【犬がびっくりする人間の行動】驚いた犬がみせるしぐさや注意点とは?

突然ですが、愛犬家のみなさんは犬がびっくりする人間の行動を知っていますか?普段あなたが何気なくしている行動に、愛犬は驚いているかもしれません。そこで今回は、犬がびっくりする人間の行動について解説します。 2022年11月06日作成

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犬がびっくりする人間の行動にはどのようなものがあるでしょうか?愛犬を不安な気持ちにさせないためにも、飼い主はぜひ知っておきましょう!

犬がびっくりする人間の行動とは?

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犬がびっくりする人間の行動には以下のようなものがあります。

① 大きな声や音を出す
② 予想外の動きをする
③ いきなり体に触れる
④ 犬のナワバリに侵入する

それぞれどのような内容かみていきましょう。

① 大きな声や音を出す

犬の聴覚は嗅覚のつぎに優れた器官です。通常、人間は20Hz~2万Hzの振動を感じ取り音として聞き取れるといわれていますが、犬は16Hz~12万Hzと比べ物にならないほど広い範囲の音を聞き分けることができます。

また、犬は音の発生源(音源)を探し当てる「音源定位」に優れた動物です。人間が16方向からの音しか認識できないのに対し、犬は32方向と倍の音源定位を誇っています。

これらのことから、飼い主がなんとなく出している声量であっても、犬にとっては耳が痛くなるほどの大声に感じたりするのです。

掃除機にびっくりして逃げる犬がいるのも、大きな音が主な原因にあたるといえるでしょう。

② 予想外の動きをする

予測不可能な行動を取る相手に対して、犬はびっくりしてしまいます。

例えば、愛犬の顔をいきなりのぞき込む、リラックスしている愛犬の隣で急に立ち上がる、などの行為が考えられます。

飼い主の予想外の行動に対し「遊んでもらえるのかな?」と喜ぶ犬もいるでしょうが、びっくりさせる原因にもなりかねないので極力控えるようにしましょう。

③ いきなり体に触れる

人間でもそうですが、急に体に触れられるとびっくりするものです。それは犬も例外ではなく、意識外から急に触れられることに驚いてしまいます。

また、飼い主以外の人間に慣れていない犬の場合、いきなり体に触れようとすると、攻撃性が高まる可能性が十分あります。

そのため犬の体に振れる際は、①意識外から触らない、②後ろから触らない、③触る前に声掛けする、この3つのポイントを守るようにしましょう。

④ 犬のナワバリに侵入する

犬はナワバリ意識の高い動物です。それは犬の祖先であるオオカミから受け継いだ特性であり、彼らは「ナワバリに侵入される=獲物やメスを横取りされる」という認識を持っています。

もちろん、家庭で飼育されている犬がオオカミのような強いナワバリ意識を持っているわけではないでしょう。しかし、見知らぬ相手(人間や動物)が急に自身のナワバリへ侵入してきたら、たとえ家犬であってもびっくりします。

その際、もし威嚇行動がみられたら、犬を刺激しないよう落ち着くまで待つようにしましょう。

犬がびっくりしたときにみせる行動やしぐさ

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犬がびっくりしたときにみせる行動やしぐさには以下のようなものがあります。

① 耳をピンと立てる
② 唸り声をあげる
③ 腰を引いてうなだれる
④ ゆっくりと尻尾を振る

それぞれどのような行動やしぐさなのか解説します。

① 耳をピンと立てる

リラックスしている状態の犬の耳は、自然な様子で前方向を向いています。

しかし、なにかにびっくりした直後で周りの警戒などを行うときは、耳をピンと立て前後左右に動かしながら情報収集をします。

② 唸り声をあげる

犬が低いトーンで唸り声をあげるのは、相手に対して警戒心を持っている証拠です。

「嫌なことをされそうになったとき」や「初対面の相手と接するとき」などによくみられます。

愛犬が低いトーンで唸り声をあげていたら、それ以上刺激しないよう注意しましょう。

③ 腰を引いてうなだれる

気持ちが弱気になり自信がないとき、犬は腰を引いてうなだれるように重心を低くします。

また、びっくりするような出来事があり、それに対して犬が恐怖心を抱いている場合であれば、そこからさらにフセの状態になる、またはお腹をみせることで服従を示すケースもあります。

④ ゆっくりと尻尾を振る

犬がゆっくりと尻尾を振るしぐさをみせているときの感情には、主に2つの意味があるといわれています。

ひとつ目は、犬がリラックス状態にあるときです。この際、尻尾は体に沿って自然な形でフラフラと振っている様子がみて取れます。

ふたつ目は、犬が攻撃的になっているときです。腰より少し高い位置でゆらゆら尻尾を動かすのが特徴で、獲物へ飛びかかるタイミングを見計らっているといわれています。

愛犬がびっくりして攻撃性をあらわにする前兆とも考えられるため、尻尾の動きには注意が必要です。

【注意して!】犬をびっくりさせるのがよくない理由

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犬をびっくりさせるのがよくない理由は主に以下の2つです。

① 攻撃的になる
② 近寄ってこなくなる

これらのなにが問題なのかみていきましょう。

① 攻撃的になる

犬はびっくりすると、反射的に噛みつきやひっかきなどの攻撃性をみせます。

防衛本能からくるものなので仕方ありませんが、何度も繰り返し驚かせるようなことをすると、警戒心が強くなり攻撃性の高い性格に育ってしまう恐れがあります。

愛犬が健やかに成長・生活できるよう、故意に驚かすのはやめましょう。

② 近寄ってこなくなる 

「びっくりさせられる=怖い思いをする」ということなので、頻繁に驚かされている犬は飼い主への信頼を失い、名前を呼んでも近寄ってこなくなる恐れがあります。

名前を呼んでも近寄ってこないという状況だと、ドッグランなどでほかの犬たちと愛犬を遊ばせる際にも苦労します。

いちど壊れた信頼をもとに戻すのは難しいので、日頃から優しく接してあげるようにしてください。

愛犬がびっくりするような行動は避けましょう

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愛犬を驚かせるようなことをすると、反射的に噛みつかれたり、嫌われてしまう原因となってしまいます。

より良い関係をつづけるためにも、愛犬がびっくりするような行動は避けるようにしてくださいね!

著者情報

U.SHOHEI

父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。

現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。

得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。

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