犬のお手入れでやってはいけないこととは?正しいお手入れ方法も解説

愛犬の被毛や歯の健康を考えるなら、日頃のお手入れは欠かせません。
しかし、飼い主によっては間違った犬のお手入れをしていることもあるでしょう。
この記事では、犬のお手入れでやってはいけないことと、正しい犬のお手入れ方法について解説します。 2022年01月26日作成

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犬に必要なお手入れとは?

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まずは、犬に必要なお手入れについて見ていきましょう。
これらのお手入れをしていれば、犬は健康的に毎日を過ごすことができるはずです。

歯磨き

犬も、人間と同じように毎日歯磨きをする必要があります。
犬は虫歯になりにくいですが、歯周病にはなりやすい動物です。
そのため、歯周病を予防するためにも、最低でも寝る前に一度は歯磨きをしましょう。
歯磨きをするのは、犬用歯ブラシでなくても問題ありません。
もちろん犬用ハブラシでも良いですが、ガーゼやタオル、きれいな軍手などでも歯磨きをすることが可能です。

グルーミング

犬の被毛をきれいに保つためには、シャンプーやブラッシングなどのグルーミングを欠かすことはできません。
シャンプーやブラッシングは、犬の抜け毛の除去や毛玉予防の効果があります。
また、被毛や皮膚をきれいに保つことで、皮膚疾患の予防にも繋がるでしょう。
もちろん、爪切りもグルーミングのひとつです。

肛門腺絞り

犬のお尻付近にある肛門嚢から分泌物を取り除く、肛門腺絞りも忘れてはいけません。
肛門腺絞りをしないでいると、炎症を起こしてしまう可能性があるため、定期的に肛門腺絞りをする必要があります。
特に、小型犬は肛門腺絞りがとても大切です。

耳掃除

特に垂れ耳の犬は、耳掃除を定期的に行う必要があります。
耳掃除をしなければ耳垢が溜まってしまい、不衛生です。
また、垂れ耳の犬は耳の中が蒸れやすいため、耳掃除をしなければ炎症を起こしてしまうこともあるでしょう。

目ヤニ掃除

犬の涙やけを予防するためにも、目ヤニの掃除は忘れずに行いましょう。
涙やけは結膜炎や角膜炎などの目の病気を併発してしまうこともあるため、注意が必要です。
特に、マルチーズやチワワなどの犬種は、目の周りの被毛が刺激となり涙やけを起こしやすいことから、長毛種を飼っている人は目の周りのトリミングもしなければなりません。

犬のお手入れでやってはいけないこと

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次に本題である、犬のお手入れでやってはいけないことについてご説明します。
間違ったお手入れは犬の身体に逆効果になるため、しっかりとチェックしておきましょう。

強くブラッシングをする

犬の身体を、ガシガシと強くブラッシングをするのは、絶対にやってはいけないことのひとつです。
強めのブラッシングは犬の皮膚を傷付けやすく、特に短毛種や肌の弱い犬種の場合には、皮膚炎などのリスクが高くなります。

ブラシにも種類があり、肌の弱いフレンチブルドッフやパグなどにスリッカーブラシを使用するのは避けましょう。
短毛種や肌の弱い犬種には、ラバーブラシがおすすめです。
また、ブラッシング中に犬の被毛が引っかかったときにも、無理やりブラシを通そうとしてはいけません。
無理やりブラッシングをすると犬が嫌がるようになり、ブラッシングの時間にストレスを抱えてしまう原因にもなります。

シャンプーのしすぎ

犬は人間と違い、毎日シャンプーをする必要はありません。
なぜなら、犬の皮膚は人間に比べるととても薄いからです。
シャンプーをしすぎてしまうと、皮膚炎の原因にもなるでしょう。

シャンプー後にタオルドライをしない

犬のシャンプーをした後に、タオルドライをせずにドライヤーをかけるのはやめましょう。
被毛が濡れている状態でドライヤーをかけると、被毛や皮膚の痛みに繋がります。

耳掃除のときに綿棒を使用する

犬の耳掃除の際に綿棒を使用するのも、避けた方が良いでしょう。
綿棒は細いため、犬の鼓膜や耳道内を傷つけてしまう可能性があります。
傷口から炎症を起こして、外耳炎やホルネル症候群の発症につながることも考えられます。

犬の正しいお手入れ方法

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最後に、犬の正しいお手入れ方法について解説します。
犬に間違ったお手入れをしないように、正しいお手入れを心がけましょう。

優しくブラッシングをする

犬のブラッシングは、基本的に優しい力加減で行います。
力を加える必要はなく、ブラシの重みだけで犬の身体をブラッシングしましょう。
また、被毛が引っかかったり毛玉があったりするときには、無理やりブラシを通すのではなく、その部分だけ何度か優しくブラッシングをします。
スリッカーブラシを使用する際は、人間の手を当てながらブラッシングをすると良いでしょう。

シャンプーは月に1回

犬のシャンプーは、月に1回、多くても2週間に1回程度で良いとされています。
そのため、被毛の伸びやすいヨークシャーテリアやマルチーズなどは、月に一度のトリミングのときにシャンプーをしてもらうと良いでしょう。

タオルドライをしっかりとしてからドライヤーをかける

犬をシャンプーした後は、しっかりとタオルで被毛の水分を除去します。
犬の耳裏を軽く揉むと、犬は身体をぶるぶると震わせるため効率良く水分を取ることができるでしょう。
しっかりとタオルドライをした後に、ドライヤーを使用します。
もちろん、犬が熱くないように身体から離してドライヤーを使用しましょう。

耳掃除はイヤークリーナーを使用する

犬の耳掃除には、基本的にイヤークリーナーを使用することがおすすめです。
イヤークリーナーは、犬向けに市販されているもので問題ありません。
イヤークリーナーと併せて、耳掃除用のウェットティッシュを使用すると良いでしょう。

犬のお手入れをしっかりとして健康的な毎日を過ごそう

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犬のお手入れでやってしまいがちなことといえば、被毛をきれいに保ちたいという気持ちから、過度なシャンプーや無理やりブラッシングをすることが挙げられます。
また、シャンプー後にタオルドライをあまりせずにドライヤーをかけてしまう人もいるでしょう。
それらをやってしまうと、犬の身体に悪影響を及ぼして、皮膚炎などの原因となってしまいます。
犬の健康を守るために、定期的なシャンプーや優しい力加減のブラッシング、イヤークリーナーを使用した耳掃除などを行いましょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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