猫が部屋中をパトロールするのはなぜ?猫の縄張り意識について

猫は、日課として部屋や外をパトロールします。
なぜ猫は、一生懸命にパトロールをしているのでしょうか?
この記事では、猫が部屋や外をパトロールする理由や、猫の縄張り意識について解説します。 2024年05月23日作成

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猫が部屋や外をパトロールするのはなぜ?

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まずは本題である、猫が部屋や外をパトロールする理由について解説します。
人間からすると少し不思議に感じるこの行動は、猫の習性が関係していたのです。

縄張りを見回るため

猫は、縄張り意識が強い動物です。
そのため、猫は自分の縄張りが今日も安全かをパトロールして確認しているのでしょう。
この習性は本能によるもので、完全室内飼いで飼われている猫は家全体が縄張りになることから、家の中をしっかりとパトロールするのです。
また、外に出ることがある猫は、自分の縄張りに外敵が入り込んでいないかなどを、自分の目で確かめるためにパトロールします。

マーキング

猫のパトロールは、マーキングの意味も込められています。
犬のマーキングは電柱などに排泄をすることで行われますが、猫は自分の身体を擦りつけることでマーキングを行います。
特にオス猫はメス猫よりも縄張り意識が強いため、日常的にマーキングを行う傾向にあるでしょう。
室内をマーキングするとその場所が猫の縄張りとなることから、猫はパトロールがてらマーキングをして歩いているのだと考えられます。
ちなみに、外に出る機会のある猫がマーキングをする時は、身体を擦りつける以外にスプレーという排泄行為を行うこともあります。

注意が必要な猫のパトロール

猫のパトロールは縄張り意識やマーキングによるものですが、まれに注意しなければならないパトロールもあります。
もしも猫が一度のパトロールでは飽き足らないように、落ち着きなくうろうろとパトロールを続ける場合は、部屋の模様替えなどで生活環境が変わったことで、不安な気持ちが先行しているのかもしれません。
また、猫の落ち着きがないのは泌尿器系の病気である可能性も考えられます。
ちなみに、何度もトイレをパトロールする際も、注意が必要です。
猫はきれい好きな動物のため、トイレが汚いことにストレスを感じていることが考えられるでしょう。

猫の縄張り意識について

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猫がパトロールするのは、縄張り意識が関係しています。
猫の縄張り意識や縄張りの範囲は、どれくらいなのでしょうか?

猫の縄張り意識は強い

先述したように、猫は縄張り意識が強い動物です。
オス猫がメス猫よりも縄張り意識が強いのは、発情期にメス猫を探すためだといわれています。
ちなみに、猫の縄張り意識が強い理由は、獲物を捕獲するためです。
ほかの野良猫たちと獲物を取りあうことになるため、ほかの野良猫を差し置いて狩りを行うことができるように、お互いの縄張りを荒らさないようにしています。

猫の縄張りの範囲

猫の縄張りは、性別や性格によって異なります。
先述したように、一般的にオス猫のほうがメス猫よりも縄張り範囲は広いといわれています。
メス猫は子猫を育てなければならないため、そこまで広い範囲を縄張りにすることはできないのでしょう。
ちなみに、メス猫の縄張り範囲は半径50m程度と、縄張りの範囲が本当に狭いことがわかります。
また、攻撃的な猫であれば縄張りの範囲は広い傾向にあり、大人しく内気な猫は縄張りが狭いです。

猫の縄張りに入ったらどうなる?

猫の縄張りに入ると、唸り声のような鳴き方をして相手をけん制します。
「ウー」という少しこもったような声で、相手を威嚇します。
その後相手がさらに縄張りに入ってくると、「シャー!」と強い威嚇になり、攻撃的な態度をとってくるでしょう。
もしも野良猫がそのような態度をとってきた時は、知らないうちに野良猫の縄張りに入り込んでしまったと考えて良さそうです。
ちなみに、完全室内飼いで飼われている猫は飼い主にそのような攻撃的な態度をとることはありませんが、多頭飼いの場合はほかの猫に対して縄張りを主張する姿を目にすることがあるかもしれません。

猫がパトロールする際の対処方法

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猫がパトロールをしている時は、どのように対処すれば良いのでしょうか?
正しい対処をして、猫にストレスがかからないようにしましょう。

猫のパトロール中は邪魔をしない

猫が室内をパトロールしている時は、優しく見守ってあげましょう。
猫のパトロールは日課であり、猫が安心するために必要な行動です。
もしも猫の日課であるパトロールを邪魔してしまうと、猫に大きなストレスがかかってしまう可能性があります。
当然ながら家の中は飼い主の持ち物ですが、愛猫のことも尊重してあげなければなりません。

多頭飼いの場合は新しい猫の慣れる時間を作ってあげる

新たに猫を迎え入れて多頭飼いをすることになった場合は、新しい猫が先住猫の縄張りに入る形になります。
当然ながら先住猫からすれば、縄張りに知らない猫が入ってくるためストレスとなることもあるでしょう。
しかし、飼い主として焦ってはいけません。
先住猫も新たな猫が縄張りに入ってきてしばらくの間は緊張しているかもしれませんが、お互いの猫が慣れる時間を作ってあげましょう。
飼い主が焦らずに見守ってあげることで、お互いの猫がうまく縄張りを行き来できるようになるはずです。

ストレスが溜まらない環境を作ってあげる

猫は、ストレスを感じると縄張り意識が強くなる傾向にあります。
そのため、日頃から猫がストレスを感じない生活環境を整えるようにしましょう。
キャットタワーなどの隠れられるスペースや、猫用ベッドなどのゆっくりできるスペースを作ってあげることで、猫はストレスを感じにくくなるはずです。
もちろん飼い主とのコミュニケーションも大切なので、定期的にいっしょに遊んであげるようにしましょう。

猫のパトロールは邪魔しないように!

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猫は、縄張り意識が強い動物です。
特にオス猫や攻撃的な猫は縄張り意識が強い傾向にありますが、完全室内飼いで飼われている猫であれば家の中すべてが縄張りになります。
そのため、猫は毎日家の中を入念にパトロールして安全を確認しているでしょう。
飼い主として、猫が安心してパトロールができるように邪魔をすることはせず、優しく見守ってあげることが大切です。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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