犬が体調不良時にみせるサインを知っていますか?愛犬の健康を守るためにも、犬がみせる体調不良のサインを理解しておきましょう。
犬が体調不良を起こす原因
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犬が体調不良を起こす原因にはどのようなものがあるでしょうか?
愛犬の状態や飼育環境を考慮したうえで、原因を切り分ける判断材料の参考にしてください。
誤飲
誤飲とは、犬が本来口にしてはいけないものを飲み込んでしまうことです。
犬は人間と異なり、食べ物を細かく咀嚼しません。ほぼ丸のみのような形でエサやお菓子を食べています。
そのため、口に入るサイズのおもちゃなどを間違って飲み込んでしまうことがあり、飲み込まれた異物が胃や腸を傷つけ、犬の体調不良を引き起こす原因のひとつとなります。
ストレス
引っ越しや家族との別れなど、犬に強度のストレスがかかると体調不良を引き起こすことがあります。
例えば、ペットホテルに預けるなどで飼い主と短期間でも離れて生活することになると、体調を崩す犬も少なくありません。
ストレスによる体調不良は、ストレスの原因を解消できれば回復に向かう傾向にありますが、人間のように話せない犬のストレスのもとを探し当てるのは困難です。
ワクチン接種をしたあと
ワクチン接種をしたあとに体調不良を起こす犬は少なくありません。
そのため、犬が体調不良を引き起こしてもすぐに対処できるよう、動物病院では午前中でワクチン接種を終わらせるよう推奨しているところが多いです。
ワクチンの影響による体調不良は、大抵翌日になれば回復しますが、嘔吐やふらつきなど、犬の状態が悪化するようであればすぐに動物病院で対応してもらう必要があります。
季節の変わり目
季節の変わり目は、人間も風邪を引きやすくなるなど体調不良に悩まされます。
それは犬も例外ではなく、季節の変わり目は体調不良を起こしやすいとされています。
室温の調整をする、外飼いであれば日よけをつけるなど、季節にあわせて犬が快適に過ごせるように飼育環境を整備しなければいけません。
病気やケガ
犬の体調不良で多いのが、病気やケガが原因となるケースです。
目に見える体の異変だけでなく、内蔵系や呼吸器系など飼い主が視認できない部分で病気やケガによる不調が発生している場合があります。
病気やケガを早期発見するためには日頃からの観察がとても大切です。
愛犬の体に触れる・体の状態を毎日確認する、などの習慣を持つようにしましょう。
老化
個体差や犬種などによりますが、犬の場合7歳ぐらいから老化による体調不良が目立つようになります。
特に持病を抱えている犬は体調を崩す頻度が多くなるなど、これまで以上にケアする必要が出てきます。
老化による体の衰えは避けては通れないものです。
獣医師などと相談し、愛犬が健やかに過ごせるよう日々のケアを心がけましょう。
犬が体調不良のときにみせるサイン
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犬が体調不良のときにみせるサインにはどのようなものがあるでしょうか?
愛犬からのサインを見逃さないよう、しっかり理解しておきましょう。
エサを食べない(食欲がない)
犬がエサを食べなくなる原因として、フードを別のものに変えた、お腹が空いていない、遊びに夢中になっているなども考えられますが、体調不良による食欲減退も考慮すべき点です。
嘔吐・下痢
犬は嘔吐しやすい動物であるため、体調不良の際に見かけることの多い症状です。
夏場だと熱中症、そのほかの季節であれば内臓系の疾患が疑われます。
嘔吐や下痢がひどくなると脱水症状になる恐れもあるため、速やかにかかりつけの獣医師に診察してもらいましょう。
体の震え
犬の体が震えているときは、熱が出ている場合やてんかんによる発作などが考えられます。
寒さによって体を震わせている場合もあるでしょうから、冬場などの気温が低いときは室温の調整をして暖かい寝床を作ってあげましょう。
多飲多尿
水を飲む量が増える、尿をする回数が増えることを多飲多尿といいます。
老化によって頻度が多くなる場合もありますが、糖尿病や腎臓病が影響している可能性もあります。
飲む水の量やおしっこの色などを目安に変化がないか確認しましょう。
甲高く鳴き声をあげる
ケガや病気によって体に痛みを感じているとき、犬は甲高い声で鳴き声をあげることがあります。
飼い主が近づいてくると鳴き止むこともありますが、なお鳴き続けるようであれば、目で見える範囲で異常がないかを確認し、動物病院への受診を検討してください。
子犬の体調不良
子犬期は体の発達が不十分であるためすぐに体調を崩してしまいます。
下痢や嘔吐などをしていても大抵は問題なく回復しますが、ぐったりしていたり何度も嘔吐するなど、異常な状態が続くようであれば早急に治療を施してもらいましょう。
犬が体調を崩したときの対処法
犬が体調を崩したときに自宅でできるケアはほとんどないと考えるべきです。
というのも、素人が自己流で対処してしまうと、それが原因でより症状が悪化する恐れがあります。
ですので、最大の対処法は、愛犬の体調不良が確認できたら速やかに動物病院へ連れていくことです。
すぐに動物病院へ連れていけない場合は、かかりつけ医に連絡して、どのように対処したらよいかを確認してください。
かかりつけの病院が閉まっている深夜などに愛犬が体調不良を引き起こす恐れもあります。そのため、事前に夜間対応をしている近くの動物病院を調べておきましょう。
愛犬の体調不良に気付けるのは飼い主だけ
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犬は人間のように言葉で体調不良を訴えられません。
そのため、愛犬の体調不良に気付けるのは一番近くにいる飼い主だけです。
日頃から愛犬とスキンシップを取るように心がけ、ちょっとした異変にもすぐに気付ける関係性を築いていきましょう。
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。