アメリカ原産の犬種にはどんなものがある?特徴や性格を解説

アメリカ原産の犬種は、どのようなものがあるのでしょうか?
また、アメリカでは犬は家族として認識されているのでしょうか?
この記事では、アメリカ原産の犬種の特徴や性格をご紹介します。 2024年03月31日作成

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アメリカ原産の犬種

まずは、アメリカ原産の犬種をご紹介します。
実はアメリカ原産の犬種は約20種類いますが、その中から比較的有名な犬種を5種見ていきましょう。

アメリカンコッカースパニエル

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垂れ耳とウェーブした被毛が特徴のアメリカンコッカースパニエルは、犬名にアメリカとつくようにアメリカ原産の犬種です。
おそらく、アメリカ原産の犬種の中では日本でもっとも有名な犬種でしょう。
ちなみに、イギリス原産のイングリッシュコッカースパニエルという犬種もいますが、アメリカンコッカースパニエルはイングリッシュコッカースパニエルを基に作出された犬種です。
アメリカンコッカースパニエルは鳥猟犬として活躍していた過去があり、ヤマシギ(woodcock)という鳥の狩りに使用されていたことから名付けられています。
やんちゃな一面もある陽気な性格の持ち主で、きちんとしつけをしなければ吠え癖がつくこともあるでしょう。

オーストラリアンシェパード

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実はオーストラリアンシェパードは、オーストラリア原産ではなくアメリカ原産の犬種です。
ボーダーコリーのような見た目と引き締まった筋肉の持ち主で、牧羊犬として活躍しています。
牧羊犬であることからもわかるように運動能力は高く、いっしょにドッグスポーツも楽しめるでしょう。
しかし、鳥をはじめとして、逃げるものを追う習性があるため、小さな子どもや犬を飼っている家庭では注意が必要です。

アラスカンマラミュート

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犬ぞりで活躍をする姿を多くみかけるアラスカンマラミュートも、アメリカ原産の犬種です。
もともとはアラスカ西部の海岸地方で暮らしていたマラミュート族が、狩猟やそり引きのために飼っていた犬種です。
犬ぞり犬としての歴史は古く、日本でも犬ぞりレースなどで活躍しています。
飼い主には忠実でありしつけもしやすいですが、きちんとしつけをしなければ上下関係が逆転してしまう可能性もあるでしょう。

ボストンテリア

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愛嬌のある顔が特徴的なボストンテリアは、アメリカのマサチューセッツ州ボストンが原産となっている犬種です。
アメリカ原産の犬種としては歴史も古く、1870年代にブルドッグとブルテリアを交配されて作出されました。
作出された当時は体重が約23kgとかなり大きめの犬種でしたが、徐々に小型化されて現在の大きさになっています。

アメリカンピットブルテリア

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闘犬として作出されたアメリカンピットブルテリアも、アメリカ原産の犬種のひとつです。
陽気で遊び好きな性格をしており飼い主にも愛情を注いでくれますが、もともと闘犬として作出された犬種だということもあり、人を殺傷したり犯罪に利用されたりする可能性も否定できないことから、アメリカの50以上の州やヨーロッパなどで所有や飼育が禁止されている犬種でもあります。

アメリカ人の犬への考え方

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アメリカ人は、犬をどのようなものだと考えているのでしょうか?
次に、アメリカ人の犬への考え方を解説します。

犬は家族の一員

アメリカにおいて、犬は家族の一員だという認識は強いです。
これは日本でも同様ですが、アメリカのほうが日本よりも犬のことをきちんと考えています。
まずは、現在では日本でもあまり見られなくなった飼育方法ですが、アメリカは犬を外飼いすることはほとんどありません。
また、人間の子どものようにしっかりとしつけが行われるため、ドッグトレーナーの人数やレベルもアメリカのほうが上だといえるでしょう。
しつけがしっかりとされていることでほかの人や犬にも迷惑をかけにくいことから、アメリカでは犬がスーパーやショッピングモールで飼い主といっしょに買い物を楽しんでいる様子が多くみられます。

犬に関する法律が多く定められている

アメリカでは、犬に対する虐待は処罰の対象になります。
これは日本でもそうですが、アメリカでは犬などの動物を虐待した際に、「第二級動物虐待罪」が適用され、かなり重い罪に問われます。

ペットショップが禁止されている州もある

アメリカでは、州によってペットショップのように店頭で犬を販売することを禁止していることもあります。
そのため、新たな犬を迎え入れる場合はアニマルシェルターを利用することが一般的です。

アメリカの犬の法律

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アメリカには、日本にはない法律がたくさんあります。
犬のことを家族と認識されているからこそ、これらの厳しい法律ができるのでしょう。

犬を家の中で24時間以上放置してはいけない

これは犬を飼っている人であれば当然のことかもしれませんが、アメリカでは犬を家の中で24時間以上放置した場合は、世話を怠ったとして虐待になります。
ちなみにペット先進国といわれるドイツは、犬を8時間以上放置すると法律違反となります。

犬を散歩する場合は6フィート以下のリードに繋ぐ

アメリカでは、公共の場で犬を散歩する場合は、6フィート(約1.8メートル)以下のリードに繋がなければ法律違反となります。
これは当然ながら犬がほかの人や犬とトラブルになるのを避けるためですが、日本でもそれぞれの地域によって犬のリードの着用やリードについての条例が定められています。

犬を3時間以上リードに繋ぎっぱなしにしない

現代こそあまり見られなくなりましたが、日本では犬をリードに繋いで外飼いをすることは一般的でした。
しかし、アメリカでは犬を3時間以上リードで繋ぎっぱなしにしてはいけないという法律があるため、ほとんどの家庭で犬を外飼いしていることはありません。
もちろんこれは、犬の身体的や精神的な負担を減らすためです。

アメリカ原産の犬種は意外に多い

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アメリカ原産の犬種は、犬名にアメリカが付いていなくとも意外に多く存在します。
おそらく日本ではアメリカンコッカースパニエルがもっとも有名ですが、オーストラリアンシェパードやアラスカンマラミュートなど、聞いたことのある犬種も多いです。
また、アメリカには日本にない犬に関する法律もあり、犬と人間の距離が近いことがわかります。
近年は日本でも犬の虐待などは厳しく取り締まられていますが、早くアメリカのようにより家族に近い存在になってほしいものです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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