犬のお腹がキュルキュル鳴る?原因と対処方法を解説

犬の近くにいると、犬のお腹からキュルキュル鳴るという音が聞こえることがあります。
なぜ、犬のお腹はキュルキュル鳴るのでしょうか?
この記事では、犬のお腹がキュルキュル鳴る原因と対処方法を解説します。 2023年06月07日作成

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犬のお腹がキュルキュル鳴る原因

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まずは、犬のお腹がキュルキュル鳴る原因を解説します。
犬の細かな変化にいち早く気が付くのも、飼い主としての努めだといえるでしょう。

胃腸が消化活動をしている

犬のお腹がキュルキュル鳴るのは、胃腸が消化活動していることが考えられます。
これは人間にもみられる生理現象で、食後に食べ物の消化が進んで腸へ移動する際に、胃や腸の運動が活発になりキュルキュルという音が鳴ることがあるでしょう。

胃酸が過剰分泌している

犬のお腹がキュルキュル鳴るのは、胃酸が過剰分泌している可能性もあるでしょう。
胃酸が過剰分泌している時は、胃腸が疲れているサインです。
胃腸の機能が正常に働いていないことから、胃酸が過剰分泌してしまうのでしょう。
これは、シニア犬や体調不良などで身体が弱っている犬に多くみられます。

お腹にガスが溜まっている

腸内にガスが溜まっている時は、お腹がキュルキュル鳴ることがあります。
腸内にガスが溜まるのは、便秘になっていることが多いです。
また、お腹がキュルキュル鳴る以外にも、ゲップが増えたり便が硬くなったりするでしょう。

フードが犬の身体に合っていない

普段食べているドッグフードが犬の身体に合っていない場合に、お腹がキュルキュル鳴ることがあります。
これは、ドッグフードを消化する時に胃腸に負担がかかってしまうことが原因です。
ドッグフードが身体に合うかどうかは犬によって異なるため、実際に食べてみないとわからないでしょう。

ストレス

犬がストレスを感じることで、人間と同様に自律神経が乱れます。
自律神経が乱れると胃腸の動きも乱れてしまい、お腹がキュルキュルと鳴ってしまうでしょう。
ちなみに、ストレスによって腹痛を起こすこともあるため、犬のストレスに対してはきちんと対処する必要があります。

病気

犬のお腹がキュルキュル鳴るのは、病気である可能性も否定できません。
詳しい病名は後述しますが、お腹がキュルキュル鳴る原因が病気であれば、すぐに対処する必要があるでしょう。

犬のお腹がキュルキュル鳴る時に考えられる病気

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次に、犬のお腹がキュルキュル鳴る時に考えられる病気をご紹介します。
必ずしもこれらの病気というわけではないですが、可能性のひとつとして知っておきましょう。

膵炎

膵臓に炎症を起こす症状がみられる膵炎は、犬のお腹がキュルキュル鳴る時に疑われる病気のひとつです。
犬の膵炎の症状としては、腹痛や下痢、嘔吐などが挙げられます。
犬が腹痛を感じている時にみられる姿勢としては、伏せの姿勢のままお尻だけを上げます。
その姿勢かつお腹がキュルキュル鳴る時は、膵炎の可能性があるでしょう。

過敏性胃腸炎

人間も発症することのある過敏性胃腸炎ですが、主な原因はストレスです。
しかし、医学的には過敏性胃腸炎とストレスの関連性は深いといわれていますが、断定はされていません。
そのため、過敏性胃腸炎のはっきりとした原因はわからないでしょう。
犬の過敏性胃腸炎の症状としては、腹痛や下痢、軟便などが挙げられます。

腸閉塞

腸閉塞も、犬のお腹がキュルキュル鳴る時に疑われる病気のひとつです。
腸閉塞の原因はさまざまですが、主に異物の誤飲が挙げられます。
犬の腸閉塞の症状は食欲不振や嘔吐、便秘などがあります。

胃捻転

犬のお腹がキュルキュル鳴る時にもっとも気を付けなければならない病気が、胃捻転です。
胃捻転はその名のとおり、胃がねじれてしまう病気です。
胃捻転の原因としては、運動後すぐの食事や早食いなどが挙げられ、発症すると短時間で死に至ると言われています。
症状は嘔吐や元気がなくなることが挙げられるため、胃捻転の症状がみられた場合はすぐに対処しなければなりません。

犬のお腹がキュルキュル鳴る時の対処方法

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最後に、犬のお腹がキュルキュル鳴る時の対処方法をご説明します。
愛犬の異変にいち早く対処することで、健康を維持することができるはずです。

安静にする

犬のお腹がキュルキュル鳴る時に病気が疑われないのであれば、しばらく安静にすると良いでしょう。
お腹がキュルキュル鳴っている時に運動をさせると、胃腸に負担がかかってしまいます。
また、食事も一回与えないほうが良いでしょう。
胃腸を休ませることで、お腹がキュルキュル鳴ることを解消できる可能性があります。

食事内容を見直す

犬のお腹がキュルキュル鳴る時は、ドッグフードの内容や量、回数などを見直してみましょう。
もしかしたら、ドッグフードが合っていないのかもしれません。
また、一度の食事量が多く、胃腸に負担がかかっている可能性も考えられます。
胃腸が弱いシニア犬の場合は、ウェットフードにしたりドライフードをふやかしたりすることで、胃腸への負担を軽減することができるでしょう。

絶食をさせる

犬のお腹がキュルキュル鳴りつつ嘔吐や下痢などの症状がみられる場合は、24時間絶食をさせてみましょう。
胃腸をしっかりと休ませることで、犬の胃腸が回復することが期待できます。

動物病院へ連れて行く

犬のお腹がキュルキュル鳴って、さらに元気がなかったり嘔吐や下痢をする場合には、一度動物病院へ連れて行きましょう。
動物病院へ連れて行くことで、犬のお腹がキュルキュル原因をある程度は特定させることができるはずです。
また、胃捻転の疑いが少しでもある場合は、一刻も早く獣医師に診せなければ命に関わるでしょう。

犬のお腹がキュルキュル鳴る原因はさまざま

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犬のお腹がキュルキュル鳴るのは、胃腸が疲れていたりストレスを感じていたり病気であったりと、さまざまな原因が考えられます。
もしもお腹がキュルキュル鳴る以外の症状がないのであれば、しばらく様子を見ても良いでしょう。
しかし、嘔吐や下痢、元気がないなどの症状がみられた時は、なるべく早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
場合によっては命に関わることもあるため、日頃から犬の異変には敏感になっておきましょう。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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