犬の目が充血している……考えられる原因ってなに?
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まずは本題である、犬の目が充血している原因についてご説明します。
原因がわかれば、正しい対処ができるようになるでしょう。
目への刺激
犬の目が充血している時に考えられるのは、目への刺激です。
人間も目の中にゴミやホコリが入ると痛みを感じますが、犬も同様に目に何らかの異物が入って充血してしまっている可能性があります。
また、犬は人間よりも目線が低いため、散歩時に草むらなどを歩いている時に、雑草や枝などが目に入ってしまうことも考えられます。
当然ながら家の中でも注意が必要で、硬いおもちゃや犬用おやつなどが目に刺さってしまうこともあるでしょう。
アレルギー
犬の目の充血は、何らかのアレルギーが原因の可能性もあります。
犬のアレルギーの原因は主に食べ物によるものが多いですが、アレルギー反応により目の痛みや痒みのほか、身体に痒みを起こすこともあるでしょう。
病気
犬の目が充血しているのは、病気が原因であることも考えられます。
病気の内容については後述しますが、目に異物や細菌、ウイルスが入ったことにより目の病気を発症することがあるため、注意が必要です。
犬の目の病気は痛みを伴うことが多いことから、早めの対処が大切だといえるでしょう。
興奮している
犬の目の充血は、心理的な要因でも起こります。
特に、興奮している時は犬の目が充血しやすいです。
犬が興奮するタイミングはさまざまですが、動物病院やトリミングサロンなど、慣れない場所に行った時に多くみられます。
犬の目が赤くなる病気とは?
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犬の目の充血や赤みは、病気である可能性もあるでしょう。
次に、犬の目が赤くなる病気をご紹介します。
結膜炎・角膜炎
犬の目が赤いのは、結膜炎や角膜炎という病気の可能性があります。
どちらの病気も、原因は目に異物や細菌、ウイルスなどが入り込むことにより発症します。
また、症状は目の痒みがあるため、目をしきりに気にするような素振りをするようになるでしょう。
ぶどう膜炎
虹彩、毛様体、そして脈絡膜という部位で構成されるぶどう膜は、犬の瞳孔の調整や目の奥へ栄養素を送る役割などがあります。
ぶどう膜炎の原因は、目に異物が侵入することや、アレルギーなどが挙げられます。
また、ぶどう膜炎を発症すると目の痛みや目やに、涙が多くなるなどがみられるでしょう。
重症化すると角膜に穴が開くことにより、眼球破裂を引き起こすこともあります。
緑内障
緑内障は、視神経の異常により視力に障害が起こる病気です。
気を付けなければならないのが、緑内障の治療が遅れると数日で失明してしまうため、犬の目の異変に気が付いたらすぐに治療を行わなければいけない点です。
ちなみに、緑内障の原因ははっきりとわかっていないため、日頃から犬の様子をよく観察する必要があります。
一部ではストレスが緑内障の原因だという説もあることから、犬がストレスを溜めないような生活を心がける必要もありそうです。
犬の目が充血している時の対処方法
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犬の目が充血している時は、早めに対処する必要があるでしょう。
最後に、犬の目が充血している時の対処方法を解説します。
動物病院へ連れて行く
犬の目の充血は、最悪の場合失明までしてしまうことがあります。
また、専門家でなければ犬の目に現れている症状の正確な把握は難しいでしょう。
そのため、犬の目の充血や赤みに気が付いた時には、1日でも早く動物病院へ連れて行くことがおすすめです。
動物病院では、犬の目の充血の原因を特定して、異物を取り除いたり病気の治療を行ったりします。
放置すると失明に至ってしまう緑内障はもちろん、ほかの病気であっても早期発見をすることはとても大切です。
異物を取り除く
犬の目にゴミやホコリなどの異物が入っているのが見えている場合は、異物を取り除いてあげましょう。
犬の目に入った異物を取り除くには、コットンに少量の水を垂らして、犬の目を優しくふき取ってあげます。
また、市販の動物用点眼薬を使用するのも良いでしょう。
ちなみに、人間用の点眼薬を使用してはいけません。
もしも犬の目に点眼薬を使用するのであれば、必ず動物用に作られたものを使用する必要があります。
こまめに部屋の掃除をする
犬の目に異物が入り込まないように、日頃からこまめに部屋の掃除をすることも大切です。
ゴミやホコリ、犬の抜け毛などは毎日の掃除をしても間に合わないこともあります。
そのため、いつも生活するリビングなどに空気清浄機を設置するのもおすすめです。
犬の目を充血や赤みから守るためには?
犬の目が充血や赤みから守るためには、日頃からのケアが大切です。
こまめに犬の顔を拭いてきれいにしてあげることはもちろん、目に異物があればすぐに取り除いてあげましょう。
また、犬の目のまわりの被毛が目に入ることが刺激になることもあります。
特に目のまわりの被毛が長い犬種は、定期的にトリミングを行うことで、被毛が目に入り込んだり刺激をしたりすることを予防することが可能です。
犬の目が充血している時は注意が必要
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犬の目の充血や赤みの原因は、主に目への刺激やアレルギーなどです。
また、興奮している犬も目が充血することがあります。
結膜炎や角膜炎、ぶどう膜炎などの病気である可能性も、忘れてはいけません。
さまざまな目の病気が、目の痛みや痒みにより充血や赤みがみられます。
その中でも、緑内障は数日間の放置をしただけで失明してしまう病気なので、早急に対処しなければなりません。
犬の目が充血している時は、慌てずに目に異物がないか確認をして、なるべく早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。