犬の軟便の原因
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まずは、犬の軟便の原因について見ていきましょう。
原因をある程度特定できたら、正しい対処ができるようになるはずです。
ストレス
犬の軟便の原因として一番はじめに挙げられるのが、ストレスです。
私たち人間もストレスによって軟便になることがありますが、犬も同様にストレスを感じることで軟便をしてしまいます。
ストレスの原因としては、生活環境の変化が挙げられるでしょう。
引っ越しや飼い主に叱られたときなどには、犬の心のケアをしてあげなければなりません。
また、エアコンの風に当たり続けるなどの身体に対するストレスも同様に、軟便となることがあります。
ドッグフード
いままで与えていたドッグフードを変えたことで、軟便になることがあります。
また、ドッグフードに犬のアレルゲンとなる成分が含まれている可能性もあります。
もちろん、ドッグフードの食べ過ぎでも軟便になることがあるでしょう。
感染症
寄生虫感染やウイルス感染、細菌感染などが原因で軟便を引き起こしている可能性が考えられます。
コクシジウムや犬回虫などの寄生虫は子犬が感染しやすく、軟便によって脱水症状になってしまうこともあるでしょう。
ウイルス感染は犬パルボウイルスや犬ジステンパーウイルスなどが多く、子犬やシニア犬が感染すると命に係わることもあるため、早めに対処しなければなりません。
また、大腸菌やサルモネラ菌などの細菌に汚染されたものを食べたり飲んだりすることで感染するため、犬に拾い食いなどはさせないようにしましょう。
病気
感染症以外にも、病気が原因で犬が軟便になっている可能性があります。
暑い時期であれば、熱中症でも軟便になることがあるでしょう。
また、胃腸炎でも軟便になります。
尿路結石により水の飲む量が増えることにより、軟便になりやすくなることもあるでしょう。
ほかにもさまざまな病気の初期症状として、軟便が挙げられます。
犬の軟便の対処方法
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次に、犬の軟便の対処方法についてご説明します。
それぞれの原因によって対処方法は異なるため、まずは原因を特定してから対処を行いましょう。
絶食させる
軟便をしていても犬が元気な場合には、半日ほど絶食をさせてみましょう。
もちろん水は飲ませなければいけませんが、絶食をすることで胃腸を休ませて負担を軽減することができます。
犬によっては、絶食をすることで空腹により嘔吐をしてしまうこともあるでしょう。
そういった場合には、いつも与えているドッグフードの量の半分程度を与えることでも、胃腸の負担はある程度軽減されるでしょう。
しかし、子犬やシニア犬の場合には、絶食をすることはさまざまなリスクが高まるため、絶食をするのはおすすめできません。
動物病院へ連れて行く
やはり犬が軟便をしているのであれば、動物病院へ連れて行くのが無難です。
動物病院へ連れて行くことで、犬の軟便の原因をある程度特定することができるでしょう。
また、犬を動物病院へ連れて行くときには、直近で出た軟便をビニール袋などに入れて持って行くことがおすすめです。
獣医師に軟便を見せることで、血が混じっていないかなどの便の状態をチェックすることができます。
ちなみに、下痢止めは与えないほうがよいこともあるため、薬の投与をするときには獣医師としっかり相談したほうがよいでしょう。
軟便の犬におすすめのドッグフード4選
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いま食べているドッグフードが犬の身体に合っていないのであれば、ドッグフードを変えるのもひとつの手段です。
最後に、軟便の犬におすすめのドッグフードをご紹介します。
ただし、ドッグフードを変えるときには、一週間程度の時間をかけながら少しずつ変えていきましょう。
JPスタイル クリニスタ消化器ケア
胃腸が敏感で軟便をしがちな犬には、このドッグフードがおすすめです。
米粉やでんぷんなどの、消化に優しい原材料を使用しています。
また、脂質が軟便の原因となっていることもあるため、低脂質設計で作られています。
消化のしやすい小粒タイプであるのも、ポイントです。

ナチュラルハーベストフラックス 結石ケア用
尿路結石が原因で軟便となっている場合には、この結石ケア用のドッグフードを与えてみましょう。
水の飲む量が増える尿路結石に配慮して、繊維質を調整しています。
また、ほかにも尿路の健康維持のためのDHA・EPAが配合されているなど、尿路結石に焦点を当てて作られたドッグフードです。

プリモ ベーシック
ヒューマングレードの生肉を使用するなど、厳選した原材料で作られたドッグフードです。
製造時にドッグフードを発泡させないことにより、消化に優しくなることが期待できます。
また、子犬からシニア犬まで全年齢に対応しているのも嬉しいポイントです。

ボッシュ ハイプレミアム シニア
カロリーやたんぱく質、脂肪分を抑えているため、消化吸収しやすいドッグフードです。
シニア向けに作られてはいますが、年齢を問わず胃腸が弱い犬や、ダイエット中の犬に与えることができます。
また、歯を積極的に使うことで老化の進行を防ぐという想いから、粒は大きめに作られています。

犬の軟便は早めに対処しましょう
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犬が軟便をするのは、身体に何らかの異常が現れているサインです。
特に子犬やシニア犬は、軟便をすることで脱水症状になりやすいため、少しでも早く対処しなければなりません。
成犬で元気そうであれば半日程度の絶食で改善することはありますが、やはり素人判断よりも獣医師に診せることをおすすめします。
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著者情報

けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。