顔の上で寝られると苦しいものです…。愛猫があなたの顔の上で寝る理由や気持ちを知り、愛猫との距離をさらに縮めるきっかけとしましょう。
【顔の上が好き!】猫が顔の上で寝る理由は?
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猫が飼い主さんの顔の上で寝る理由は諸説あります。
今回はそのなかから6つご紹介します。
① 飼い主さんを信頼している
猫は警戒心のとても強い動物です。
そのため、自身が安心して休息できるところでなければ体を預けて眠ることはありません。
特に弱点である背中やお尻を完全に委ねて眠れるのは、飼い主さんに対して絶対的な信頼を持っているからだと考えられます。
② もっと構ってほしい
「もっと構ってほしい」という気持ちから、顔の上によじ登ってきます。
帰宅時間が遅い、愛猫を構ってあげる時間がないなど、コミュニケーション不足が要因と考えられます。
コミュニケーション不足を感じるのであれば、時間を取って愛猫と触れ合う時間を少しでも作るようにしましょう。
③ ご飯を催促している
明け方近くになってから顔の上に登ってくるのであれば、ご飯を催促しているのかもしれません。
1日の給餌量を見直すなど、決められたご飯の時間まで空腹になることがないように工夫してあげましょう。
④ 飼い主さんを起こしたい
「構ってほしい」「ご飯がほしい」にも共通しますが、飼い主さんを起こす手段として顔に乗ってくると言われています。
これにより、苦しくなってやむを得ず起こされる飼い主さんも多いのではないでしょうか?
もしかするとそれ、愛猫の作戦にまんまと引っかかっているのかもしれませんよ!
⑤ 寝るのに適した温度だから
猫は寒がりなので、飼い主さんの体温で暖を取っていることがあります。
また、夏場など気温が高い時期は、エアコンのついている飼い主さんの近くは、とても寝心地がよいスポットです。
少しでも寝心地がいいところを求めた結果、いつの間にか顔の上にやってきた。そんなこともあるようです。
⑥ 飼い主さんを自分のテリトリーの一部と考えている
猫の持つテリトリーには、「ホーム・テリトリー」と「ハンティング・テリトリー」と呼ばれるものがあります。
このうちホーム・テリトリーは自身が安心して休める場所のことを指しており、ほかならぬ飼い主さんもその一部として見ているという考え方です。
「ほかのやつに自分のテリトリーは渡さないぞ!」という猫からのメッセージなのかもしれませんね。
飼い主さんの近くで寝たがる猫の特徴
飼い主さんの顔の上など、寝る時に必ずくっついてくる猫がいます。
このような猫たちにはどのような特徴があるのでしょうか?
① 子猫や幼い猫
猫やまだ幼い猫は、飼い主さんを母猫のように思い近くで寝ようとします。
「社会性を身に付ける前に母猫や兄弟から引き離された」などの事情がある場合は、余計に母猫の温もりを求めてしまうのかもしれません。
② 甘えん坊な性格をしている
甘えん坊な性格をしている猫は成猫になってからも飼い主さんの近くで寝たがります。
「わたしだけを見て!」と言わんばかりに寄ってくるのでちょっと大変ですが、温かい目で見守ってあげましょう。
③ 独占欲が強い
独占欲が強い猫も飼い主さんの近くで寝たがります。
飼い主さんを自分のものだと思っているため、ほかの猫などに取られないよう監視しているのです。
猫の寝場所によって飼い主への信頼度が違うってホント?
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正確なことはわかっていませんが、猫の寝場所が顔に近いほど飼い主さんへの信頼度が高いと言われています。
① 顔の上やその周辺
猫が最も信頼していることをあらわす場所です。
無防備なお尻や背中を向けても安心できる場所として、飼い主さんへ絶対的な信頼を持っています。
② お腹の上やその周辺
人間のお腹は弾力があるだけでなく、体温によってとても温かい場所です。
真っ暗な布団のなかですら潜り込んでくるほどであれば、より飼い主さんを信頼していると言えるでしょう。
③ 股の間やその周辺
猫は狭い場所を好みますから、狭くて適度に暖かい股の間は居心地のいい寝場所です。股の間を好んで寝場所にしている猫が多いのもそのためと言えるでしょう。
④ 足元周辺
足元は外敵から襲われてもすぐに逃げ出せる位置です。
なにかあったら行動できる位置というのは、神経質な性格であることを示しており、常に警戒している状態をあらわします。
そのため、飼い主さんへの信頼度はほかと比べるとすこし低めだと考えられます。
猫が好む寝場所は個体によって好みが異なるため、絶対的な正解はありません。
あくまでも参考程度にしてくださいね!
愛猫が近くで寝てくれない…これって嫌われているの?
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愛猫が一緒に寝てくれなくても大丈夫。
猫の性格や成長の過程で、飼い主さんから離れて寝るようになる個体もいます。
例として、猫が一緒に寝てくれない理由にはこのようなものが挙げられます。
・独立心が強い
・警戒心が強い
・親離れができている
・体調が悪い
・飼い主の寝相が悪く一緒に寝るのが嫌になった など
このなかで問題となってくるのが、「体調が悪い」ケースです。
猫は体調不良になると、家具の下など、暗くて狭いところでジッと回復を待ちます。
もし愛猫が急に一緒に寝てくれなくなった場合には、病気やケガの可能性を考慮するようにしましょう。
飼い主さんの顔の上は愛猫が安心できる場所
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愛猫があなたの顔の上で寝るのは、あなたを心から信頼している証です。
そのため、「重くて寝むれない」「息が苦しい」などの不都合がなければ、そのままにしておいてあげましょう。
また、「昨日までは顔に乗っかってきたのに急に近づいてこなくなった」など、いつもと様子が異なるようであれば、愛猫の状態をじっくりと観察してくださいね。
飼い主さんは猫ちゃんに起こされて大変かもしれませんが、猫ちゃんはあなたが大好きです。
愛猫の気持ちをしっかりと受け止め、これからも一緒に寝てあげてくださいね!
著者情報
U.SHOHEI
父親が犬のブリーダーをしていたこともあり子どもの頃から犬に囲まれた生活を送る。
現在は趣味の動物園・水族館めぐりから得た知識をもとに幅広く動物に関する記事の執筆をおこなっている。
得意な生物は、犬・猫・海洋生物・エキゾチックアニマル。