トラ柄猫の代表格!キジトラ、サバトラ、茶トラの特徴や性格を解説

気づけばもう年末となり、来年は寅(トラ)年ですね。
日本の「トラ柄の猫」と言えば、キジトラやサバトラ、茶トラが代表格でしょう。それぞれ見た目は似ていますが、性格や起源などの違いがあります。この記事では、トラ柄猫の代表格でもあるキジトラとサバトラ、茶トラについてご紹介します。 2021年12月05日作成

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トラ柄の猫①『キジトラ』

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日本の猫に特に多いといわれるのが、キジトラです。
キジトラは、茶色をベースに黒の縞模様があるのが特徴です。
まずは、キジトラについて見ていきましょう。

キジトラの特徴

キジトラの特徴としては、猫の起源とされるリビアヤマネコに似た見た目です。
左右対称の縞模様は、海外で「マッカレルタビー」と呼ばれています。
キジトラの被毛の模様の遺伝子は、野生の猫とほぼ同じであるといわれています。

キジトラの性格

キジトラの猫は、警戒心が強いといわれています。
これも、やはり野生に近い遺伝子を持つからなのでしょうか。
知らない人に対して自ら近寄ることは少なく、来客時にはどこかに隠れてしまうことも多いでしょう。
しかし、飼い主に対しては甘えん坊な一面もあります。
もちろん個体差はありますが、猫によってはキジトラであっても人懐こいこともあるでしょう。

キジトラの被毛の種類

キジトラの被毛には、何種類かあります。
通常の被毛の色に加えて、全体的に薄いグレーの色をしたものを、薄キジトラといいます。
また、縞模様ではなく斑点状の模様になっているキジトラは、スポッテッドです。
そして、キジトラの模様に部分的な白いカラーが入っているのは、キジ白と呼ばれます。
どれも可愛らしいですが、特に見かけるのはキジ白ではないでしょうか。

トラ柄の猫②『サバトラ』

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次にご紹介するのは、シルバーの被毛に黒の縞模様が入ったサバトラです。
魚のサバに似ているといわれるサバトラは、どのような猫なのでしょうか?

サバトラの特徴

サバトラの特徴としては、その色合いです。
模様はキジトラと同じですが、遺伝子の働きによりベースの色がシルバーになっています。
これは、海外で「シルバー・マッカレルタビー」と呼ばれるカラーです。
もともとは、戦後にキジトラと洋猫の交配により生まれた猫であるため、あまり数の多い種類ではありません。

サバトラの性格

サバトラは、キジトラと洋猫のどちらかの性格をしていることが多いです。
野生のリビアヤマネコのように警戒心が強い猫もいれば、ペットとして作られた洋猫のフレンドリーさも持った猫もいるでしょう。
この両極端な性格は、サバトラの目立ちやすい見た目も関係しているといわれています。
外敵に見つかりやすいため警戒心を解くことができずに、自らを守るような性格になった猫は、警戒心が強い性格になるはずです。
逆に、見つかりやすいことから人間に守ってもらおうと擦り寄り、自身の安全を確保した猫は、フレンドリーな性格になるのでしょう。

サバトラの被毛の種類

サバトラの被毛にも、さまざまな種類があります。
まずは、サバトラの模様にところどころ白い被毛が入る、サバ白です。
また、決まった呼び名はないですが、お腹部分にだけ茶色い被毛が生えているサバトラもいます。

キジトラとサバトラの見た目の違い

キジトラとサバトラは見た目が似ているため、間違えてしまうこともあるかもしれません。
どちらもトラ柄であるため、「うちの猫はキジトラ?サバトラ?」と判断しにくいこともあるでしょう。
キジトラとサバトラの一番の違いは、毛色の濃淡です。
全体的に濃い茶色の毛色をしているのがキジトラ、薄いグレーの毛色をしているのがサバトラだと考えるとよいでしょう。

トラ柄の猫③『茶トラ』

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キジトラと見た目は似ていますが、きれいなオレンジ色が特徴の茶トラ。
とても可愛らしい外見の茶トラは、どのような性格をしているのでしょうか?

茶トラの特徴

茶トラの特徴は、きれいなオレンジ色の毛色です。
この色は、海外で「レッド・マッカレルタビー」と呼ばれています。
アメリカなど、国によっては「ジンジャー」といわれることもあるようです。
また、茶トラのもっとも大きな特徴としては、圧倒的にオスが産まれやすいという点です。
茶トラの全体の約80%が、オスといわれています。
全体的にキジトラよりも色が濃いですが、尻尾の先だけは淡い色になることが多いです。

茶トラの性格

茶トラの性格として、甘えん坊という点が挙げられます。
甘えん坊であるのは、オスの猫に多いです。
また、飼い主に対して「ご飯がほしい」「遊んでほしい」と要求を伝えてくるのも、茶トラの性格の特徴です。

茶トラの種類

茶トラにも、ほかのトラ柄の猫と同様に何種類かに分類されます。
まずは、全体的に薄い毛色をした薄茶トラです。
薄茶トラは全体の毛色が白っぽく、模様も薄めなのが特徴です。
また、茶トラに部分的に白い毛色が生えている、茶トラ白もいます。
茶トラ白は、白い毛色の割合は個体によって大きく変わるでしょう。

トラ柄の猫は個性豊か

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トラ柄の猫は、それぞれ個性豊かな特徴と性格をしています。
日本で見かけることの多いキジトラは、リビアヤマネコの遺伝子が強いからなのか、警戒心が強い傾向にあります。
また、サバトラは日本では見かけることが少ないですが、リビアヤマネコの警戒心の強さと洋猫のフレンドリーさのどちらかを持った、面白い特徴の猫です。
そして、茶トラはその見た目どおりの可愛らしい性格をしています。
産まれるほとんどがオス猫なのも、茶トラの大きな特徴です。

このように、同じトラ柄の猫でもそれぞれ大きな特徴があります。
どれも可愛らしいですが、トラ柄の猫を見かけることがあれば、どの種類に分類されるのかをチェックしてみてはいかがでしょうか?

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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