猫へのミルクの与え方
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まずは、猫へのミルクの与え方について見ていきましょう。
特に子猫の場合には、正しい与え方を知っておく必要があります。
子猫には哺乳瓶で与える
生後1ヶ月までの子猫には、哺乳瓶でミルクを与えます。
人間の赤ちゃんのように仰向けにして飲ませるのではなく、猫の場合は腹ばいにして与えなければなりません。
また、子猫の吸い付く力が弱い場合には、スポイトで少量ずつ舌に垂らしてあげると良いでしょう。
ミルクを飲み終えたら、猫の口のまわりをきれいに拭いてあげます。
哺乳瓶を消毒する
子猫にミルクを与える際は、かならず哺乳瓶を消毒しましょう。
事前に煮沸消毒することで、安心してミルクを飲ませることができるはずです。
もちろん、子猫にミルクを与えた後にはきれいに洗うようにしましょう。
こまめにミルクを与える
生後1~10日の子猫は、1日40~80mlのミルクの量を必要とします。
しかし一度でたくさんの量を飲めるわけではないので、1日に8~12回に分けて与えましょう。
つまり2~3時間おきにミルクを与えることになりますが、子猫の成長を助けるためには夜中に起きて与えなければならないときもあるはずです。
ちなみに生後11~20日は60~80mlのミルクの量を4~8回に分けて、生後21~1ヶ月の子猫には80~100mlの量を4~6回に分けて与えましょう。
子猫がミルクを飲まない原因
子猫によっては、うまくミルクが飲めなかったり、飲もうとしなかったりすることがあります。
健康状態に問題がない場合は、お腹がすいていないためミルクを飲まないのでしょう。
しかし、何時間もミルクを飲まないときは猫の健康状態に異常が起きている可能性があります。
また、栄養不足により哺乳瓶を吸う力が弱くなっているのかもしれません。
なるべく早めに動物病院へ連れて行き、対処をすることが大切です。
猫用ミルクの選び方
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猫用ミルクにはたくさんの種類があるため、どんなものを選べば良いか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで、猫用ミルクを選ぶ際に重要視することについてご説明します。
子猫には高たんぱく高カロリーのものを選ぶ
子猫には、高たんぱく高カロリーのミルクを選びましょう。
しかし、ミルクは人工的なものであるため、母乳に比べると栄養面での不安が残ります。
そのため、子猫に母乳を与えることができないときには、事前に獣医師に相談しておいたほうが良いでしょう。
また、母猫による初乳を飲むことができなかった猫には、初乳に含まれる成分であるラクトフェリン入りのものを選ぶことをおすすめします。
成猫のおやつには高たんぱく低カロリーのものを選ぶ
成猫へのおやつとして、ミルクを与えることもあるかもしれません。
そんなときには、高たんぱく低カロリーのものを選ぶと良いでしょう。
子猫用のミルクを与えるのは、肥満の原因にもなるため避けたほうが良いです。
あくまでサプリメントとしてミルクを与えるのであれば、高たんぱく低カロリーのものを選びましょう。
シニア猫には低脂肪のものを選ぶ
食が細くなってきたシニア猫には、栄養補給としてミルクを与えるのも良いでしょう。
ミルクをキャットフードに混ぜて与えることで、キャットフードがふやけて食べやすくなるはずです。
シニア猫にミルクを与えるときには、なるべく低脂肪かつ栄養面に優れたものを与えましょう。
ミルクによっては、シニア猫に不足している栄養素を補助してくれるものもあります。
猫に牛乳を与えるのはダメ?
人によっては、猫にひと肌程度に温めた牛乳を与えようとする人もいるでしょう。
しかし、猫に牛乳を与えるのは下痢などの原因になるため良くありません。
また、尿路結石の原因にもなります。
子猫の下痢は、命に係わる可能性もあるため、猫にはかならず牛乳ではなく猫用ミルクを与えるようにしましょう。
おすすめの猫用ミルク4選
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最後に、おすすめの猫用ミルクをご紹介します。
どれを購入するかわからない場合には、これらのミルクを選ぶと良いでしょう。
おすすめの猫用ミルク(1)ベビーミルク 猫用
猫のお腹に優しい、子猫用のミルクです。
子猫の成長を助けるために、ビタミンやミネラルなどをバランス良く配合しています。
ラクトフェリンを配合した総合栄養食ですので、安心して与えることができるでしょう。
ただし、与える前の2日間は母猫からの母乳を与えることが理想です。
おすすめの猫用ミルク(2)プレミアムキャットミルク
猫の母乳に成分を近づけているため、生まれたばかりの子猫でもこのミルクだけで育てることが可能です。
子猫用のミルクですが、成猫にも与えることができます。
初乳に含まれるラクトフェリンのほか、DHAやタウリンも含まれているので、子猫の成長の手助けになるでしょう。
おすすめの猫用ミルク(3)ねこちゃんの国産牛乳
国産の生乳から作られた、猫用ミルクです。
乳糖は含まれていないため、お腹が弱い猫にも安心して与えられます。
着色料や香料は使用せずに、生乳の美味しさを最大限引き出しています。
おすすめの猫用ミルク(4)メンテナンス シニアミルク
シニア猫にミルクを与えるのであれば、これがおすすめです。
シニア猫の心臓や腎臓に配慮ミネラルするために、ミネラル成分をバランス良く配合しています。
また、嗜好性を高くするためにかきエキスを配合している点も、食が細くなってきたシニア猫におすすめできるポイントです。
猫用ミルクは正しく与えましょう
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猫用ミルクは正しく与えることで、子猫はもちろん、成猫やシニア猫への栄養補給にもなります。
また、下痢などの原因にもなるため、人間用に作られた牛乳は与えないようにしなければなりません。
猫のことを考えた作られたミルクを、正しい与え方をすることで、猫の成長の手助けになってくれるはずです。
charm(参照日:2021-03-11)
https://item.rakuten.co.jp/chanet/274631/
https://item.rakuten.co.jp/chanet/189553/
ペットファミリー(参照日:2021-03-11)
https://item.rakuten.co.jp/familypet/48900225/
トムキャット楽天市場店(参照日:2021-03-11)
https://item.rakuten.co.jp/tomcat/ms513010/
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。