愛猫があなたの寝床に入ってくる理由を知っていますか?あまり気にすることのない「猫が一緒に寝たがる理由」について、詳しく解説します。
猫が飼い主と一緒に寝たがる理由は?
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猫が飼い主と一緒に寝たがる理由にはどのようなものがあるでしょうか?
あなたの愛猫と同じ気持ちになって、その理由をみていきましょう。
飼い主の側が安心するから
猫は飼い主を「身の安全を守ってくれる存在」と認識しているため、無防備な状態となる就寝時には、ゆっくり寝ることができる場所を求めて近づいてきます。
猫が「飼い主の側=身の安全が図れるところ」と認識できるのは、飼い主に対する強い信頼があるからだと言えます。
適温で寝やすいから
猫は寒さに弱い動物なので、温かい寝床を探します。
人間の近くであれば飼い主の体温や寝具などの防寒具によって温かく寝ることができるため、ベッドや布団に潜り込んできます。
熱帯夜でも寄り添って寝たがる猫がいますが、それはエアコンや扇風機が効いており、過ごしやすいためだと考えられます。
母猫と一緒にいる感覚を得られるから
子猫のときに母猫と一緒に寝る習慣が長かった猫は、成猫になってからも母猫の代わりとして飼い主の側で寝るようになります。
母猫に包まれるような感覚と、守られているという安心感が忘れられないのかもしれませんね。
寝具の素材や肌触りが好みだから
フワフワとしたベッドや保温効果の高い毛布など、飼い主と一緒に寝ることで寝心地がいい場所にいられるからです。
一緒に寝たいのに近づいてこない…愛猫が一緒に寝てくれない理由とは
飼い主と一緒に寝たがる猫もたくさんいますが、その反対で、ひとりで寝るのを好む個体もいます。
その違いはどこにあるのでしょうか?こちらでは3つの理由をご紹介します。
自立性が高い
自立性の高い性格の猫は、飼い主から離れて寝ることが多いです。
もともと猫は単独で行動する動物なので、飼い主だからといって一緒に寝るのはあたり前ではありません。
また、もともとケージなどで寝る習慣がある猫も、飼い主の近くで寄り添って寝ることはほとんどありません。
具合が悪い
病気などで具合が悪くなると一緒に寝てくれなくなることがあります。
猫は自身の体調に不安を感じると、狭いところで身をひそめるような行動を取ります。
「ずっと一緒に寝ていたのに、最近になって近づいてこなくなった」などの変化があれば、愛猫の健康状態を確認したほうがよいでしょう。
飼い主の寝相が悪い
飼い主の寝相が悪く、危うく押しつぶされそうな経験などをした猫は、恐怖感から一緒に寝てくれません。
飼い主と寝ているときの猫の感情って?
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飼い主と一緒に寝ているときの猫はどのような感情を抱いていると思いますか?
こちらでは代表的な2つを例としてご紹介します。
甘えたい
大好きな飼い主に甘えたいと思っています。
日中は仕事などでどうしても外出が多くなってしまい、愛猫と過ごす時間も限られてきますよね。
猫も会えない時間を寂しいと感じているため、寝るときぐらいはナデナデしてほしいと思っています。
飼い主さんを取られたくない
猫は独占欲が強いため、飼い主をほかの同居猫などに取られたくないという気持ちが強いです。
そのため、寝ているときも側にいることで、飼い主がだれかに取られないように、どこかへ行ってしまわないように近くで監視しています。
これって信頼の証?猫が飼い主と一緒に寝る際の代表的な寝場所とは?
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猫が飼い主と一緒に寝る際に陣取る寝床にはいくつかのパターンがあるとされています。
あなたの愛猫はどのパターンに当てはまるでしょうか?
今夜さっそく確認してみてください!
顔に近い場所
猫が顔の近くで寝るのは飼い主に対する強い信頼の証です。
猫は用心深い性格のため、無防備となる就寝時にはみずからの姿を隠したがりますが、飼い主を深く信頼している場合は、できるだけくっついていたいと思うようです。
お腹に近い場所
お腹の近くは布団の中ということもあり、温かく猫にとっては寝心地がいい場所です。
真っ暗な布団の中に潜り込むのは本来怖いことですが、これをあたり前にできてしまう猫は、おおらかで警戒心が薄い性格だと言えるでしょう。
股の間やその近く
猫は狭い場所が好きなので、股の間のように体全体が包まれる場所を好みます。
温かいことも相まって、股の間やその周辺を寝場所としている猫も多いようです。
足元に近い場所
足元に近い場所に寝たがる猫は、独立心があり少し神経質なタイプです。
足元は有事の際すぐに行動を取れる場所です。
そのため、「なにかあったらどうしよう」と警戒している表れだと考えられます。
つぶすな危険!猫と一緒に寝るときに気をつけること
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猫と一緒に寝るときに気をつけておきたいことを解説します。
現在の状況と照らし合わせて、抜けているものがないか確認してみてください。
猫の年齢に気をつける
体があまり発達していない子猫の状態で一緒に寝るのは危険です。
成猫なら這い出ることができる寝具の重さでも、子猫だと埋もれてしまう危険性があります。
また、寝返りの際につぶしてしまう、ベッドから落下してしまうなどの事故も考えられます。
明確な基準はありませんから、体の成長をみながら検討していきましょう。
爪を切っておく
飼い猫と一緒に寝る場合は爪をしっかりと切っておきます。
誤って寝具に爪がひっかかってしまうと、爪が割れるなどのケガを負うかもしれません。
愛猫の安全のためにも、適度な爪切りを心がけましょう。
ノミ・ダニ対策
猫が外に出ていける環境であればなおさらですが、室内飼いであってもノミ・ダニがつくことはあります。
ノミやダニは皮膚炎や鼻炎など、アレルギーの原因となるものです。
健やかな生活を送るためにも、愛猫のノミ・ダニ対策を徹底し、寝具も清潔な状態を保つようにしましょう。
愛猫と安心して寝られる環境をめざしましょう!
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愛猫と一緒に眠る時間はかけがえのないひとときです。「今日はどこで寝ているかな?」なんて思いながら寝室に向かうのも楽しみのひとつですよね。
猫は気まぐれな動物なので、明日は顔に乗りかかっているなんてこともあるかもしれません。
安全には気を付けて素敵な猫との日々をおくりましょう。
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。