着色料や、香りをつけるためだけの香料は、本来ならばなくても良いものです。

添加物には、天然由来のものもあります。アレルギーの原因を少しでも取り除くために、できれば天然の添加物が使われているものがおすすめです。

ドライフードは、どうしても開封後に酸化します。フードの衛生状態を保つために、酸化防止剤は欠かせませんが、これも天然由来の添加物で対応しているフードが増えています。しかし、化学的なものよりも酸化防止力は弱くなるという指摘もあるため、美味しく安全に食べられるように、開封後から食べきるまでの日数もよく考えて選びましょう。

合成添加物不使用で、天然素材のみを使用して作られているフードです。冷凍されたお肉や野菜を使わず、全て冷蔵保存されている食材を使っているのもポイント。高い嗜好性を引き出し、食い付きの良さを高めてくれるそう。名前にもあるように、アガリクス茸というキノコが使われている点も特徴で、ビタミンやミネラル、酵素など多くの栄養が含まれている食材です。

ドッグフード選びに困ったら、「柴犬用」として作られているフードもおすすめです。柴犬の体の特徴を踏まえて作られたフードなら、多くの飼い主さんが手にしやすいのではないでしょうか。ロイヤルカナンの犬種別のフードにも、柴犬用があります。皮膚・被毛、消化、体重などを考慮して作られています。

シニア期に差し掛かると、フードも変える必要があるかもしれません。全年齢対応のフードでない場合は、年齢に応じてシニア用フードに切り替えましょう。ロイヤルカナンの柴犬用フードなら、シニア犬用が別途販売されていて便利です。シニア犬の腎臓の健康維持のためにリンの含有量が適切に調整されているほか、消化の良さや皮膚被毛の健康などにも配慮されています。

シニア犬のために作られているフードです。そろそろシニア用フードに切り替えたいと考えている飼い主さんは、検討してみてはいかがでしょうか。シニア犬のために、肥満や糖尿病の原因になりやすい炭水化物量をおさえ、引き締まった筋肉を維持するためのタンパク質は多く含まれています。

こちらは、アカナの成犬用フードです。高タンパク低炭水化物の食材が使用されていて、しっかり食欲を満たしながらも体脂肪がつきにくいように高GI炭水化物は使われていません。

動物性タンパク質のアレルギーがある子の場合、ドッグフードによく用いられる鶏肉などは体に合わない可能性があります。この製品は、主原料にラム肉が使われていて、肉原材料はラム肉以外含まれていません。ラム肉は低アレルギー食材としてもよく知られています。

栄養素を豊富に含む17種類の食材を使って作られています。良質な動物性タンパク質であるチキンを第一主原料とし、ラム肉やサーモンも使われています。ナチュラルオイルやオーツ麦、玄米、抗酸化成分の豊富な野菜や果実などによって、自然素材の美味しさがひきたっています。

日本に住むワンちゃんにとって理想的な食事を追求して作られているフードです。まるで手作りフードのような安心感が得られるように、食材はすべて製造者の方が目で見て調達。新鮮な国産の野菜や穀物を使用し、栄養を壊さないように低温乾燥で時間をかけて作られています。

完全無添加、人間が食べられるレベルの高品質な食材のみを使用した、国産のフードです。お通じや涙やけ、毛並みなどに悩む飼い主さんにも多く選ばれているよう。合成添加物を一切使用せずに世界栄養基準を満たしていることも特徴的です。

防腐剤や抗酸化剤などの化学的な添加物が一切使われていませんが、できるだけ賞味期限は長くなるよう水分量を控えめにして作られているため、食べきるまでの保管が心配な方にも選びやすいフードです。年齢、サイズ、お肉の種類を選べるため、愛犬の好みに合わせやすいのもポイント。

テレビコマーシャル等でもよく知られている、国産のフードです。国産鶏ささみを主原料とし、他の食材もすべて人間が食べられる高品質なグレードのものばかりを使用しているため安心。食い付きの良さにもこだわって作られています。

牛、馬、鶏、魚をバランスよく配合し、添加物不使用・グルテンフリーで作れています。独自の製法で手間をかけて作られており、栄養バランスを壊すことなく加工されている点も特徴。出汁の風味がいきており、食い付きの良さにも定評があります。

アレルギーの原因になりやすい食材を使わず、消化の良い食材を中心に作られているフードです。ビタミン、ミネラル、酵素を多く含むアガリクス茸や、EF-2001乳酸菌が含まれている点が特徴です。口腔内の環境を良くすると考えられているK12菌によって、口臭や歯周病など歯の健康にも役立ちます。

化学的な添加物を使用せず、自然素材のみで作られたドッグフードです。高タンパク低カロリーな鶏肉を中心に、バランスの良い栄養に配慮。米ぬかは、毛づやを良くする効果を期待して配合されています。

体重のコントロールの必要性がある犬のために作られた、低脂肪・低タンパク・低カロリーのフードです。ダイエットフードでは毛づやが悪くなることもありますが、この製品は毛づやの維持も考慮されています。緑茶エキスやLカルニチンが脂肪燃焼を助けてくれるそう。

愛犬の健康を考えるなら、食い付きの良さだけでなく食材や製法などにも着目して安心して与えられるフードを選びましょう。柴犬によく見られる病気や症状の一部は、フードを変えることで改善することもあるようです。一度、ドッグフード選びの基準を見直して、愛犬に合ったフードを見つけてみませんか。