猫が尻尾を立てている時の気持ち
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まずは本題である、猫が尻尾を立てている時の気持ちをご紹介します。
言葉の話すことのできない猫の気持ちが少しでもわかれば、信頼関係の構築にも繋がるかもしれません。
甘えたい
猫が尻尾を立てながら飼い主にすり寄ってくる時は、「甘えたい」という気持ちがあります。
これは、自分で排泄ができない子猫が母猫にお尻を舐めてもらうことの名残だと考えられておい、子猫が母猫に甘えるような気持ちで、飼い主にすり寄ってきているのでしょう。
ちなみに、甘えたい時には尻尾を立てながらゴロゴロと喉を鳴らすことが多いです。
何かに気を取られている
猫が尻尾を立てながら、尻尾の先だけを左右に振っている時は、何かに気を取られていることが多いです。
猫が外の景色を見ている時にみられることが多く、外に鳥やほかの猫などを発見したのかもしれません。
また、部屋で小さな虫が飛んでいる時にも、よくみられます。
イライラしている
猫が尻尾を立てながら、パタパタと左右に振っている時は、イライラしている可能性があります。
これは、飼い主に撫でられている時によくみられ、「もうそろそろ撫でるのをやめてくれないかな」と考えているのかもしれません。
マーキングをしたい
猫が尻尾を立てながら飼い主や家具などに身体をすり寄せている時は、マーキングをしているのでしょう。
尻尾を巻き付けるようにすり寄ってきたら、それはマーキングです。
猫の尻尾には、皮脂腺というニオイを発することができる部分があり、皮脂腺を人や家具にすり寄せることで、自分のニオイを周りに付けているのです。
これは、縄張り意識の強い猫なりの行動ともいえます。
威嚇している
猫が尻尾を立てながら毛を逆立てている場合は、威嚇しているサインです。
また、恐怖や驚いた時にも、尻尾を立てて毛を逆立てます。
尻尾を立てて毛を逆立てることで、相手に自分を大きく見せているのでしょう。
機嫌が良い
猫が尻尾を立てながらクネクネと動かしている時は、機嫌が良いのでしょう。
また、飼い主が近くにいる時に尻尾をクネクネと動かしている時は、直接は言いませんが飼い主に構ってほしいというサインであることが多いです。
猫が尻尾を立てている時の対処方法
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次に、猫が尻尾を立てている時の対処方法をご紹介します。
正しい対処ができれば、さらに猫との良い関係が築けるようになるかもしれません。
優しく撫でる
猫が尻尾を立てて甘えているようであれば、優しく撫でてあげると良いでしょう。
猫の「飼い主に甘えたい」という欲求を満たしてあげることで、猫との信頼関係を築くことができるはずです。
構わない
猫が尻尾を立ててながらパタパタと左右に振っている時は、構わないのが最も良い対処方法です。
猫が不機嫌な時に構うのは、マイペースな猫にとって大きなストレスとなります。
あまりにもしつこく構ってしまうことで、猫が飼い主のことを嫌いになってしまう可能性があるでしょう。
また、恐怖や不安を感じている猫を構うのも、避けたほうが良いかもしれません。
環境に慣れていない猫は、放っておいたほうがかえって慣れるのが早くなります。
近づかない
猫が尻尾を立てながら毛を逆立てているようであれば、近づかないほうが無難です。
威嚇している猫は、「これ以上近づいたら攻撃するぞ」というサインなので、不用意に近づいてしまうと噛まれたり引っかかれたりするリスクがあります。
猫の尻尾の動きでわかるさまざまな気持ち
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猫の尻尾の動きには、さまざまなサインが隠されています。
最後に、猫の尻尾の動き別に考えられる気持ちを解説します。
尻尾を下げた時は恐怖を感じている
猫が尻尾を下げて後ろ足に挟むようにした時は、恐怖を感じているサインです。
自分よりも強いと感じている猫や人に会った時や、はじめて訪れた場所にいる時は、尻尾を下げることが多いでしょう。
もしも飼い猫が尻尾を下げている時には、構わずにそっとしておくことをおすすめします。
尻尾をだらんとしている時は落ち込んでいる
猫は、飼い主に叱られたり遊びで失敗したりすると、落ち込んで尻尾をだらんと下げます。
また、体調不良の時にも尻尾を下げることがあるため、食欲がないかなどの体調管理をきちんとする必要があるでしょう。
名前を呼んだ時に尻尾を振るのは返事をしている
猫の名前を呼んだ時に、返事をするように尻尾を振ることがあります。
これは、猫なりの返事の仕方で、「飼い主のところに行くのも面倒だから、尻尾で返事をしておくか」と、無視をするのも申し訳ないという気持ちから、尻尾で返事をしているのでしょう。
座りながら尻尾を縦に振るのは、何をするか考えている
猫が座りながら尻尾を縦にパタパタと振っているのは、次に何をするか考えているサインです。
また、子猫をあやす時にも尻尾を使いながら遊ぶことがあります。
抱っこをした時に尻尾をお腹に入れるのは、恐怖を感じている
抱っこに慣れていない猫は、抱きかかえた時に尻尾をお腹に丸めるように入れます。
これは恐怖を感じているサインなので、慣れるまでは長時間の抱っこは控えたほうが良いでしょう。
猫が尻尾を立てるのはいろいろな理由がある
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猫が尻尾を立てる時は、飼い主に甘えたかったりイライラしていたりと、さまざまな理由があります。
猫がどんな気持ちで尻尾を立てているかは、尻尾の動きを見ればある程度わかるでしょう。
また、ほかにも尻尾の動きで、さまざまな猫の気持ちがわかります。
猫と良い関係が築けるように、尻尾の動きで猫の気持ちが理解できる飼い主になりましょう。
著者情報
けんぴ
若い頃はドッグトレーナーとして、警察犬の訓練やドッグスポーツなどを行う。
それらの経験を活かし、ペット系ライターとして活動中。
現在はすっかり猫派となる。
好きな犬種・猫種はボーダーコリーとノルウェージャンフォレストキャット。