猫の便秘はどうやって解消する?便秘のサインや対処方法を解説

人間と同じように、猫も便秘になることがあります。
言葉を話すことのできない猫は、便秘の際にどんなサインを見せるのでしょうか?
この記事では、猫の便秘のサインや原因、対処方法を解説します。 2022年04月23日作成

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猫の便秘のサイン

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まずは、猫が便秘の際に見せるサインをご紹介します。
これらの行動をしている場合には、愛猫が便秘を引き起こしている可能性があるため、その後の様子をしっかりとチェックすることをおすすめします。

トイレの近くをウロウロする

猫は便秘になると、何度もトイレを行ったり来たりするようになります。
これは人間にも見られるものですが、「トイレに行きたいような、そうでないような…」という気持ちの表れでしょう。
また、便自体は出ていても少量であるときも、猫は何度もトイレの往復をします。
コロコロとした硬い便の場合には、お腹に溜まっている便があるために、水分が腸に吸収されている可能性が考えられます。

お腹が張っていて硬い

人間と同様に、猫も便秘になるとお腹が張ってきます。
便が詰まってしまっているため、お腹を触ると硬さも感じられるでしょう。
また、その状態のときにお腹を触られると、猫は怒ったり攻撃的になったりすることがあります。

食欲不振

猫があまり食事をできていないようであれば、便秘を疑う必要があります。
便が詰まっており、お腹を空くことが少なくなるのでしょう。
また、嘔吐や口臭なども見られたときは、早急に対処をしなければいけないサインです。

2日以上排便をしていない

多頭飼いであれば見分けがつきにくいですが、愛猫1匹だけであれば毎日の排便の管理はしやすいでしょう。
通常、猫は1日に1~2回の排便をします。
ですが、便秘の猫は2日以上排便をしないこともあるでしょう。
もしも愛猫が2日以上排便していないようであれば、それは便秘になっているといえそうです。

猫の便秘の原因

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実は、猫は便秘になりやすい動物だと言われています。
なぜ、猫は便秘になってしまうのでしょうか?
原因を知ることで、日頃から愛猫の便秘に気を配ることができるはずです。

水分不足

猫の祖先といわれるリビアヤマネコは、砂漠で生活をしていました。
そのため、日頃から水分補給をする機会は少なく、少ない水分で生きていけるように腎臓が発達してきたといわれています。
猫もリビアヤマネコ同様に水分補給をそこまでしなくても問題ありませんが、やはり水分補給をしなければ便が硬くなってしまい、便秘に繋がります。

トイレが汚いから

猫はきれい好きな動物のため、トイレが汚いと排便を我慢してしまうことがあります。
また、トイレ自体はきれいでも、トイレ周りが汚ければ同様に排便をしたがりません。

ストレス

猫は、さまざまなことでストレスを感じる動物です。
飼い主とのコミュニケーション不足や運動不足はもちろん、引っ越しなどによる生活環境の変化にも大きなストレスを感じます。
ストレスは、便秘やさまざまな病気の原因にも繋がるため、猫がストレスを感じているようであれば、早めの対処が大切になります。

病気

病気の症状として、便秘が見られることがあります。
便秘が原因となる病気としては、肛門付近の炎症や腸内のポリープなどが挙げられます。
また、グルーミングをしている際に飲み込んだ毛玉が腸に詰まり、便秘をしてしまうこともあるでしょう。

猫の便秘の対処方法

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最後に、猫の便秘の対処方法をご紹介します。
愛猫に苦しい思いをさせないように、早めの対処が大切です。

水分補給をさせる

水をあまり飲まない猫に積極的に水分補給をさせることで、便秘が改善することが考えられます。
ひとつの目安ですが、猫の1日に必要な水分量は、体重1kgあたり50mlと言われています。
猫が水分補給をしやすいように、猫のよく通る場所や室内の数部屋に水飲み用食器を置くと良いでしょう。
また、ウェットフードを与えるのもおすすめです。
しかし、ウェットフードには総合栄養食の基準を満たしているものが少ないため、もしも猫にウェットフードをメインで与えようと考えているのであれば、必ず総合栄養食の基準を満たしたものを与えるようにしましょう。

こまめにトイレ掃除をする

こまめに猫のトイレ掃除をすることで、猫はトイレが汚いからという理由で排便を我慢することがなくなります。
また、神経質な猫のためにも、人目につきにくい場所にトイレを設置してあげましょう。
多頭飼いをしている場合には、ほかの猫の便が気になることもあるため、いままで以上にこまめなトイレ掃除が必要になりそうです。

ストレスを溜めさせない

猫がストレスを溜めないように、日頃からしっかりとコミュニケーションをとりましょう。
また、猫は部屋の模様替えでもストレスを感じてしまうため、一気に模様替えをするのはおすすめできません。
転勤や進学による引っ越しはやむを得ませんが、むやみな生活環境の変化は、猫にとって悪影響となることから、避けたほうが良いでしょう。

動物病院へ連れて行く

猫の便秘が2日以上続いた場合には、動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
通常の便秘であっても、2日以上続いていれば猫はお腹が張って苦しいはずです。
また、万が一何らかの病気が原因となっているのであれば、病気の早期発見にも繋がります。
便秘以外にも、猫に何か異変が見られたときには、なるべく早めの受診をしましょう。

猫の便秘はさまざまな原因がある

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猫の便秘の原因は、さまざまです。
もともとあまり水を飲まない動物のため、水分不足により便が硬くなることもあるでしょう。
また、生活環境の変化などによるストレスも、便秘の原因になります。
病気が便秘を引き起こしている可能性も考えられるので、愛猫に便秘のサインが見られたときには、早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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