猫が夜鳴きをする理由は?
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まずは、猫が夜鳴きをする理由についてご説明します。
理由がわかれば、正しい対処ができるようになるはずです。
寂しい
子猫に多い夜鳴きの理由が、寂しいからというものです。
特にブリーダーやペットショップから迎え入れたばかりの子猫であれば、母猫やほかの子猫たちと離ればなれになってしまったため、夜になると寂しさを感じやすいのでしょう。
もちろん、何も知らないままに慣れない場所に来たという心細さもあるはずです。
発情期
猫は、発情期を迎えると頻繁に夜鳴きをするようになります。
猫が発情期に鳴き声が大きくなるのは、異性に自分の存在をアピールするためです。
特にオス猫に多く、いつもはニャーニャーと可愛らしい声で鳴いていても、発情期を迎えると「アオーン」と普段よりも図太く大きな鳴き声に変わります。
認知症
猫は、7歳頃を目安にシニア猫と呼ばれるようになります。
シニア猫になると、人間と同じように運動能力が低下したり、1日の寝る時間が多くなったりします。
また、高齢になることで認知症を発症すると、認知症の症状により夜鳴きをするようになるでしょう。
認知症の猫は、発情期の猫と異なり一点を見つめながら夜鳴きをするため、すぐに異変に気が付くことができるはずです。
ちなみに、認知症でなくてもシニア猫になると聴力や視力が低下することの不安から、夜鳴きをするようになることもあります。
空腹
猫が夜鳴きをする時は、空腹であることも考えられます。
毎日の食事時間が決まっていても、我慢できない場合は夜鳴きをして飼い主に空腹であることを知らせようとする猫もいるでしょう。
また、常にキャットフードを置きっぱなしにしている場合は、「食器にキャットフードが空だよ!」と猫が飼い主に伝えようとしているのかもしれません。
ストレス
猫は、ストレスにより夜鳴きをして発散している可能性もあります。
猫のストレスの原因はさまざまですが、主に運動不足や飼い主とのコミュニケーション不足、トイレが汚いなどが挙げられます。
特に運動不足の場合は長々と夜泣きをすることが多く、エネルギーが有り余っている状態だといえるでしょう。
体調不良
いつもはまったく夜鳴きをしない猫が突然夜鳴きをするようになった場合は、体調不良を飼い主にアピールしている可能性があります。
また、引っ越しなどで不安な気持ちを表現していることも考えられるでしょう。
猫が夜鳴きをする時の対処方法
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次に、猫が夜鳴きをする時の対処方法をご紹介します。
猫が安心して寝られるように、正しい対処をしてあげましょう。
放っておく
猫が夜鳴きをするのは仕方のないことだと割り切って、放っておくことが一番良い対処方法でしょう。
猫が夜鳴きをしているからといって、叱っても意味がありません。
むしろ、猫はなぜ叱られているのかわからないため、飼い主との信頼関係に溝ができてしまう原因にもなり得ます。
基本的には、猫の夜鳴きは気にしないことが一番です。
猫の夜鳴きに反応しないことで、猫は夜鳴きをしても意味がないのだと学習して、夜鳴きをしなくなることが期待できます。
動物病院へ連れて行く
猫がいつもと様子が違う場合や、突然夜鳴きをするようになった時は、一度動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
もしかしたら、何らかの病気が原因かもしれません。
また、認知症により夜鳴きをしている可能性もあるため、獣医師に診てもらって夜鳴きの理由を特定したほうが良いでしょう。
猫が夜鳴きをしないための対策
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猫の夜鳴きが続くと、飼い主自身も寝不足になってしまいますし、近隣住人への迷惑にもなります。
そのため、猫が夜鳴きをしないようにするために、日頃からきちんと対策をする必要があるでしょう。
猫とのコミュニケーションの時間を増やす
猫が夜にぐっすりと寝てもらうためには、日中にしっかりと運動してもらう必要があります。
もっとも良い猫の夜鳴き対策としては、猫といっしょに思い切り遊ぶことが挙げられるでしょう。
猫じゃらしなどでいっしょに遊ぶことで、運動不足解消はもちろん、猫とのコミュニケーションもとることができます。
子猫が寂しさから夜鳴きをする場合は、ベッドのそばに子猫のケージを設置してあげるなど、常に飼い主のことを見られる環境にすると良いでしょう。
避妊・去勢手術を行う
猫が発情期を迎えないようにするために、避妊や去勢手術を行うこともおすすめです。
避妊や去勢手術は、発情期による夜鳴きのほかにも、病気対策などさまざまなメリットがあります。
そのため、「愛猫の子猫が飼いたい!」と考えている人以外は、なるべく早いうちに猫の避妊や去勢手術を検討すると良いでしょう。
食事量や時間を見直す
猫が空腹により夜鳴きをしている可能性を踏まえて、食事量や時間を見直してみても良いかもしれません。
猫の食事量の目安はキャットフードのパッケージに記載されていますが、肋骨が浮き出るほど痩せているのであれば、食事量を増やしてみても良いでしょう。
また、自動給餌器を使用して、猫が夜鳴きをする時間帯に少量のキャットフードが出るように調整するのもおすすめです。
猫の夜鳴きは仕方がない
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猫は、寂しさやストレスが原因で夜鳴きをします。
また、発情期や認知症などの理由となって、夜鳴きをしてしまうこともあるでしょう。
飼い主としては近所迷惑になることも考えられるため、なるべくは猫に夜鳴きを止めてほしいと考えるはずです。
しかし、猫の夜鳴きはある程度は仕方のないことなのかもしれません。
そのため、もしも猫に夜鳴きをしてほしくないのであれば、日頃から猫とコミュニケーションをとったり食事量を見直したりして、対策を練る必要があるでしょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。