猫とトラの共通点とは?
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まずは本題である、猫とトラの共通点を解説します。
身体のことや性格など、いろいろな角度から猫とトラの共通点を見ていきましょう。
骨格はほぼ同じ
猫は、トラなどの大型のネコ科動物とほぼ同じです。
単純に、トラの骨格を小さくしたものが猫だと考えて良いでしょう。
そのため、トラも猫のように前足を折りたたんで寝そべる「香箱座り」をすることが可能です。
しかし、野生で暮らすトラは外敵に襲われてもすぐに対応できるように、隙が多い香箱座りをすることはほとんどないでしょう。
高い場所が好き
猫は、キャットタワーなどの高い場所が大好きです。
同じく、トラも木の上が大好きで、木の上によじ登って休憩することもあります。
ちなみに猫やトラが高い場所を好む理由としては、外敵から身を守りやすくなるというのと、まわりを見渡して外敵や獲物を見つけやすいというものが挙げられます。
瞬発力が高い
猫もトラも、瞬発力が高いです。
短い距離であれば、猛スピードで獲物を捕らえることができます。
しかし持久力はなく、狩りに長時間を費やすと体力が尽きてしまい、獲物に逃げられてしまうでしょう。
そのため、猫やトラの狩りは短時間で済ませることが多いです。
暗い場所でも目が見える
ネコ科の動物には、目の網膜に「タペタム層」という器官があります。
これは反射板のような役割をしているため、暗い場所でも少しの光があれば目が見えるのです。
猫やトラのようなネコ科の動物は、このタペタム層のおかげで、夜間の狩りがとても得意だという特徴があります。
毛づくろいをする
猫もトラも、自分で毛づくろいをします。
動物園などでトラが毛づくろいをする姿を見かけたことがある人は多いでしょうが、トラが毛づくろいをする姿は猫そのものです。
ちなみに、ネコ科の動物の舌には糸状乳頭というトゲのような突起が生えており、これによってブラッシングをするように被毛をきれいにすることができるのです。
寝る時間が長い
猫やトラは、1日の大半を寝て過ごします。
これは肉食動物全般にいえることですが、1日の数少ない狩りのチャンスに備えて、しっかりと休憩をしているのです。
ちなみに、猫もトラも1日に約14時間~16時間寝ます。
ジャンプ力が高い
猫といっしょに過ごしていると、手の届かないタンスの上などでまったりとしていることがあります。
飼い主としてはとても驚きますが、このジャンプ力は猫もトラも共通です。
平均寿命は約15年
トラは身体が大きいため長生きな印象を持ちますが、実は猫と同じくらいの平均寿命です。
猫もトラも、平均寿命は約15年といわれています。
ちなみに、動物園で飼育されているトラは20年近く生きることがありますが、これはやはり健康管理のきちんとされた結果だといえるでしょう。
猫とトラの違いとは?
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猫とトラはどちらもネコ科でありながら、異なる点もあります。
猫とトラの違いは、「たしかにそうかも!」と納得するような点もあるでしょう。
猫とトラの身体の違い
猫とトラの身体の違いとしては、身体の大きさは当然ながら、見た目も少し違います。
猫の耳が尖っているのに対して、トラの耳は丸くて小さいです。
また、猫は小さな鼻ですが、トラの鼻は大きくてとても立派です。
身体の大きさはトラが猫の何倍も大きく、体重を支えなければならないため足の太さも猫に比べるとかなりの太さになります。
世界最大のトラであるアムールトラの場合は、大きい個体では体重が300kgになることもあります。
この体重を支えるには、かなりの太さの四肢と強靭な筋肉が必要になるでしょう。
猫は薄明薄暮性、トラは昼行性
猫は、薄明薄暮性といって昼や夜には活動せずに、早朝や夕方などの薄暗い時間帯に活動する動物です。
しかしトラは猫とは異なり、昼に活動する昼行性だといわれています。
もちろん周囲の環境にも左右され、まわりに人間や獲物が多い場所であれば、夜行性になることもあるようです。
トラは泳ぐのが上手
猫の祖先であるリビアヤマネコが砂漠で暮らしていたこともあり、猫は水が苦手です。
おそらく、ほとんどの猫は喜んで水に飛び込むことはないでしょう。
たまに器用に泳ぐ猫の姿を見たとしても、それは稀なケースと言えるでしょう。
しかし、トラは水に抵抗がなく、むしろ喜んで泳ぎます。
ネコ科の習性について
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最後に、猫とトラにとらわれず、ネコ科としての習性をご紹介します。
これらは猫とトラ以外のネコ科の動物であれば共通していることです。
動くものを追いかける
猫やトラ、ライオンなどのネコ科の動物は、動くものを追いかける習性があります。
これは、野生で暮らす肉食動物としての本能といえるでしょう。
物や動物に身体を擦りつける
猫が飼い主や家具に身体を擦りつけるのは、自分のにおいを付けるマーキングの役割があります。
それと同様に、ほかのネコ科の動物も木や仲間に身体を擦りつけてマーキングを行います。
狭い場所が好き
ネコ科の動物は、みんな狭い場所が大好きです。
なぜ狭い場所を好むかというと、理由は2点挙げられます。
ひとつは、外敵から身を隠しやすいからです。
そしてふたつめは、獲物に気が付かれにくいからです。
ちなみに、人間に飼われている猫は、ベッドの下などの隙間も大好きで、猫がいなくなったと思ったら思わぬ場所に身を隠している姿を見た人も多いはずです。
猫とトラには共通点が多い
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猫もトラも同じネコ科の動物だけあって、多くの共通点があります。
基本的な身体のつくりや毛づくろいをする時の仕草など、大きな身体のトラも猫に見えてしまうことがあるほど、ネコ科として似ている点がたくさん挙げられるでしょう。
しかし、猫とトラにも違う点はあります。
おそらくもっとも違う点は、猫が水嫌いなのに対して、トラは水に好んで入るという点です。
ほかにも狭い場所が好きなど、ライオンなどの種類であってもネコ科ならではの習性もあります。
野生のトラを見かける機会はそうあるものではないですが、動物園などでトラを見かけた時は、猫との共通点を意識して見てみると良いでしょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。