犬が吠えるのはなぜ?やめさせる方法もご紹介

愛犬の無駄吠えに悩まされている人は、多いものです。
そもそも、なぜ犬は吠えるのでしょうか?
この記事では、犬が吠える原因ややめさせる方法について解説します。 2023年09月22日作成

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犬が吠える原因とは?

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まずは、犬が吠える原因をご説明します。
原因がわかれば、正しい対処ができるようになるでしょう。

恐怖・不安

犬の吠える原因の多くが、恐怖や不安によるものです。
「散歩中に知らない人や犬が近寄ってきた」、「突然家のチャイムが鳴った」など、犬が恐怖や不安を感じることは多いでしょう。
特に警戒心が強かったり臆病だったりする犬は、恐怖により吠えやすい傾向にあります。

自分の要求を伝えるため

犬には、要求吠えというものがあります。
これは、「お腹がすいたから食事がほしい」や「散歩に連れて行ってほしい」など、飼い主に何らかの意思を伝える際にみられます。
もしも犬の要求吠えに対して飼い主が応えてしまう場合は、犬に主導権を握られている可能性があるでしょう。
また、飼い主が犬と会話をしているつもりで、犬の要求吠えに対して「ハイハイ、ご飯かな?」などと返答している場合も、犬の無駄吠えの原因になります。

テンションが上がったから

犬によっては、テンションが上がった時に吠えることがあります。
散歩に行く前や、遠くでボール遊びをしている犬を見た時に吠える犬は、テンションが上がっていることで吠えてしまっているのでしょう。
これは、アジリティーやフリスビーなどのドッグスポーツに励む犬に多くみられます。

ストレス

犬は、ストレスが溜まることで吠えることがあります。
これは、人間がイライラした時に大声を出して発散するのと似ています。
犬のストレスの原因はさまざまですが、主に運動不足や飼い主とのコミュニケーション不足、生活環境の変化などが挙げられるでしょう。

分離不安

飼い主が留守の間に吠え続ける犬は、分離不安の疑いもあります。
分離不安は、飼い主がいないことで強い不安を覚える、犬の精神的な病気です。
また、分離不安の症状として、吠え続けるほかにも家具や家電を破壊するなどがみられます。

犬の無駄吠えをやめさせる方法

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次に、犬の無駄吠えをやめさせる方法をご紹介します。
これらのしつけを行うことで、犬の無駄吠えは徐々に改善されていくでしょう。

環境に慣れさせる

犬が恐怖や不安から無駄吠えを続ける場合は、環境に慣れさせる必要があります。
もしかしたら犬は社会化ができておらず、さまざまなものに恐怖を感じてしまうだけかもしれません。
もちろんいきなりドッグランなどで大勢の人や犬と触れ合わせるのは良くありませんが、遠くから人や犬とコミュニケーションをとらせるなど、ほかの人や犬に危害を加えられる心配はないのだと学習してもらうことが大切です。
また、第三者に協力してもらい、家のチャイムが鳴った後に来客者から犬用おやつを与えてもらうなど、犬にとって良い経験をさせることで、犬は知らない人や犬に恐怖や不安を感じにくくなるはずです。

無視をする

犬の要求吠えをやめさせる方法として効果的なのが、無視をすることです。
犬がどれだけ吠えていても、一切構わずに無視を続けましょう。
そうすることで、犬は「吠えても要求は通らないのか」と学習します。
もちろん犬と会話をすることはコミュニケーションとして大切ですが、それは犬が大人しくしている時だけにしましょう。
また、食事を与える時にも注意が必要です。
食事を与える際にも、犬が大人しくしている時に与えるようにしましょう。
犬が「吠えても意味がない」ということを理解しなければならないため、根気良く無視を続けなければなりません。
犬のテンションが上がっている時も無視を続けることで、犬の興奮は徐々に収まっていくはずです。

犬が静かな時に褒め続ける

犬の無駄吠えのしつけは、褒めることが大切です。
犬が吠えている間は無視をし続けて、逆に大人しくしている時には褒め続けましょう。
「大人しくしていてえらいね」、「あとでお散歩行こうね」などと撫でながら優しく褒め続けることで、犬は「大人しくしていたら飼い主に構ってもらえる」と学習します。

犬の無駄吠えのしつけでやってはいけないこと

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最後に、犬の無駄吠えのしつけでやってはいけないことを解説します。
このようなしつけをすると、愛犬との信頼関係に溝ができてしまう原因になるため、注意しましょう。

叱る

犬の無駄吠えでもっともやってはいけないことは、叱ることです。
恐怖や不安を感じている犬を叱ると、犬は「自分は不安なだけなのに、なんで守ってくれないの!?」と飼い主に対して不信感を抱くようになってしまいます。
また、叱って犬を恐怖で支配してしまうと、犬は堂々としつけに取り組まなくなるでしょう。
犬が楽しくしつけに取り組んでもらうためにも、基本的に犬のしつけは褒め続けることが大切です。

中途半端に構う

先述したように、犬が無駄吠えをした時にむやみに叱るのは逆効果です。
しかし、中途半端に構うのも良くありません。
「こーら、静かにしないとダメだよ」と、飼い主としては軽く叱っているつもりでも、犬からすれば「吠えたら飼い主に構ってもらえた!」と学習してしまいます。
そのため、犬の無駄吠えのしつけは、無視を徹底することがもっとも良い方法といえるでしょう。

犬が吠えるのはかならず原因がある

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犬が吠えるのは、恐怖や不安、要求によるものが多いでしょう。
また、活発な犬はテンションが上がることで吠え続けることもあります。
犬の無駄吠えのしつけで大切なことは、無視をすることです。
少しでも犬の無駄吠えに反応してしまうと、犬は「飼い主に構ってもらえた」と勘違いして、無駄吠えが収まらなくなってしまいます。
当然ながら、犬の要求吠えに応えてしまうのも良くありません。
犬に「吠えても無駄なのか」と理解してもらえるまで、辛抱強く無視をし続けることが、無駄吠え防止に繋がるでしょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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