【大型犬は要注意】犬の胃捻転とは?症状や原因、予防方法を解説

胃捻転とは、胃が何らかの原因で捻じれてしまう病気です。
犬の胃捻転は、発症すると命に関わる可能性が高いため、しっかりと予防をしなければなりません。
この記事では、犬の胃捻転の症状や原因、そして予防方法について解説します。 2021年08月03日作成

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犬の胃捻転の症状

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まずは、胃捻転の症状についてご説明します。
胃が捻じれる以外にも、どのような症状が見られるのでしょうか?

腹部が膨れ上がる

犬の胃捻転は、胃の出口と繋がる十二指腸が捻じれることにより発症することが多いです。
胃が捻じれてしまうと、胃の中にある食べ物やガスなどが溜まり、胃が膨張します。
それにより、飼い主から見ても犬の腹部が膨れ上がるのがわかるでしょう。

腹部を触られるのを嫌がる

犬は胃捻転により腹部が膨れ上がることによる違和感からか、腹部を頻繁に舐めるようになります。
また、飼い主に腹部を触られるのも嫌がるようになるでしょう。

嘔吐・ゲップが多くなる

犬は胃捻転を発症すると、胃の出口がなくなってしまうため嘔吐をしてしまいます。
吐きそうで吐けないのも、胃捻転の症状として挙げられます。
また、胃の中にガスが溜まることでゲップも多くなるでしょう。
同時によだれが多くなったときにも、胃捻転を疑う必要があります。

食欲不振

犬は胃捻転により、食欲不振に陥ります。
腹部にガスが溜まることが原因で、食欲が湧かないのでしょう。

犬の胃捻転の原因

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次に、犬の胃捻転の原因について見ていきましょう。
原因がわかれば、それに伴った予防もできるはずです。

食後すぐの運動

犬の胃捻転は、食後すぐの運動により発症しやすいといわれています。
これは、犬が食事をして重くなった胃が体内を動き回ることにより、腸と絡まる可能性があるからと考えられるからです。
ちなみに、運動後すぐの食事も胃捻転のリスクを高めるため、注意しましょう。

大型犬は発症しやすい?

犬の胃捻転は、特に大型犬が発症しやすいといわれています。
その中でも、胸の深い犬種は胃捻転になりやすいため、注意が必要です。
グレート・デンやスタンダード・プードル、ボルゾイやマスティフなどを飼っている人は、胃捻転の予防をしながら生活をすることをおすすめします。
もちろん大型犬が発症しやすいというだけで、ほかの犬に胃捻転のリスクがないわけではありません。
小型犬でも胃捻転を発症する可能性はあるため、しっかりと予防をしましょう。

早食い

早食いも、胃捻転のリスクが高まる行動のひとつです。
食事に関心が薄い犬であれば問題ないでしょうが、食事が大好きであっという間に終えてしまう犬は注意しましょう。
ラブラドール・レトリバーなどは早食いであることが多く、さらには大型犬であるため胃捻転には気を付ける必要がありそうです。

水分の過剰摂取

夏になると、十分に水分を摂らなければ熱中症のリスクが高まります。
ですが、犬に大量に水分を摂らせることでも、胃捻転を発症する可能性があります。
これは、水を飲むことで胃が重くなるためです。
水分を摂らなければ熱中症になる…しかし水分を摂りすぎると胃捻転のリスクが高まる…といわれれば、どうすればよいかわからなくなる人もいるでしょう。

大切なのは、暑い時期の日中はなるべくエアコンのきいた室内や日陰にいるということです。
日陰にいることで日光を浴びずに済みますし、その分熱中症のリスクも避けることができるでしょう。

犬の胃捻転の予防方法

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最後に、犬の胃捻転の予防方法をご紹介します。
特に大型犬を飼っているのであれば、かならず予防をしましょう。

食後は安静にする

犬の胃捻転の一番の予防方法は、食後は安静にすることです。
そのため、毎日の食事時間も見直す必要があります。
散歩後すぐの食事もよくないので、散歩から帰宅して30分~1時間後に食事を与えるようにしましょう。
また、食後は1~2時間は安静にして、ケージで休ませることで胃捻転のリスクを軽減させることができます。

食事の回数を増やす

一度の食事量が多ければ、その分胃が重くなるため胃捻転のリスクは高くなってしまいます。
そのため、食事の量を減らして回数を増やすのも、胃捻転の予防に繋がるでしょう。
しかし、そうなると食後の安静が何度も続いてしまうため、十分な運動時間を確保することが難しくなってしまうというデメリットもあります。
可能であれば、やはり食後すぐの運動を控えることが大切です。

早食い防止グッズを使用する

犬が早食いをすることにより胃捻転を発症してしまうのであれば、早食いをさせないようにしてしまいましょう。
具体的な予防方法としては、早食い防止グッズを使用することです。
たいていは凹凸のある食器ですが、これを使用することで食事がしにくくなるため、物理的に早食いを予防することができます。
もちろん、水を飲む際にも効果的です。
ちなみに、食器以外にも知育グッズとしてドッグフードを隠すことができるおもちゃもあります。
ドッグフードの量が少なくてよい犬には、知育玩具を利用して食事をさせるのも早食い防止になるでしょう。

すぐに動物病院に連れて行く

犬の胃捻転の予防をしていても、犬は胃捻転を発症することがあります。
胃捻転は、発症後数時間で命に関わってくるため、早急な対処が必要です。
そのため、犬に胃捻転を疑われる症状が見られた場合には、なるべくすぐに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
万が一のことを考えて、事前に胃捻転の手術に対応できる動物病院を探しておくのもよいでしょう。

犬の胃捻転はなによりも予防が大切!

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犬の胃捻転は、命に直結する危険な病気です。
そのため、日頃から予防をすることがなによりも大切といえます。
食後の運動を控えることや早食いを防止することで、犬の胃捻転はある程度予防をすることが可能です。
しかし、どんなに予防をしていても胃捻転を発症してしまうこともあるでしょう。
そんなときには、すぐに動物病院へ連れて行く必要があります。
念のため犬の胃捻転の手術に対応している動物病院を探しておくことも、胃捻転のひとつの予防方法といえそうです。

著者情報

けんぴ

若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。

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