犬の眉毛にはどんな役割がある?お手入れ方法も解説

実は、どんな犬にも眉毛があります。
ミニチュアシュナウザーのようなわかりやすい眉毛でなくとも、犬の目の上を見ると、太くて硬い毛が何本か生えており、それが眉毛にあたります。
この記事では、犬の眉毛の役割やお手入れ方法を見ていきましょう。 2023年05月16日作成

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犬の眉毛の役割とは?

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まずは、犬の眉毛の役割をご説明します。
数本しかない眉毛でも、きちんとした役割があるのです。

平衡感覚を察知する

犬の眉毛は、平衡感覚を察知する役割があります。
細長い道などの歩きにくい場所を通っている時は、眉毛のおかげでバランスが取れて、倒れるのを防ぎます。
また、幅の広さも察知するのに役立つため、視力の弱い犬にとって眉毛はとても大切なものといえるでしょう。

ちなみに、猫は犬よりも聴覚や嗅覚が優れておらず、犬以上に眉毛やヒゲによる平衡感覚を重視します。
犬は猫よりも眉毛は重要ではないため、トリミングサロンなどで眉毛を整えても生活に支障は現れにくいでしょう。

温度や風向きを察知する

犬の眉毛は、温度や風向きを察知するのにも役立ちます。
特にドッグスポーツに注力している犬であれば、風向きはとても重要です。
そのため、フリスビーなどの風向きが影響するドッグスポーツを行っている場合は、犬の眉毛を切らないほうが良いかもしれません。

感情表現に使用する

犬は言葉を話すことができないため、顔や身体による感情表現は飼い主にとってとても大切です。
犬の眉毛は、上下に動いたり眉間にシワを寄せたりして、感情表現する役割もあります。
犬とのコミュニケーションに役立つという意味では、犬の眉毛は重要な部位だといえるでしょう。

フサフサの眉毛は顔を守る

ミニチュアシュナウザーなどの犬種に付いているフサフサの眉毛は、顔を守るために役立ちます。
特にネズミやキツネなどの小動物を狩っていた犬種は、敵からの反撃を防ぐことができるでしょう。

まろ眉毛は目を守る

ダックスフンドなどにみられる、ブラックアンドタンといわれる被毛カラーの犬種の眉毛は、まろ眉毛になっています。
大型犬でいうと、バーニーズマウンテンドッグもまろ眉毛の持ち主といえるでしょう。
まろ眉毛の犬種は、外敵が目と眉毛を認識しにくくなるため、結果的に目を守ることに繋がります。

犬の眉毛の動きでわかる心理

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犬の眉毛は、動きを見ただけで犬の気持ちがわかることがあります。
かならずこのような気持ちであるわけではないですが、ひとつの目安にはなるでしょう。

眉毛を寄せている時は威嚇や緊張のサイン

犬が眉毛を寄せている時は、威嚇のサインです。
特に、歯を剥き出しにしている時には気を付けなければなりません。
「これ以上近づいたら噛むぞ」というサインなので、犬が威嚇をしている時は不用意に近づかないようにしましょう。

また、眉毛を寄せながら目を垂れている時は、緊張や不安のサインです。
知らない人に会った時や生活環境が変わった時などに、みられるでしょう。
犬が安心できるように、優しく撫でてリラックスさせてあげる必要があります。

右の眉毛を上げるのは苦手なものを見たから

犬が右の眉毛を上げる時は、苦手なものを見たからです。
また、知らない人に会った時にもみられます。
動物病院やトリミングサロンなど、犬が苦手とするものを見つけた時に、右の眉毛を上げる仕草をみせるでしょう。

左の眉毛を上げるのは嬉しいから

右の眉毛と対照的に、犬が左の眉毛を上げるのは嬉しい時にみせる仕草です。
散歩前やおもちゃを見た時、知っている人に会った時などは左の眉毛を上げてみせるでしょう。

犬の眉毛のお手入れ方法は?

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犬の眉毛の役割を果たすためには、日頃からきちんとお手入れをする必要があります。
最後に、犬の眉毛のお手入れ方法をご紹介します。

犬の眉毛はお手入れしても大丈夫?

そもそも、犬の眉毛はお手入れしても大丈夫なのでしょうか?
健康的な犬であれば、先述したように平衡感覚を察知する役割がある眉毛であっても、カットして問題ありません。
しかし、視覚や聴覚に不安のある犬にとって、眉毛による平衡感覚は重要なので、カットはしないほうが良いでしょう。

ちなみに、柴犬などの日本犬は、眉毛はカットしますがヒゲはカットしません。
なぜなら、ヒゲがあるほうがキリッとして格好良いとされているからです。

眉毛のカットはハサミを使用する

犬の眉毛をカットする時は、ハサミを使用します。
ハサミを使用して、眉毛の根本を切らないように気を付けながらカットをしましょう。
バリカンを使用すると思わぬ事故に繋がるため、避けたほうが良いです。
また、眉毛のお手入れに使用するハサミは、先が丸く小さなものを選ぶと良いでしょう。
犬の目や顔を傷つけないように慎重にカットをすることで、犬も怖がらずに対処できるはずです。
刃を大きく広げすぎないことで、犬の顔などを傷つけてしまうことを予防できます。
当然ながら、毛抜きを使用して眉毛を抜くのは痛みを伴うため止めましょう。

犬が動かないように固定する

犬の眉毛をお手入れする時は、犬の顔が動かないようにマズルをしっかりと掴んで行いましょう。
犬を固定することで、眉毛のカットがしやすくなります。
可能であれば、第三者に手伝ってもらうと良いでしょう。

トリミングサロンに連れて行くのがおすすめ!

犬の眉毛のお手入れはご自宅でのセルフカットでも可能ですが、やはりトリミングサロンに連れて行くことをおすすめします。
トリミングサロンであれば、プロの手により眉毛のほかの部分もきれいにカットしてもらえますし、シャンプーなどで被毛も清潔に保つことができるでしょう。

犬の眉毛の役割は猫ほどではない

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犬の眉毛の役割は、平衡感覚や温度を察知する役割があります。
しかし、猫のように眉毛やヒゲを重要視していません。
猫は犬よりも聴覚や嗅覚に優れていないため、眉毛やヒゲに頼ることが多いです。
そのため、犬の眉毛はカットなどのお手入れをしても問題ないでしょう。

もしも犬が高齢であったり視覚や聴覚に不安があったりする場合には、眉毛の役割を活かすためにお手入れはしないほうが良さそうです。
犬の眉毛をカットするのであれば、犬の目や顔を傷つけないように気を付けながら行いましょう。
可能であれば、トリミングサロンに連れて行くことをおすすめします。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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