猫が感情を表す部位
出典:https://www.shutterstock.com
まずは、猫が感情を表す部位についてご説明します。
猫が何を考えているかは、これらの部位をチェックすることである程度はわかるでしょう。
尻尾
猫の感情を知るには、尻尾を見るのが一番良いかもしれません。
猫の尻尾は、さまざまな動きをみせます。
これは、尾椎という小さな骨がいくつも連なっているからで、この尾椎と尾骨神経という器官によって猫の尻尾は自由自在に動きます。
尻尾をゆっくりとパタパタさせてみたり、時にはブンブンと振り回したりすることもあるでしょう。
これらの尻尾の動きですべての感情がわかるわけではありませんが、猫の感情を知るひとつの目安として、尻尾の動きは大いに役立ちます。
耳
猫を飼っている人は、愛猫の耳がいろいろな方向に動くのを見たことがあるのではないでしょうか?
実は、猫の耳は約180°動かすことができるといわれています。
それは猫の耳の付け根にある多くの筋肉によるもので、猫は自分の意志で耳を動かすことが可能です。
猫は感情によって耳の動きも変わるといわれており、愛猫が何を考えているのかを知る目安になるでしょう。
声
これは部位ではありませんが、猫の感情を知るには声にも耳を傾ける必要があります。
猫を飼っている人の多くは、猫が鳴いて何かを伝えようとしているのを、見たことがあるでしょう。
しかし、実は猫は猫同士で鳴いて感情を伝える動物ではありません。
なぜなら、外で鳴くと外敵に居場所が見つかってしまうからです。
そのため、猫は自分に危害が加えられないという安心感がある場所でしか鳴きません。
飼い主に対して鳴くのは、それほど飼い主のことを信頼しているという証拠なのでしょう。
猫が嬉しいときにみせる仕草
出典:https://www.shutterstock.com/
次に本題である、猫が嬉しいときにみせる仕草について解説します。
愛猫が嬉しいと飼い主としても幸せを感じるはずなので、日頃から猫がこれらの仕草をしてくれるように努めましょう。
高い声で鳴く
猫が高い声でニャーニャーと鳴くときは、嬉しいときのサインです。
特に飼い主のことを見つめながら高い声で鳴いているのは、飼い主に愛情や感謝の気持ちを伝えているといえます。
尻尾を垂直に立てる
犬は嬉しいときに尻尾をブンブンと振り回しますが、猫が嬉しいときは尻尾を垂直に立てます。
猫が尻尾を垂直に立てる姿をみせるのは、飼い主の帰宅時などに多いでしょう。
猫によっては、尻尾を垂直に立てながら小刻みに震えたり、ゆっくりと左右に揺らしたりすることもあります。
ちなみに、猫が犬のように尻尾をブンブンと振り回しているときは、不機嫌なときにみせる仕草のひとつです。
喉を鳴らす
猫の顔に近づくと、喉をゴロゴロと鳴らしているときがあります。
これも、猫が嬉しいときにみせる代表的な仕草のひとつです。
もともとは猫の親子同士でみせる仕草ですが、飼い主のことを親と同様に考えている猫は、喉をゴロゴロと鳴らして愛情表現をすることが多いでしょう。
また、喉を鳴らしながら飼い主のことを噛むときは、甘えているサインです。
顔や身体をこすりつける
猫が飼い主の足などに向かって自分の顔や身体をこすりつけるのは、嬉しいときのサインです。
猫のおでこやお尻まわりには臭腺があり、それをこすりつけることで飼い主に自分のにおいをつけてマーキングしています。
飼い主のそばにいる
猫が何も言わずに飼い主のそばにいるのは、猫なりの愛情表現です。
当然ながら、飼い主のことを怖がっている猫であれば、わざわざ飼い主のそばに行こうとはしないでしょう。
安心できる飼い主だからこそ、そばにいたい、いっしょに寝たいと考えるのは当然のことといえます。
猫は何をされると嬉しい?
出典:https://www.shutterstock.com/
最後に、猫は何をされると嬉しいかについてご紹介します。
飼い主の気持ちが一方通行にならないように、猫が喜ぶことをしてあげましょう。
いっしょに遊ぶ
猫といっしょに遊ぶことで、嬉しいと感じることがあります。
当然ながら、大人しい性格の猫や気分によっては飼い主といっしょに遊びたくないと考えることもあるでしょう。
しかし、子猫や活発な性格の猫は、飼い主といっしょに遊ぶことで嬉しいと感じるはずです。
撫でられる
猫は、大好きな飼い主に撫でられることが大好きです。
特に、顎の下や頬などの顔まわりを撫でられることが好きな場合が多く、お腹まわりは嫌がることがあります。
また、尻尾の付け根は神経が多く通っているため、優しく撫でることで喜ぶ猫も多いです。
美味しい食事
猫は、人間と同様に美味しい食事をすることで嬉しいと感じます。
ちなみに、香りの強いウェットフードを好む猫は多いですが、腐りやすいため取り扱いには注意が必要です。
自分のことを見てくれる
猫は、マイペースで飼い主に対して興味がないようにみえますが、意外にも構ってほしいという気持ちが強いです。
そのため、自分のことを見てくれると嬉しさを感じるでしょう。
特に甘えん坊の猫は、飼い主が新聞やパソコンを見ているときに、新聞紙やキーボードの上に乗って、飼い主に構ってもらおうとします。
猫は嬉しいときにきちんとサインをみせてくれる
出典:https://www.shutterstock.com/
猫は、嬉しいときに鳴き声や尻尾などできちんと嬉しさを感じているサインをみせてくれます。
日頃から猫といっしょに生活をしている人は、今回ご紹介した仕草をみる機会は多いでしょう。
特に、顔や身体をこすりつけてきたり、喉をゴロゴロと鳴らしたりする猫は多く、飼い主としても癒される仕草のひとつです。
愛猫が飼い主に対して嬉しさを表現してくれるのは、何よりも幸せに感じるはずです。
もしも新たに猫を家に迎え入れたのであれば、猫が嬉しさを飼い主に示せるように、1日でも早く安心感を得られるような環境づくりが大切といえるでしょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。