【ドイツ原産の犬種】日本でも人気の高い犬種の歴史や特徴を解説

日本でも大人気なダックスフンドをはじめとするドイツ原産の犬種たち。多くのご家庭で家族の一員として生活していると思います。そこで今回は、ドイツを原産国に持つ犬種にスポットを当て、その歴史や犬種の特徴を解説します。 2023年01月28日作成

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ドイツを原産国に持つ犬種はたくさん存在していますが、そのなかから今回は4種類の犬種について解説します。あなた愛犬が含まれていないかぜひチェックしてみてください!

【ドイツ原産の犬種①】ダックスフンド

出典:https://www.shutterstock.com

【基本データ】
体重:スタンダードは体重9~12kg、ミニチュアは体重5kg以下、カニンヘンは体重3~3.5kg
毛色:レッド、イエロー、ブラック、シルバー、ゴールド、チョコタン など
JKCグループ:4G(ダックスフンド)

ダックスフンドの歴史

ダックスフンドの歴史については諸説ありますが、中世にはすでに胴長で足の短い犬が存在していたといわれています。また、祖先犬とされる犬種は、現在のダックスフンドよりやや大きかったとの説もあるようです。

19世紀になり、狩猟に特化したタイプのダックスフンドを作出するために改良が重ねられ、それが現在の小型化した姿のはじまりだといわれています。

名前の由来としては、ドイツ語の「ダックス(アナグマ)」と「フンド(獣猟犬)」からきているとされ、ダックスフンドがアナグマ猟に用いられていたことから命名されたと考えられています。

ダックスフンドの特徴

胴長短足ではあるものの、全体的に筋肉質で引き締まった体型なのが特徴です。

ダックスフンドは大きさによって3つの種類に分類され、「スタンダード・ダックスフンド」「ミニチュア・ダックスフンド」「カニンヘン・ダックスフンド」の順に小さくなっていきます。

ダックスフンドの性格

ロングコートの個体は大人しい、スムーズコートは狩猟本能が強い、ワイヤーコートの個体は頑固など、被毛の長さによって性格が異なるといわれています。基本的にはフレンドリーで優しい気質を持っているため、飼いやすい犬種のひとつです。

【ドイツ原産の犬種②】ミニチュア・シュナウザー

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【基本データ】
体重:約4kg~8kg
毛色:ブラック、ホワイト、ブラック&シルバー、ソルト&ペッパー、ウィートン など
JKCグループ:2G(使役犬)

ミニチュア・シュナウザーの歴史

シュナウザーにはサイズによって3つの種類が存在しており、ミニチュア・シュナウザーは、スタンダード・シュナウザーとアーフェン・ピンシャーを交配し、19世紀に作出されました。その後、アメリカに渡りプードルなどの犬種と交配が行われたことで、より小型化が進んだといわれています。

世界的な著名人にも愛された犬種として有名であり、伝説の映画スターであるブルース・リーもミニチュア・シュナウザーを飼っていたそうです。

名前の由来には諸説ありますが、ドイツ語で「口髭(くちひげ)」をあらわす「シュナウツァー」からきているとする説が伝わっています。

ミニチュア・シュナウザーの特徴

顔が四角くなっており、そこから仙人のように伸びた長い髭が最大の特徴です。体型は見かけによらずがっしりとしています。

ミニチュア・シュナウザーの性格

勇敢で活発な一方、警戒心が強いため攻撃性をみせることがあります。しかし、飼い主などの信頼した相手には甘えん坊な一面をみせてくれます。

【ドイツ原産の犬種③】グレート・デーン

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【基本データ】
体重:牡:54~90kg、牝:45~59kg
毛色:ブラック、ブルー、フォーン、ハールクイン など
JKCグループ:2G(使役犬)

グレート・デーンの歴史

グレート・デーンの起源には諸説ありますが、紀元前3000年頃に作成されたエジプトの壁画にグレート・デーンと類似した犬が描かれています。また、現在の血統は400年以上続いていることから、歴史の長い犬種だといえます。

祖先犬についても、ブルドッグの一種だったとする説や、ドイツで作出されたマスティフとグレーハウンドの交配により誕生した種だとする説など、その真相は今もわかっていません。

グレート・デーンという名前は直訳すると「デンマークの大きな犬」となりますが、これはフランスの学者がデンマークを訪問した際につけたものであり、それが広まっていったと考えられています。

グレート・デーンの特徴

グレート・デーンの特徴はスラッと伸びた手足と大柄な体格です。顔は細めでマズル部分は長くなっています。補足として、体高部門でギネス記録に認定されたグレート・デーンは、なんと111.8cmもあったそうです。

グレート・デーンの性格

穏やかでフレンドリーな性格をしており、とくに子供に対して献身的な姿勢をみせます。従順で訓練やしつけにも適した犬種であることから、体の大きさを除けば飼いやすい犬種だといえるでしょう。ただし、攻撃的な個体にならないよう、子犬期からの継続的な訓練やしつけが求められます。

【ドイツ原産の犬種④】ジャーマン・シェパード・ドッグ

出典:https://www.shutterstock.com

【基本データ】
体重:牡:30~40kg 牝:22~32kg
毛色:ブラック&タン、ブラック&シルバー、セーブル、グレー など
JKCグループ:1G(牧羊犬・牧畜犬)

ジャーマン・シェパード・ドッグの歴史

ジャーマン・シェパード・ドッグの祖先は、17世紀にマックス・フォン・シュテファニッツという人物が発見した牧羊犬が起源とされています。

牧羊犬はホランドと名付けられ、ジャーマン・シェパード・ドッグとしてはじめて登録された個体です。その後、ホランドの子供たちを主体に牧羊犬やベオウルフと交配が進められ現在の姿になりました。

20世紀以降になると牧羊犬としての役目を終え、警察犬や災害救助犬などさまざまな分野で活躍する使役犬として注目されるようになり、現在では日本でも警察犬になれる犬種とのひとつとして定着しています。

ジャーマン・シェパード・ドッグの特徴

オオカミのような風貌と筋肉質な体型が特徴的な犬種です。知能が高く運動能力にも優れているため、世界各国でワーキングドッグ(使役犬)として活躍しています。

ジャーマン・シェパード・ドッグの性格

思慮深く飼い主に対する忠誠心がとても強いです。しかしその賢さゆえ、飼い主によるしつけがしっかりできていないと攻撃的な姿をみせることもあるようです。

ドイツ原産の犬種は個性豊かなワンちゃんばかり

出典:https://www.shutterstock.com

今回はドイツを原産国とする犬種をご紹介しました。どの犬種も個性豊かでかわいらしいものばかりでしたね。

紹介しきれなかったドイツ原産の犬種がまだまだたくさんいますので、もし興味があればこの機会にぜひ調べてみてください!

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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