小刻みに振っている時は要注意!
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なかなか猫の気持ちはわかるようで、わからないものです。もちろん言葉に出しませんし、顔にも表情が出ません。しかし、猫は尻尾で気持ちをよく表します。
猫の頭を撫でていると、尻尾を小刻みに振ることがあります。このように猫が尻尾をプルプルと震えさせるのには、どんな意味があるのでしょうか。
尻尾を振っているから、犬と同じで喜んでいると思ったら、大間違いです。尻尾を小刻みに振っていたら、「やめて欲しいけど、でも、撫でている。どうしよう……」という葛藤のサイン。猫は考えごとや不安があるときに、尻尾を振り出します。
要するにだんだんと不機嫌モードに突入しているということ。これを見せたら、できるだけ構わないようにするのがベスト。それでも撫でていると、とうぜん、猫パンチやガブッが待ち受けています。
猫は気まぐれといいますが、突然、不機嫌になるのですから、よくわかりません。ところが、猫のほうには事情があります。ふと何かイヤなことでも思い出したのでしょう。
よく見ると、尻尾を振り始めて「そろそろ、止めて欲しい」というサインを出しているのです。しっかりとデリケートな猫の気持ちをくみ取ってあげてください。
猫の機嫌は尻尾でわかります。
不安な気持ちを表すおしっこスプレー
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4足で立ったままで、尻尾を持ち上げてプルプルさせながら、おしっこを水平発射。
これが「スプレー行動」です。去勢をしていないオスに多く見られる行為です。
猫は、何らかのストレスを感じたときに自分の縄張りを主張しようとする本能が剥き出しになります。そして、自分のおしっこをスプレーし、その臭いでリラックスしようとするのです。
ですから、猫はこのスプレー行動で不安な気持ちを鎮めようとしているのです。しかし、人間にとってはスプレー行動のときに放つおしっこは格別臭いので、少々、迷惑というのが本音でしょう。
もし、スプレー行動が突然、見られるようになったら、そこには猫のストレスがあります。この原因を考えてみましょう。
たとえば、引っ越した、新入り猫が入ってきたなど、何らかの原因があるはずです。いつから、始まったのかを思い出し、原因を取り除くようにしてあげましょう。猫がなるべく不安を感じずに暮らせるよう気をつけてあげてください。
尻尾で会話する猫
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猫は意外に見栄っ張りです。素直ではないので、興味があってもしらんぷりを決め込むことがあります。
でも、尻尾は別。尻尾には本心が出ていて、いくら顔はしらんぷりを決め込んでいても気持ちはバレバレです。
このように尻尾の揺れの大きさ、揺らす速さを微妙に変えて、「イライラ」「興味がある」「気になる」といった言葉を発しています。また、動きだけでなく、尻尾がどんなポジションにあるかも、しっかりとチェックすることが大事です。しっかりと観察すれば、猫とのコミュニケーションが次第に取れるはずです。
猫が尻尾の先を動かすときは、考え事をしているときや、迷っているとき、何かに気を取られているときにも見られます。なかなか見分けるのは難しいでしょうが、尻尾が伝える猫の気持ちを知っておきましょう。
尻尾をピンと立てる
生まれたばかりの子猫は自分で排泄することができないため、尻尾をピンと立てて、甘えます。信頼している甘えたい相手に見せるポーズです。
同じように尻尾をピンと立ててすり寄ってきたら、甘えているということ。「撫でてちょうだい」「お腹が減った」など、そのときによって違ってきます。
尻尾をプルプルさせる
ご飯やおやつをもらったときなどに、左右にプルプルとさせたら、喜んでいるという証拠です。
尻尾の先をピクピクさせる
何か興味があるものを見つけたときや、興奮しているときに見せます。獲物を狙っているときにも、このポーズを見せます。
先端を大きくゆっくり動かす
気になるものがあるときや、うっとうしいと思っているときは、先端だけをゆっくり動かします。
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UCHINOCO編集部
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