犬の腰振りを止めさせたい!犬のマウンティングについて

犬が、飼い主やほかの人や犬、クッションなどに対して腰を振ることがあります。
これは「マウンティング」といい、本能的に行ってしまうことのひとつですが、止めさせたいと考える人もいるでしょう。
この記事では、犬がマウンティングをする理由や止めさせる方法を解説します。 2023年03月28日作成

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犬がマウンティングをする理由

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まずは、犬がマウンティングをする理由をご説明します。
犬の腰振りは見映えが良いものではありませんが、犬なりの理由があるのです。

遊んでいる

犬が、人間や犬に対してマウンティングをするのは、遊びの意味が込められています。
特に人間の場合は、マウンティングをすることで見られる反応が面白いため、あえてマウンティングをしているのかもしれません。
また、犬同士でマウンティングをするのも遊びの要素が強く、交互にマウンティングをし合うことで、犬なりのコミュニケーションをしていると考えられます。
犬同士のマウンティングは、子犬に多くみられるでしょう。

強さを示すため

犬がほかの犬に対してマウンティングをするのは、自分の強さをアピールするという理由があります。
特に多頭飼いをしている場合は、家族という群れの中で自分が一番の立場だということを、相手に示しているのでしょう。
ちなみに、犬の世界では身体の大きさが立場に反映するわけではなく、身体の小さいチワワがシェパードに対してマウンティングをすることもあります。

相手の力を知るため

初対面の犬同士であれば、相手の力を知るためにマウンティングをすることもあります。
自分が相手よりも強いかわからないため、試しにマウンティングをして、相手が怒るか受け入れるかチェックしているのです。
これは人間にも行うことで、マウンティングをされた時に叱らなければ、犬は自分のほうが立場が上だと認識してしまいます。

欲求不満

犬は、欲求不満のサインとしてマウンティングをすることがあります。
マウンティングをする対象は人間や犬などさまざまですが、場合によってはクッションやぬいぐるみにすることもあるでしょう。
犬はマウンティングをすることで、無理やりストレスを発散しているのです。

犬のマウンティングで考えられるトラブル

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犬のマウンティングを放置しておくと、さまざまなトラブルに発展する可能性があります。
想定されるトラブルを知っておくことで、冷静に対応できるはずです。

ほかの犬とのトラブルの原因になる

マウンティングは、ほかの犬とのトラブルの原因になります。
マウンティングをされた犬にとっては、喧嘩を売られていると感じてもおかしくはありません。
特に攻撃的な犬であれば、出血を伴う喧嘩に発展する可能性もあるでしょう。
また、マウンティングでほかの人のズボンを汚してしまうなどのトラブルも考えられます。

さまざまな場所でマウンティングをするようになる

マウンティングをする対象が飼い主だけなら良いですが、放置しておくとドッグランなどでほかの人や犬にもマウンティングをしてしまうことがあります。
また、室内ではクッションや家電にマウンティングをすることもあるでしょう。
飼い主によっては、マウンティングは本能的な行動のため仕方がないと感じているかもしれませんが、マウンティングをされた人間はあまり良い気分にはならないでしょう。

腰への負担になる

マウンティングは、前足を上げて行うため、足腰への負担になります。
特にダックスフンドやコーギーなどの胴長短足といわれる犬種の場合は、何度もマウンティングを行うことで椎間板ヘルニアなどのリスクが高くなるでしょう。

習慣化してしまう

マウンティングにより万が一犬が射精に至ってしまうと、犬はマウンティングによって得られる快感を覚えてしまいます。
一度マウンティングの快感を覚えると、日常的にマウンティングを繰り返すようになり、日頃の生活に悪影響を及ぼす可能性があるでしょう。

犬のマウンティングを止めさせる方法

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最後に、犬のマウンティングを止めさせる方法を解説します。
犬が人間社会に馴染むように、止めさせられるのであれば早めに行いましょう。

犬を引き離して無視をする

犬が飼い主にマウンティングをし始めたら、すぐに犬を引き離して無視をしましょう。
犬に背を向けて無視をすることで、犬の「構ってほしい」という気持ちに応えずに済みます。
「やめて!」などと犬に言ってしまうと、犬は飼い主に構ってもらえたと学習して、マウンティングを止めることができなくなってしまいます。

大きな音でびっくりさせる

犬にマウンティングを止めさせるには、嫌なことと結びつける方法が効果的です。
犬がほかの人や犬にマウンティングをしたら、缶にビー玉などを入れたものなど、大きな音の出る道具を犬の近くに投げつけましょう。
そうすることで、犬は大きな音に驚いてマウンティングを止めるはずです。
「マウンティングをしたら近くで嫌なことが起こった」と犬に学習することができれば、犬のマウンティングは徐々に収まっていくでしょう。

体罰は避ける

犬のマウンティングが嫌だからといって、体罰をするのは絶対に止めましょう。
体罰をすることで、犬のマウンティングは収まるかもしれません。
しかし、犬と飼い主との信頼関係に溝ができたり、犬が人間のことを怖がったり、攻撃的になってしまったりするリスクが高くなります。
犬のマウンティングを止めさせる上で大切なのは、犬がマウンティングをしても良いことが起こらないと学習させることです。

犬のマウンティングは早めに止めさせよう

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犬がマウンティングをするのは、単なる遊び感覚であったり、自分の強さをアピールしたりする理由があります。
マウンティングをされると恥ずかしい気持ちになってしまいますが、止めさせずに放置をしていると腰への負担などの悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。
そのため、犬のマウンティングは早めに止めさせることをおすすめします。
マウンティングを止める時には、無駄に構わずに無視をし続けましょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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