猫がよく鳴く理由
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猫がよく鳴くのには、かならず理由があります。
まずは理由を知り、猫の気持ちに寄り添ってあげましょう。
なにかを要求している
猫がよく鳴くのは、飼い主へなにかを要求しているときが多いです。
例えば「ドアを開けてほしい」や「食事がしたい」などが挙げられます。
話すことができない猫だからこそ、猫の伝えたいことを感じ取ってあげることが大切です。
発情期
猫がこもったような大声で鳴くときは、発情期が考えられます。
「ニャー」という普段の鳴き声ではなく、「アーオ」というような鳴き声のときには、発情期が原因かもしれません。
特にメス猫が発情期になると、オス猫を探して交尾をするために積極的に鳴きます。
また、オス猫は発情期のメス猫のにおいを嗅ぐことで発情するため、オス猫を1匹で飼っている場合には発情期による鳴き声を発さないことが多いです。
ストレス
猫は、ストレスを感じることでも鳴くことがあります。
特に生活環境の変化などに敏感な猫は、引っ越しや模様替え、新しい猫を迎え入れたときなどさまざまな場面でストレスを感じるでしょう。
怒っている
猫は、なにかに怒りを感じていて鳴いているのかもしれません。
ゆっくりと休みたいのに飼い主に執拗に触られたり、だれかに攻撃されたときなど、怒りにより鳴き声を発している可能性があるでしょう。
体調不良
私たち人間と異なり言葉を話すことができない猫は、体調不良などを鳴き声で飼い主に伝えているのかもしれません。
体調不良や病気などで痛みやだるさを感じるため、飼い主に気が付いてほしいという気持ちがあるのでしょう。
また、シニア猫であれば痴呆症がよく鳴く理由であることもあります。
猫がよく鳴くときの対処方法
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あまりにも猫がよく鳴くため、人によっては止めさせたいと考える人もいるかもしれません。
次に、猫がよく鳴くときの対処方法をご紹介します。
猫が鳴いても無視をする
猫が飼い主への欲求を伝えたいときに鳴くのを止めさせたいのであれば、無視をすることが一番です。
無視をするのは、もちろん猫が鳴いているときだけにしましょう。
鳴いている猫を無視することで、「鳴いても無駄なんだ」と猫が理解して、徐々に鳴くのを止めるはずです。
逆に猫の欲求に何度も応えていると、猫はなにかを伝えたいときに積極的に鳴くようになるでしょう。
猫を構うときは、猫が大人しくしているときにすることで、猫は「大人しくしていても構ってもらえる!」と理解するでしょう。
猫とコミュニケーションをとる
猫がストレスを感じているのであれば、これまで以上に猫とコミュニケーションをとるようにしましょう。
ブラッシングなどのスキンシップはもちろん、猫じゃらしなどでいっしょに遊んであげることも効果的です。
飼い主と過ごす時間が長くなることで、猫の気持ちは満たされるでしょう。
ストレスがなくなることで、徐々に猫は鳴かなくなるはずです。
避妊・去勢手術をする
発情期の猫の鳴き声に困らされている場合には、避妊や去勢手術をする選択肢もあります。
愛猫に子猫を産ませたいと考えていないのであれば、避妊や去勢手術をすることで発情期による猫の鳴き声は止まるはずです。
避妊や去勢手術は「飼い主のエゴで身体にメスを入れていいのかな…?」と考える人もいるでしょう。
しかし、避妊や去勢手術をすることにより予防できる病気もあるので、一概に悪いことでもありません。
そのため、長期的なことを考えて猫の避妊・去勢手術を検討するようにするとよいでしょう。
ただし、成猫になってから避妊や去勢手術をした場合は、鳴くことが止まない可能性も十分考えられます。
まったく鳴かない猫との違い
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猫によっては、まったく鳴かない猫もいます。
よく鳴く猫とまったく鳴かない猫との違いは、どんなものがあるのでしょうか?
性格
猫にはさまざまな性格がいるため、大人しい猫であればあまり鳴かないこともあるでしょう。
逆に、活発で甘えん坊な猫は、よく鳴く傾向にあります。
生活に満足している
まったく鳴かない猫は、いまの生活に満足していることが考えられます。
逆によく鳴く猫は、先述したようにさまざまなストレスを感じているため、鳴き声でストレスを伝えていることが多いでしょう。
もしもまったく鳴かない猫を飼っている場合には、心配することなくいままでどおりに接してあげるとよさそうです。
まったく鳴かない猫が鳴きだしたら要注意
まったく鳴かない猫が、ある日突然よく鳴くようになった際には、注意が必要です。
特に大人しい性格をしている猫がよく鳴くようになるときは、なんらかの異常が現れていることが考えられます。
猫の身体を触ってみて嫌がるところがないかをチェックして、心配であれば一度動物病院へ連れて行くとよいでしょう。
猫がよく鳴くのはかならず理由がある!
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猫は、なんの理由もなく何度も鳴くことは考えにくいでしょう。
よく鳴くのは、ストレスや飼い主への要求など、さまざまな理由が考えられます。
猫がなぜ鳴いているのかを感じ取り、正しい対処をすることが大切です。
また、まったく鳴かない猫を飼っている場合でも、心配する必要はありません。
猫にはさまざまな性格の持ち主がいるため、まったく鳴かなくても問題はないでしょう。
しかし、まったく鳴かない猫がよく鳴くようになったときには体調不良などが考えられることから、なるべく早めに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。