犬の尻尾の動きからみる犬の気持ちとは?

犬の尻尾は犬の気持ちに合わせて動いています。大きくしっぽを振っていても、喜んでいるわけではない場合もあります。犬の尻尾の動きからみる犬の気持ちについてご紹介します。 2022年03月31日作成

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犬の尻尾の役割とは?

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犬は尻尾をフリフリと動かし、今感じている気持ちを表現しています。
ここでは、犬の尻尾の役割についてご紹介します。

感情表現

犬の尻尾は、感情表現という役割があります。犬は体の動きや表情などで自分の感情を外に出し伝えます。その中でも、特に犬の尻尾の動き、振り方、高さなどにより感情を伝えます。

バランスをとるため

犬の尻尾は、体のバランスをとるという役割があります。尻尾が体のバランスをとるため、走ったり、飛んだりすることができるようになっています。カーブする時にも尻尾を振ることで倒れないようにバランスをとります。

体温保持

犬の尻尾は、体温保持の役割があります。犬は寒い時には体を丸め尻尾を巻きつけます。尻尾が短い犬や尻尾がない犬は体温保持の役割はほとんどありませんが、尻尾は寒さから身を守ってくれます。

犬の尻尾の動きからみる気持ち

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犬の尻尾の動きは感情表現の1つです。尻尾を大きく振るしぐさは喜んでいる時によくみられる動きですが、実は怒っている時にもみられます。そのため、尻尾を振る=良い感情というわけではないので注意が必要です。
ここでは、尻尾の動きからみる犬の気持ちについてご紹介します。

尻尾をピンと水平な状態で保つ

犬が尻尾をピンと水平な状態で保っている姿は、なにかに注目し、緊張状態にあります。自分の縄張りの中に動物が入ってきた時や不審な物音がした時などに耳を立てて、尻尾もピンと立てます。

状況によっては、このまま走り出すことや攻撃行動をとる可能性もあります。散歩中に犬が注目している場合は、リードを短く持ち、急に走り出しても離すことがないようにしましょう。

尻尾をブンブンと振る

犬が尻尾をブンブンと振る姿は、相手への好意を示しています。
体を揺らしながら尻尾をブンブンと振っている時は飼い主に甘えているサインでもあります。相手に対して行為だけでなく服従もしているため、そのまま攻撃行動にうつることはあまりありません。

犬が尻尾を低い位置でゆらゆらと揺らしている時は、警戒している時にみられます。どちらかというと攻撃的な警戒なので、ゆらゆらと揺らしている時は犬との距離をとることがおすすめです。急に攻撃してくるケースもありますので、注意が必要です。

尻尾の動きだけで判断しにくい場合は犬の表情(耳、体、顔の動き)などをみて総合的に判断しましょう。

尻尾を足の間にいれる

犬が尻尾を足の間にいれる姿は、恐怖を感じている時にみられます。
怯えており、体をどんどん小さくし、低い姿勢を保ちます。低い状態のまま動かない時には、そのまま攻撃行動をとるか逃げ出そうか迷っている時にみられます。この状態は犬にとってもストレスとなりますので、犬から離れるようにしましょう。

他にも怪我をしている時や体が痛い時にもみられることがあります。
怪我もしくは痛みがある場合、犬の体に触れようとすると攻撃してくることもあります。さらに、痛みが厳しい状態ではむやみに触ることで痛みが強くなってしまうこともあります。そのような場合は犬を毛布などで優しくくるみ、そのまま動物病院を受診すしましょう。

尻尾以外からわかる犬の感情とは?

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犬の気持ちを知るためには、尻尾をみることもポイントの1つですが、尻尾以外にも犬の感情を知るためのポイントがあります。
ここでは、尻尾以外からわかる犬の感情についてご紹介します。

耳の動き

犬の気持ちは、耳の動きも表れます。
犬が耳をピンと立てている時は、なにかに注目し、警戒している時の姿です。耳をピクピクと動かしている場合、周囲の音を注意深く聞いている状態です。初めて聞く音がした時なども耳をピンと立て、子犬の散歩の時によくみられます。

犬が耳を前に伏せている時は、警戒し、威嚇している姿です。さらに、危険を感じた時にもみられるため、犬の顔の表情も合わせて犬の気持ちを汲み取っていきましょう。唸り声を上げている場合はそのまま喧嘩になる可能性もあるため、距離をとりながらその場から去ることが望ましいです。

犬が後ろに耳を倒している時は、リラックスしている時や安心している姿です。
耳を倒しながら、表情がこわばり、尻尾が足の間に入っている時には、緊張状態にある場合があります。犬の表情や尻尾の動きも踏まえて判断することがおすすめです。

体の動き

犬は体の動きでも感情を表現します。
犬が背中を相手に背中を向ける行動は相手を落ち着かせる時に見せる姿で、相手を信頼しているからこそみせる行動です。

犬が座ったり伏せている時には、相手や自分の気持ちを落ち着かせる時に見せる姿です。相手の怒りを逃がそうとする時にもみられます。

犬があくびをした時は、気持ちを落ち着かせるため、嫌な気持ちになっている時にみられる姿です。犬にかまっている時に頻繁に見られる場合は、犬が嫌がっている可能性があります。

目線・顔の動き

目線や顔の動きにも注目してみましょう。
顔や目をそらす行動は、恐怖を感じており、そのストレスから開放されたい時に見せる行動です。犬が何か悪い行動を起こし、叱る時などにみられることがあります。
犬をしつける際には、できるだけ褒めてのばすことがおすすめです。叱ることはあまり効果が期待できず、タイミングも難しい場合が多いです。犬がなにか悪いことをした時には、怒らず無視をすることが望ましいです。

犬がじっと目を合わせている時は、何か要求がある時や攻撃的な行動を起こす時にみられます。耳や体の位置、尻尾の動きなど踏まえて判断することが大切です。

犬の気持ちを知ろう

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ここでは、犬の尻尾の動きからみる犬の気持ちについてご紹介しました。尻尾は犬の感情を知るためにもわかりやすいポイントです。尻尾は単純な動きが多いため、大体の動きを把握しておけば、犬の気持ちを知ることが簡単にできます。
尻尾の動きがわかりにくい時には、他のサインから犬の感情を読み取ることがおすすめです。

著者情報

こばやし

犬、ハムスター、うさぎ、爬虫類、魚類などの生き物と生活していたので小さい頃から動物が好きでした。
動物関係の専門学校を卒業後、動物看護師として動物病院で勤務していました。
動物看護師、愛玩動物飼養管理師などの資格を取得しており、現在はドッグアロマやドッグマッサージについて勉強中です。

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