猫を飼って後悔した!?飼育前に理解しておくべき大切なこと

SNSなどをみて「猫を飼いたいな」と思っている方はいませんか?しかし実際に猫を飼ってみると、思いがけず後悔するようなケースもあります。そこで今回は、「猫を飼って後悔しないために大切なこと」を解説します。猫の飼育を検討している方は、ぜひ参考にしてください。 2023年07月15日作成

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猫の飼育に関して、飼育前に想像していた生活とのギャップから後悔する飼い主さんもいるようです。猫を飼い始めてから後悔しないよう、事前にどのような点が問題なのか理解しておきましょう。

愛猫はかわいいけど……猫を飼って後悔しやすいこと

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「猫を飼い始めて後悔したこと」のなかで、愛猫家のあいだでよく耳にするものは以下の6つです。

・トイレのニオイが気になる
・家中がボロボロになる
・大切なものを壊される(壊された)
・旅行などの遠出ができなくなった
・飼育に費用がかかる
・ペットロスにならないか心配

それぞれ具体的にみていきましょう。

トイレのニオイが気になる

猫の排泄物は思っている以上に強烈なニオイを発します。これは、排泄物に含まれる「フェリニン」という成分が関係しており、フェリニンは空気に触れるときついニオイを発することから、常にトイレが臭う状態となってしまうのです。

また、トイレの掃除が行き届いていない場合もニオイの原因になるため、こまめな掃除が必要です。

とはいえ、近年は消臭力の強い猫砂なども販売されていますので、各商品の特徴を確認したうえでニオイ対策として購入するのもよいでしょう。

家中がボロボロになる

猫の習性として「爪とぎ」というものがあります。爪をとがらせておくために取る行動であり、狩りをしていたころの名残です。

そんな爪とぎですが、猫は家の柱やソファなど、自身が気に入ったところでおこなうため、放っておくと家中がボロボロになってしまいます。

傷ついてしまった箇所を治すには多大な労力が必要となるため、事前に愛猫が気に入る「爪とぎ器」を購入・設置しておくのがおすすめです。

大切なものを壊される(壊された)

猫は高いところが大好きな動物です。そのため棚のうえなども自由自在に移動します。

この際、飼い主が大切にしているフィギュアなどを落とす、仕事の資料をぐちゃぐちゃにするなど、大切なものを壊されることも珍しくありません。

壊されたくないものを猫の手が届かないところに閉まっておくなどの対策が必要となります。

旅行などの遠出ができなくなった

猫だけでなく動物を飼い始めると、気楽に旅行などで遠出できなくなります。

現代ではペットホテルなどのサービスを利用できる環境も整っていますが、「ワクチン接種の有無」「ノミ・ダニ対策の有無」「愛猫の健康状態」など、預けるための条件が数多く設定されています。

また、ペットホテルを利用するにしても日数分の料金も発生するため、金銭的な負担が増えるという点も考えなければいけません。

猫は環境の変化に弱い動物ですから、ペットホテルに預けることでストレスを感じる個体も多いです。ストレスは体調不良の原因になるため、しっかりと配慮しなければならないポイントのひとつだといえます。

可能であれば愛猫も一緒に連れてゆくのがベストです。それが難しいようなら、旅行の日数を減らすなどの工夫をするとよいでしょう。

飼育に費用がかかる

猫を飼育するには、エサ代・おやつ代・病院代・おもちゃ代など、さまざまな費用がかかります。

猫の一生にかかる費用は約260万円といわれていることからも、猫を飼育するにはしっかりとした経済的な基盤がなければ難しいといえます。

突発的な病気やケガによる支出はとくに家計へ大きな負担をかけるため、ペット保険への加入などを検討するのもひとつの方法です。

ペットロスにならないか心配

猫を飼っていれば、必ずやってくるのが別れのときです。

猫の平均寿命は12~18年といわれています。そのため特段の理由がなければ、飼い主よりも愛猫のほうが早く亡くなります。

これまで家族の一員として一緒に暮らしてきた愛猫を亡くしたショックから「ペットロス」になる方も多く、立ち直るまでに時間を要するケースも少なくありません。

猫だけでなくほかの動物においても、いつか必ずお別れのときがきます。ペットを飼い始める前にそのことをしっかりと理解しておきましょう。

猫を飼うのに向いていない人の特徴

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猫を飼育するのに向いていない人の特徴をご紹介します。すでに猫を飼育している方で自身にこのような特徴がみられる場合は、この機会にぜひ改善を目指してください。

《猫を飼うのに向いていない人の特徴》

  • 猫の習性や動物としての特徴について勉強しない
  • 猫の世話をする体力がない
  • 長期で家を空けることが多い
  • 猫を自分の思い通りに動かせると思っている
  • ペット飼養禁止の物件に住んでいる
  • 猫の被毛などにアレルギーを持っている

猫を家族として迎え入れるのであれば、最低限これらの特徴に“該当していない”ことが求められます。

同居の家族がいればある程度フォローしてくれるかもしれませんが、一人暮らしで猫を飼おうと考えている方は、これらの項目に自身が該当していないか確認してみてください。

猫を飼育する前に理解・準備しておきたいこと

猫を飼育する前に理解・準備しておきたいことをご紹介します。これらの項目を事前に把握しておくことで、受け入れ後の対応もスムーズになります。

≪猫を飼育する前に理解・準備しておきたいこと≫
・猫の生態について勉強しておく(トイレの数やエサの種類など)
・猫用の食器やおもちゃなどを準備する
・猫に使える予算を確認する(月々のエサ代など)
・キャットタワーなどを配置するスペースがあるか把握する
・脱走防止策を講じられるかチェックする
・危ないものがないか確認し部屋を片付ける

猫を飼う前にこれらの項目について確認しておけば、いざというときに慌てることも減ります。

あなたの愛猫が不自由なく生活するために必要なことなので、しっかりと確認しておきましょう。

猫を迎え入れるなら「終生飼育」を大前提に!

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今回は「猫を飼って後悔しないために大切なこと」を解説しました。

いざ猫を飼ってみると、さまざまな場面で後悔することがあると思います。しかし、それを含めて愛することが家族に迎えるということです。

近年、在宅勤務の増加にともなうペットブームで多くの猫たちが各ご家庭で飼育されるようになりました。

そのなかで、残念なことに身勝手な飼い主によって飼育放棄される猫たちも後を絶ちません。

猫だけでなく動物を飼うというのは命を預かるということです。愛猫が最期の時間に「幸せだったな」と思ってくれるよう、“終生飼育“を大前提に家族へ迎え入れましょう。

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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