子猫がミルクを飲まないときの7つのチェックポイント

生後1か月くらいまでの子猫は歯が生えていません。だからミルクを飲ませたい、でもなぜか飲まない……。困ったときのチェックポイントを紹介します。 2019年04月22日作成

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子猫は生後1か月くらいまで、歯が生えていないのでミルクで育ちます。しかしなぜかミルクを飲まないことも。そんなときに考えられる原因と対処法をご紹介します。

ミルクの温度が十分でない

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子猫は冷めたミルクを好みません。人肌よりもやや高いくらいの温度(38~40℃)がベスト。飲ませる前に手の甲に数滴垂らして温度を確認してみてください。

なお、準備に手間取っている間、せっかく調整したミルクが冷めてしまうことも多いです。あえて高めの温度で作って適温まで冷ましてから授乳することをおすすめします。

子猫用哺乳瓶を使っていない

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子猫にミルクをあげるとき、人間用の哺乳瓶を使っていませんか?生後間もない子猫は吸う力が弱いので、人間用では上手に飲めません。動物病院やペットショップ、ホームセンターなどで販売されている、子猫専用の哺乳瓶を使うようにしましょう。

それでも飲みにくそうなときは、つまようじなどでちくびの先端の穴を少し大きくします。またシリンジ(針のない注射器)やミルクを付けた綿棒を、子猫の唇にそっと差し込んで舐めさせる方法も有効です。

ミルクの味が合わない

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「ミルク=牛乳」というイメージから普通の牛乳を与えようとする方もいますが、これはおすすめできません。猫のなかには牛乳に含まれる「乳糖」を分解する酵素を持っていない子もいて、お腹を壊す原因となるからです。原則として、市販の子猫用のミルクを選びましょう。

ただし猫用ミルクはやはり母乳とは違う味がするので、「おいしくない」と感じてしまうことも……。そんなときは、銘柄を変えてみるのもひとつの手です。粉末タイプを液体タイプにするだけで、おいしそうに飲み始めることもあります。

部屋の温度が合わない

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子猫は体温調節をうまくできません。特に冷えは大敵で、寒い場所にいるとすぐに体調を崩してしまいます。室温次第でミルクを飲む元気が出ないこともあるので、部屋はできるだけ暖かく保ちましょう。

子猫にとっての室温は30℃くらいがベスト。子猫のお部屋を段ボールなどで区切り、その周りだけ暖かくする方法も有効です。また乾燥しないよう、適度な湿度を保つよう気を配ってください。

授乳時の姿勢が悪い

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人間の赤ちゃんのように、子猫を仰向けにしてミルクをあげていませんか?子猫は本来、うつ伏せの姿勢で母猫のおっぱいを飲みます。仰向けだとうまく授乳できないだけでなく、ミルクが器官に入る恐れもありとても危険。必ずうつ伏せ(四つん這い)の状態で授乳しましょう。

具体的には子猫を手のひらで抱え、軽くうつ伏せの状態にします。そして首を少し持ち上げて角度を調節する体制をつくったあと、やや斜め上から口元に向けて哺乳瓶を差し出してみてください。

排泄をしていない

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うんちがたまっていると、「おなかがいっぱい」と勘違いしてミルクを飲まないこともあります。でも生まれたばかりの子猫は、自分ではまだ上手な排泄ができません。お尻を刺激して、排泄を促してあげましょう。

子猫に対して母猫は、お尻を舐めて排泄を手伝います。同じようにお湯で湿らせたティッシュなどでお尻をそっと撫でたり、トントンと優しく刺激したりしてください。なお、もし便秘や下痢が見られる場合は、すぐに動物病院へ相談してください。

子猫の身体が冷えている

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先ほどお伝えしたように、子猫にとって冷えは大敵。体温が低くなると、ミルクを飲むだけの体力はなくなります。触ってわかるほど冷えているときは、とにかく身体を温めてあげてください。

たとえば、湯たんぽ(ペットボトルでも代用可)や布などで寝床を温めるのは有効です。ただし携帯カイロだけは酸素を奪う働きがあるのでNG。

暑くなりすぎないよう、保温されてない場所もあるとなおよしですね。授乳時には温めたフカフカのタオルなどで身体を包んであげてください。

体調不良でミルクを飲まない

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ここまで挙げてきたチェックポイント以外にも、子猫がミルクを飲まないときがあります。子猫に冷えは大敵とお伝えしましたが、子猫はとてもデリケートですので、日々の体調チェックはとても大事です。

冬場に子猫がミルクを飲まないときは、身体が冷えているのかもしれません。室温を上げたり、湯たんぽなどで温めてあげたりしましょう。

また、夏場の暑さにも注意が必要です。エアコンで十分に室温を下げられていると思っていても、窓際の日当たり具合によっては同じ室内でも温度差が生じてしまいます。子猫が窓際で日向ぼっこをすることもあるので、子猫の行動をよく観察してあげましょう。飼い主が外出する際は、カーテンを閉め、ケージの置き場所にも配慮してあげてください。

ぐったりしていたり、口の中が乾いていたり、皮膚をつまんでもなかなか戻らなかったりするときは、脱水症状の場合も考えられますので、すぐに獣医師に診てもらうようにしましょう。それ以外にも、子猫がミルクを飲まないときは、体調を崩していることがありますので、明らかに様子がおかしいようであれば、早急に動物病院に連れて行きましょう。

子猫は特に体調を崩しやすいので、急に受診しなければならないこともあります。いざという時のために、深夜に診てもらえる病院を探しておくことをおすすめします。

飲まない原因をしっかり見極めよう

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生まれたての子猫がミルクを飲まないと心配になりますね。でもミルクはもちろん、あげ方や環境をちょっと改善してあげるだけで、ゴクゴクと飲んでくれることもあります。慌てずに上記のポイントをひとつずつチェックして、飲まない理由を探してみましょう。

著者情報

UCHINOCO編集部

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