あまり吠えない大人しい犬種ってあるの?見分け方のコツは?

犬が吠えるのは自然なことですが、必要以上に吠えてしまうのはご近所の反応が心配ですね。ここでは、あんまり吠えないとされる大人しい犬種についてご紹介します。 2021年07月16日作成

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犬種によって吠えやすい・吠えにくいはあるの?

もちろん犬にも個体差があり、同じ犬種でも性格が違えば吠えやすかったり、そうでなかったりします。ただ、基本的に大人しいとされる犬種とアクティブで賑やかな性格の犬種とでは、その違いが生じやすく、成長した時の姿にも影響しやすいと考えられます。

犬が必要以上に吠えると、隣近所に迷惑がかかってしまわないか心配になりますね。近隣に家がない田舎であっても、無駄吠えが過ぎれば家族の生活に支障を来します。

全く吠えない犬種はないにしても、大人しい性格で吠えにくい傾向の犬種はあります。犬の長い歴史の中では、人と暮らすために作られた犬種もいるからです。猟犬や牧羊犬は何時間も働くことのできるアクティブな犬が多いものの、その中にももともと大人しい犬種がいたり、品種改良によって大人しくなった犬種もあります。

ただ、一般的に大人しいとされる犬種でも、やはり個体差があります。性格や育て方によっては、すぐに吠えるようになる場合もあるでしょう。肝心なのは、大人しい傾向にある犬種の中から、大人しい性格をした犬を選ぶことだと言われています。

吠えにくく大人しい犬の特徴は?

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まずは大まかに、吠えにくく大人しい犬に見られやすい特徴をいくつかご紹介します。

警戒心が強くない

警戒心が強い犬は見知らぬものに対して敏感です。一方、警戒心があまり強くなければ、誰とでも仲良くなりやすく好意的に接するため、見知らぬ人に吠えにくいでしょう。番犬としての役割は期待できないかもしれませんが、そもそも番犬としての役割を求めていない家庭も多いのではないでしょうか。

おおらかな性格

おおらかで、マイペースな傾向の強い犬種は吠えにくいとされています。ただ、マイペースな性格がら、見方によっては頑固な面もあり、吠えないようにしつけようとしてもその考えを曲げるのに時間がかかることも考えられます。

愛玩犬である

人と暮らすこと、人の相棒になることに重きをおいて親しまれてきた犬種は、吠えることで仕事をしてきた牧羊犬や種猟犬に比べて吠えにくいと言われています。しかしそれでも、警戒心の強い性格であれば、おおいに吠える可能性も考えられます。

短頭種である

鼻の低いパグなどの犬種は、比較的吠えにくいです。吠えたとしても、甲高いよく通る声ではないため、うるさくなりにくいのが特徴です。

大人しいとされる犬種の代表例

ある程度大人しいとされる犬種に絞って探したい場合は、以下の情報も参考にしてみてはいかがでしょうか。一般的に大人しく吠えにくい傾向のある犬種の代表をご紹介します。しかし、これらの犬種はまったく吠えないということではないでの、あくまで参考程度にご覧ください。

トイ・プードル

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とても人気の高い犬種です。犬の中でも賢さはトップクラスと言えるでしょう。飼い主に忠実で、空気を読むことも上手です。しつけやすく、特に女の子のトイ・プードルは落ち着いた性格の子が多いようです。子犬の頃は活発でも、徐々に落ち着きを見せる傾向にあります。

シー・ズー

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長毛で小柄、短めの鼻が可愛らしい小型犬です。とても人懐こく友好的、明るく陽気な性格で、家庭で飼いやすい犬として知られています。赤ちゃんにも優しく接することができ、基本的に大人しく過ごすためインドア派にも向いています。飼い主のそばで過ごすことを好み、静かである反面、プライドが高く頑固な一面を持っているとも言われています。

パグ

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ずんぐり丸々とした見た目と、ぺちゃっとした鼻が魅力的な犬種です。友好的な性格で、人にも他の犬にも優しく接することができます。活発な面もありますが、基本的には静かで大人しく過ごしてくれます。気まぐれで頑固な一面もあるかもしれませんが、誰にでも警戒せず接することができるおおらかさから人気です。

フレンチ・ブルドッグ

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丸い目とぺちゃっとした低い鼻、ずんぐりとしたシルエットで知られるフレンチ・ブルドッグもまた、大人しく飼いやすいと言われています。中型犬に分類されますが、その中では小柄な部類とされています。とても穏やかな性格で、家の中で走り回ることも少ないでしょう。アメリカタイプとヨーロッパタイプとがあり、アメリカタイプの方が穏やかな傾向にあるようです。

ボストン・テリア

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とても穏やかで愛情深い性格、そして独特な毛色の模様から「タキシードを着た紳士」と呼ばれることもある犬種です。基本的には吠えにくいとされますが、甘えん坊な一面もあり、構って欲しい時などには吠えることもあります。

ゴールデン・レトリーバー

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とても賢く人懐こい、認知度も高い犬種ですね。攻撃的な面はほとんどないと言われています。

ラブラドール・レトリーバー

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学習能力がとても高く、成長に伴い穏やかさが増す犬種です。人のために働く犬も多いことから、飼いやすさも申し分ないことが分かります。

セント・バーナード

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とても体が大きく、雪山救助犬として活躍する犬もいます。賢く従順で、のんびりとした性格が魅力的です。辛抱強さもあり、しつけがしやすいと言われています。ただ、超大型犬であることから、人間がセーブできないほどの力も有しているため、きちんとしたしつけが必要です。

無駄吠えせず大人しく生活できる犬にしつけるには

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基本的に穏やか、大人しいとされる犬種でも、やはり個体差はあります。しつけをせずに育った場合は、無駄吠えをしたり騒いだりするような性格になる可能性も十分に考えられます。

犬が落ち着いている時に穏やかに接してほめてあげる、逆にはしゃいで興奮している時は無視する、クレートに入れて落ち着かせるなど、おとなしい面をのばしてあげるような接し方が大切です。

また、運動不足などによって興奮しやすい場合も考えられるため、散歩や気晴らしのための遊びは積極的に取り入れてあげると良いでしょう。

大人しい犬を見極めるには?

ペットショップやブリーダーさんなどからお迎えする犬を選ぶ場合、第一印象や短時間の関わりだけで大人しい犬かどうかあ判断するのはとても難しいことです。できるだけ大人しく吠えにくい犬を見つけたい場合は、店員さんやブリーダーさんからよく話を聞いてどんな性格の子か知ってから検討しましょう。

一見大人しそうに見える子でも、状況が変われば興奮することもあります。興奮しやすいかどうかは、おやつやおもちゃを見せて、その反応で知ることができるかもしれません。慎重で大人しい性格の子は、環境の変化があっても興奮しにくいようです。

愛犬と穏やかに落ち着いた日々を過ごそう

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大人しい犬種を選ぶことは、穏やかに一緒に生活していく第一歩になるかもしれませんが、それ以上に実際に一緒に過ごし始めてからの生活が大切です。毎日、しつけをきちんとして、落ち着いて生活することが飼い主さんに喜ばれることを教えてあげましょう。

著者情報

こば

小さな頃から保護された犬や猫を迎えて生活。現在は黒猫の「ジジ」に翻弄されながら、発見と感動の毎日を送っています。
実体験を振り返りつつ、飼い主さんの役に立つような情報を分かりやすく記事にすることを目標にしています。

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